SSブログ

脳→情報→人間の本質

脳死の議論に見られるように、
もし本当に、
脳の機能が人間であることの本質と関わっているなら、
人間の本質は情報でしかない。

私見では、人間であることの本質は脳に関係はしているが、
脳だけに関係しているわけではない。
脳がないばあいでも、
人間的に存在することは可能であるとさえ、考える。

それはいいとして、話を限定して、
人間の活動の本質が脳の中の活動に還元されるなら、
人間とはつまりは情報なのだ。
だとすれば、
脳の中の情報をすべてコンピュータに移動すれば、
生きることなど必要ないはずだ。
そういうことになる。
コンピュータの中で、
新しい体験をして、そこから何かを学ぶことさえ、可能である。

その人らしさを形成することもできる。
複数のアルゴリズムを選択適用するメタ-アルゴリズムをくっつけておけば、
多分、機能してくれるだろう。

しかし、自意識の発生が説明できない。
自意識はなくても、とても人間らしく生きられるのである。
私の祖母などは自意識が薄い人間だろうと思う。
その方がむしろ人間らしいとも思える。

しかしそれでも、自意識の発生が説明できないことが、
わたしには謎である。

そこで行き止まりになっている以上、
いかに生きるかの問いに対しても、
行き止まりである。

処世訓はいくらでもある。
しかし、論理の基盤は、ない。

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。