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相対的真理

堀田より。

〈私は何を知っているか?〉
自己を知ることが彼にとって最高の生き方であり、生き甲斐であった。
人間の知識がすべて相対的なものであり、
普遍にして永遠絶対の真理が神の許にしかないとしても、
相対的であるからと言ってそれが基準を欠くということにはならない。
何らかの形で、人間についての普遍性と確実性が認められるものがあれば、
たとえそれが永遠絶対の真理ではないにしても、
相対的真理ではありうるであろう。

なるほど、その程度のものに限定して探求すれば、
それはたいへん有益である。
例えば、ゲーデルの定理などを持ち出したりしても、面白くない。
例えば、詰め将棋でも、例えば、ユークリッド幾何学の問題でも、
解ければ面白いのだから。
限定された相対的真理であっても、良いのだ。
限定条件を忘れないようにすれば、充分に有益なのだから。
それが大人の高級な常識というものだ。
子供っぽく論理だけで論駁するのは大人げない。

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