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堀文子 BIOMBO うつ病のたてとよこ

インフルエンザの始まりらしく、
金、土、日、月と不調。
全身がだるい。
消化も不良。
熱が出て、汗。
髪の毛の間に汗をかいて、ぬぐっても、乾かない。
麻黄湯とボルタレンなどで対処。
カロナールではまだるっこしかった。

邦画「手紙」を再見。涙するほどではなく、
前回の方が気持ちが入った。
吹石さんとの恋愛など、すっかり忘れていた。
からだも気持ちも死んでいるらしい。

横になりながら、ビデオ録画していた、
新日曜美術館、堀文子を見る。

BIOMBOとはスペイン語やポルトガル語で屏風のこと。
イ・ビョンボンを思い出したが、
ィ・ビョンホンとみた覚えもあり、
今検索してみても、二つ出てくる。
まあ、屏風とは関係ないけれど。

堀文子の大磯のアトリエが映し出されていた。
おもしろい。
タンポポの綿毛を整髪用のスプレーで止めてしまうと、
飛びかっているままで固定される。
それを絵にする。
よく観察して解きほぐす。
「あら、きれいね、なんて言うんじゃわかんない。
解きほぐしてみなくちゃ、どうなってるのか、わかんないのよ」
なんていいながら、描いている。
これってまさしく、解剖学者である。

くもの巣に霧吹きで水滴をかけて、きれいに描き出す。
庭の甕に水をためて、ミジンコを飼育している。
それを顕微鏡で見ている。
それを絵にする。
確かにミジンコには、小さいながら、心臓もあり、消化管もあり、目もあり、
さらには卵がぎっしり詰まっていて、
生きるに必要なものが一通り備わっている。

タンポポもくもの巣もミジンコも、
発見するかどうかなのだな。

紅葉した枯葉の写真なども集めている。

ずっと同じことを続けているのはいやだから飛び出していくのだと語っていた。

死ぬときには今でも5ミリでもいいから上にあがっていたいと言う。
同じ平面にいるのはいやなのだと。

連想したのは、躁うつ病のことだ。

言葉で書くと不明確なのだけれど、
今イメージしているのは、
躁病の人はやはり5ミリ飛び上がるのであって、それは統合失調症も同じ系列なのだと思う。
躁病と統合失調症は遺伝関係や薬剤の効果をみると、
やや近い関係にある印象がある。
そして、ある種のうつ病は平面上で横に動いているのだと思う。

無論、通常の、うれしい、悲しいはあり、それは同一平面上での動きである。
それとは異質の、縦の動きがあり、それがある種の躁うつ病なのだと思う。

現在うつ病と呼んでいる、大抵の場合は、同一平面上の動きである。
昔から躁うつ病、うつ病と命名して治療してきたものは、縦の動きである。

そのくらいの違いがあるのだと思う。
うつ病と言っても、それだけ質の違うものを、名づけているような気がする。

縦に動いても躁うつ病で横に動いても躁うつ病とは理屈が通らないが、
実際、そのような状況だと思う。

たて揺れと横揺れを、
昔は、内因性と神経症性などと呼んでいたものだけれど、
それでいいのかどうかよく分からない。








一番下の右がミジンコ。

左上のブルーポピーを苦労して見に行った場面も番組で紹介されていました。
とんでもないような断崖絶壁を歩いていたというかよじ登っていたというか、
大変でした。



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