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誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか

誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか (単行本)
ジョージ・エインズリー (著), 山形 浩生 (翻訳)

アマゾンの紹介から抜粋

ヒトはなぜ、ドラッグや酒やタバコ、ギャンブル、不倫、強情、問題の先送りといった、明らかに自分にとって有害だとわかっていること、後悔するとわかっている行動をとってしまうのか。

ソクラテスやアリストテレス、フロイト、フランシス・ベーコン、ヒューム、サミュエルソン、・・・といった様々な分野の人たち(心の哲学、精神分析、行動経済学、知覚心理学、ゲーム理論、カオス理論、神経生理学、神学、…)も、自滅的な行動について研究をしているが、残念ながら、この問題を適切に解明できてはいない。本書では、心理学者である著者が、経済学的な思考のなかでももっとも微視的な応用(ミクロミクロ経済学、あるいはピコ経済学)から、人間の将来予測と価値付けに結び付けて、効用主義にかわる新しい価値の考え方(双曲割引曲線)を生物学的な見地から提示する。

人がなぜ矛盾をはらんだ行動をしてしまうかを双曲割引の理論でもって説明している。

エインズリーは驚くべきことに、意志の発生すら双曲割引との関連から説明してしまう のだ。さらに意志の持つデメリット(満足度を減らす場合等)まで検討している。

著者は、未来の報酬の心理的な割引は、合理的な指数関数ではなく、双曲線型であるという ハーバードにいた心理学者ハーンスタインの仮説を研究してきた。

双曲割引では、異時点間の選好に矛盾が生じる結果、ダイエット中なのに、つい食べてしまう、とか禁煙したいのにできない、とかいうような人間的、あるいは日常的な悩みを説明できるのである。

*****
というようになわけで、
「自分で不幸を招き寄せる人」という
大きな話題の一部を説明している。

自滅する人も、いろいろあって、中には、最初から自滅するタイプではなく、
95パーセントくらいまでは自律的によい方向に向けていられるのだけれど、
最後の5パーセントのところで
自分の成功を自分で妨害している人があり、
誠に不思議なものだと思うが、
フロイトはじめいろいろと説明しているようで、タイプとしては昔から多く存在したものらしい。
双曲割引曲線は特に大きな流れではないけれど、
そんなものもあるのかなという程度。


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