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こんなに苦しいのになぜ生きるのか-2

多分正直言ってどの人の人生も同じくらい苦しいのだと思う

苦しさの量をウェイトリフティングの重さのように比較することは出来ないけれど
たとえば配偶者の浮気が見つかったときの苦しみと
子どもの腎臓にがんが見つかったときの苦しみを比較することは出来ないのだけれど
それでも多分人々は自分の出来る範囲で全力で生きているものだと思う

全力で生きるから
そこから先はどうしようもなくて
うちひしがれる

浮気さえなければと一方は思うものだし
子どもの病気さえなければと一方は思うものだ
しかしどの人にもそれぞれに悩みも苦しみもあるもので
それは生きている限り仕方のないことなのだろうと思う

花が咲いたらちょっと楽しいし
花が散ったらちょっと寂しいし
そんな具合で人生は過ぎていって
それでいい

自分が全力で生きているのだから
もうそこから先はどうしようもない
もっと何とかしなくてはと自分を責めない方がいい

プロ野球のピッチャーだって勝ったり負けたりしているし
イチローだって打率は4割に届かない

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