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場所が症状を・病理が経過を

病気にもいろいろあるのだが
単純化すると
場所が症状を決定し
病理が経過を決定する
と言ってもいいと思う

たとえば脳梗塞の場合、
どこの場所に発生するかで
症状が決まる

一方、
梗塞という病理が経過を決定する

癌の場合でも
脳梗塞と膀胱癌は場所が違うので症状が違う
しかし癌という病理は共通なので経過は似てくる

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そのように見てくると
精神科で診察している病気のそれぞれについて、
場所による症状を診察しているのか
病理による経過を診察しているのかという
関心の違いが生じる

統合失調症の場合にもうつ状態は生じるのであるが
その経過を見ていれば
統合失調症とうつ病は区別がつく

うつ状態にも躁うつ病・うつ病系統のものと反応性うつ状態があるのだが
それも病理の違いであるから経過を注意深く見ることで区別ができる

表面に現れた症状は同じ場所から発生しているもので
区別しがたい

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ところがさらに細かいことをいうと
現代でいううつ状態は心身の両面にわたり実に多彩な症状を含む
これを「場所の症状」というのは無理だと思っている
身体表現性の症状は心身にわたり体のどこにでも発生する
ということは、われわれが「うつ状態」として観察しているのは場所の症状ではなくて
病理の特徴を症状によって診ているという
上記の原則にはずれたことを行っていることになる
ここに矛盾がある

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一方、統合失調症の場合には
場所が症状を表現し、病理が経過を表現するという、
実に典型的なものにわたしには思える。

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ということが言いたいのだけれど
伝わっただろうか?


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