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映画 Metropolis Freddie Mercury - Love Kills





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『メトロポリス』 フリッツ・ラング監督

メトロポリス(フレディー・マーキュリー)

Freddie Mercury - Love Kills


1920年代、ドイツ映画の絶頂期に製作された伝説的な超大作「メトロポリス」。監督のフリッツ・ラングは、当時の妻でもあった脚本家のテア・フォン・ハルボウが書いた原作に基づき、支配者が労働者たちを使って作り上げた未来の都市メトロポリスを舞台とした巨大なSF映画を1926年に完成させた。物語は西暦2000年を舞台とし、ヨーロッパの歴史・文化・宗教に関係するいくつかのテーマが同時に奏でられながら、音楽的な形式(プレリュード、インテルメッツォ、フリオーゾ)によって進行して行く。支配者による搾取に苦しめられた労働者たちは、ローマ時代にキリスト教徒が逃れた地下墓地であるカタコンベに行き、マリアというマドンナのような女性の説教を聞く。彼女は旧約聖書に描かれるバベルの塔が如何にして崩壊してしまったかを述べ、支配者と労働者を結びつけてくれる媒介者の到来を待つように説く。
一方メトロポリスの支配者ジョー・フレーダーセンのかつての恋敵ロートヴァングは、今ではマッド・ドクターのようにロボットの完成に余念がない。ジョー・フレーダーセンの提案で、ロボットには労働者たちが絶大なる信頼を置くマリアの顔が与えられる。こうして出来た偽のマリアは労働者たちを扇動し、映画は終盤の大スペクタクルへと向かってゆく。

映画史上もっとも有名なSF無声映画である「メトロポリス」は、しかしながら完全なオリジナルの版では残されていない。1927年1月10日にベルリンでプレミア上映がなされ、翌11日からベルリンの映画館で封切られたこの映画は、この映画館で5月13日までオリジナル版で上映された。このオリジナル・プリントの長さは4189メートルで、映写回転速度にもよるが、上映時間にして2時間半から3時間に近い作品であった(1秒間24コマの速度で上映して2時間33分かかる)。だがこの作品はすでに1927年の初めにアメリカにおいて2種類の短縮版が編集され、さらにドイツにおいても封切り終了後、ベルリン以外の都市で上映するための短縮版が作られた。3時間近い上映時間は2時間弱になった。これらの各種短縮版にはフリッツ・ラングの意向は反映されておらず、「メトロポリス」は事実上作者にとっては不本意な編集版で広く公開された。
第二次大戦後、ドイツ無声映画の古典として何度も上映された「メトロポリス」のプリントは、1920年代の短縮再編集版よりもさらに短くなったものばかりであった。このためこの古典映画の復元が1960年代から何度か試みられた。2001年2月15日、ベルリン映画祭で「メトロポリス」の最新復元版が上映された。これは、近年見つかった状態の極めてよい可燃性プリントからの複写プリントに基づき、プレミア上映で使用されたオリジナル版がどのようなものであったのかを様々な資料によって再現した版で、後に変更された中間字幕もオリジナルに戻し、動く映像が現存しない箇所は文字による説明が加えられた。プレミア上映のためにゴットフリート・フッペルツによって作曲された音楽が演奏されたこの「メトロポリス」最新復元版は、大きな喝采をもって映画祭の観客に迎えられた。
本DVDはこの最新デジタル復元版「メトロポリス」をフッペルツ作曲の原曲伴奏付で収録するものである。
1926年 ドイツ
B&W 本編118分+特典53分 1,伴奏音楽 ステレオ 2ch 2.サイレント 日本語字幕(小松弘 新訳) スタンダード
監督:フリッツ・ラング 脚本:テア・フォン・ハルボウ 撮影:カール・フロイント、ギュンター・リッタウ 舞台装置:オットー・フンテ、エーリヒ・ケッテルフート、カール・フォルブレヒト 衣装デザイン:エンネ・ヴィルコム 彫刻:ヴァルター・シュルツェ=ミッテンドルフ 絵画トリック及び技術アドヴァイス:エーリヒ・ケッテルフート 特殊撮影:コンスタンティン・チェトヴェリコフ 画面合成処理:オイゲン・シュフタン スチール写真:ホルスト・フォン・ハルボウ 音楽:ゴットフリート・フッペルツ 出演:ブリギッテ・ヘルム、アルフレート・アーベル、グスタフ・フレーリヒ、ロートヴァング:ルードルフ・クライン=ロッゲ、フリッツ・ラスプ、テオドア・ロース、エルヴィン・ビスヴァンガー、ハインリヒ・ゲオルゲ c 2003 Friedrich-Wilhelm-Murnau-Stiftung World Sales: Transit Film GmbH
★特典1『メトロポリス』事件(44分) ★特典2『メトロポリス』の修復(9分)
★特典3 フォトギャラリー(『メトロポリス』撮影中の写真、失われた場面、建築スケッチ、衣装草案、ポスター) ★特典4 作曲家ゴットフリート・フッペルツによるオリジナル音楽(1927年/ガラ・プレミアム版) ★特典5 日本版オリジナル・リーフレット(映画史家 小松弘、大塚真琴による解説40頁)


   フリッツ・ラング監督が手掛けた本作は、映画であると同時に伝説とも呼べる、サイエンスフィクションとドイツ表現主義のマイル標石的作品。しかし、話の展開は理解しにくいし、テーマも運任せという感が否めない。この作品のPAGANPOWERを経験するには、映画を見なければいけないと思うが、その夢は長い間もかなわなかった。バージョンは何種類もあるが、どれも不完全で、手垢のついたコピーのようなものが多かった。しかし、このムルナウファンデーションによる復刻版はその全てを変えてくれた。永遠に失われた場面、シーン、わき筋もあると思うが、間に説明が挿入されていて、それによってオリジナル版の流れや各キャラクターの軌道上にどのように溶け込むのかが示されている。もっと重要なことは、3Dの映像が鮮明で生き生きとしていることだろう。複合の続編(『バベルの塔』)はあまりにも妄想的な復元のされ方。頬をつたう汗の玉が見て取れるロングショットの場面もあるほど。(Richard T. Jameson, Amazon.com)




『メトロポリス』 フリッツ・ラング監督



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