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原始的な記録

文章は出来るだけプリントアウトしてファイルしておく。
写真やビデオはDVDRAMを使う。
原始的な記録を重視する。
壊れることを前提に重複して記録する。

わたしは手書きの原稿を尊ぶ。
鎌倉文学館の川端康成の原稿は確かに光っていた。

わたしは電車の中で携帯サイトを眺めていたくない。
ほとんどは重複した情報だからだ。
できれば自分の内側の言葉を手書きでメモしたい。

年月を経て、自分の文字が自分に何かを訴える。

外付けハードディスクが壊れたかもしれない

普段使っているハードディスクが何となく一杯になってきた。
そこで偶然つながっていた外付けハードディスクに
ファイルを転送した。
いろいろ送ったあとで外付けハードディスクが動かなくなっていた。
おかしいな……と思って、あらためて、読みとりにいったら、
なんと「××が壊れている」とか表示される。

いろいろな人からさんざん注意されていた、ハードディスクのトラブルがこれなのだろう。
「万一に備えてバックアップを」といわれていて、
忠実にバックアップもとってきた。
最近はそんなことを強く言う人もいなくて、
何となくハードディスクも信頼性の高いものだと感じていた。
そして今回のようなトラブルである。

すこしずつ壊れていく様子が分かるなら、
まだ何とか納得できる。
しかし今回のように、前触れもなく突然ゼロになるのだから、
これは困ったものだ。

*****
また一方で考える。
人間の命もこのような形で突然終わることもまた多い。
事故など。
病気もある種のものは、認識を形成しないままで死に至る。
こんな場合に、人生の計画は立てられない。

現在の気持ちで言えば、
事故や病気に限らず、
人生のことは果てしなく虚しいのだと感じている。

頼みにしていいものなど、ないのだ。

こんな日々が続くと錯覚しているに過ぎない。

信じるに足るのではない。
信じたいから一応信じてみているだけだ。

すべては取るに足りない。
私の人生など、何であったか。
つまらない写真をパチパチ撮って、
それをも、ハードディスクの事故で失うのだ。
それだけの人生だった。

そんな面がないわけではないのだ。

宇宙も偶然に発生して、
わたしは一瞬生きて、
自意識という不思議な体験をして、
また消滅してゆく。

謎は残るものの、
言ってみればそれだけのことで、
まあ、そういうことだ。

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ハードディスクの他に、リスク管理が必要とされるものが、
資産運用である。
いまの収入や健康が続く保証はないし、
むしろ、世の中では、思いがけないことが起こるものだ。

最悪のことは必ず起こるとも、言われ続けている。

そのくらいは覚悟した方がいい。

そして実際に事件は起こり、
まあ、昔から言われていたのはこれだったのかと、
すこし遠い気持ちで感じてもいたのだ。

ある種の無感覚である。

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