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種をまいて芽が出る

嘆きで悲嘆反応を思い出し
精神分析から小此木啓吾先生を思い出した
なくなってどれくらいになるだろう
精力的な人だった
そして人の世の空しさを再度思う
この世で獲得したものはすべて死によってはぎ取られる
どんなにどんなに努力してもすべてはぎ取られて無に帰する
これは動かしがたいと思われる

たとえば小此木氏にしても
いま私はこうして綴り
そのことは小此木氏が死後もまだ影響を与え続け
世界を良い方向に変えつつあると思い
そのことは素晴らしいことだと思う
だから絶望ばかりではないし
悲嘆ばかりではない
種をまけば
芽が出るものなのだろう
そのことに生きる意義を見いだしていれば
やはりそれ相応に報われる世の中であるとは思う

種をまいて芽が出て
稀に大木になる

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たれかこの数は定めしわれはただとへとぞ思ふ山吹の花

藤原道綱母

夫の兼家が歌をつけて八重山吹の花を届けさせた。
夫はこの頃も別の女たちのことで忙しかった。長い間逢っていない。
仕方ないなあ、もてる人はこうなる。必然だ。
そこで道綱母は切り返した。

八重山吹の花などを
いかがかなんて言うけれど、
八重なんてきちんと数えたわけじゃないでしょ
わたしには十重(わたしを問え)に思えるのよ

十重と問えをかけている。
頭いいなあ。
八重ではなくて十重。
頭いい女は後回しになるなあ。
これも必然。

それでも、夫兼家の、道綱母に初めて送った歌も残っていて(!)、
音にのみ聞けばかなひしほととぎすこと語らはんと思ふ心あり
噂に聞く魅力的なあなたに是非一度逢いたい
というもの。
はじめは気合いも入っていたらしい。
なかなかいいもんですなあ。

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「タイムマシンにお願い」木村カエラ

ジュラ紀
アンモナイト お昼寝
ティラノザウルス お散歩

無邪気な夢
好きな時代に行けるわ

タップダンスにまみれて
恋とシネマの明け暮れ

鹿鳴館
ドレスが翻る
ワルツ
ポンパドゥール
シルクハットが揺れる

時間の螺旋 を ひとっ飛び
好きな時代に行けるわ

*****
ということはつまり、
どこにも生けないしこの現実はやっぱりひとつしかないということだな

でも タイムマシンにお願いしてみようか
だめで もともと だ
夢でも見るしかないではないか
酔って生きるしかないではないか
うたた寝をしている間に
すべては終わっていて欲しいものだ

そうだ 腹を据えることだってできるのだ
いまこの時代のこの日本の報告をできるのは
私たちではないか
タイムマシンでここに来た
そう思えばいいではないか
悪くしたってどうせみんな死ぬだけだ
どんなにうまくやってもどうせみんな死ぬだけだ
恐いものなんかないじゃないか

恐いものなんかない
酔ってしまえば勝ちなんだ



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悲しくて思考停止 渋谷区エリートサラリーマン夫殺害事件

あるブログからの引用
内容が内容なので
ソースは秘匿
しかし大切なことを含んでいるように思う

妻が夫を殺害した。夫には暴力癖があり、アルコール問題もあったらしく、
一方、妻の側にも、テレビショーによれば、勝ち気で……といったような、
性格評価が下されている。

****
この事件、立派なDVが原因なのになぜマスコミはそこに触れないのか?
殺害前日には鼻の骨を折られていたそうだ。
毎日毎日殴られ罵倒を浴びせられ、いつ殺されるか恐怖のどん底にいたであろう。
殺すか殺されるかどちらかしかなかったであろう。

子どものいじめには国も声高々に対策を練る『ふり』をしているのに、
家庭という小さな社会には目もくれない。
それは自分達が同じことをしているからに他ならない。
私は××市役所の職員に「国は何もできないから死ね!」と言われた。
警察には「そんなヤツに掴まったお前が悪い!」と言われた。

小さな社会で頻繁に起こる事件を目の当たりにしている子どもが
学校という社会でやっても当然と思うのは当たり前ではないか!
根本を正さず目前のことだけなんとかしようとしても無駄なのに。。。


私も私の最後の仕事が終わったら、ヤツを殺してやりたいと思っている。
それだけのことを私はされてきた。

この犯人である奥さんは本望であったろうと思う。
しかし、隠蔽しようとしたことは私には理解できない。
私ならその場で自殺するか自首するであろう。
国も警察も税金という名の搾取をしておきながら、
本当に困っている人間には何もしない・できないのだから、
自分の手で成敗することに誰が意義を唱えることができる?
法は弱者の前では常に無力である。
「やったもん勝ちだ!」と国自ら言い切るのだから、
こちらが実力行使をすることに文句を言われる覚えはない。

この犯人の刑が少しでも軽減されることを願う。

*****
以上のような文章である。
悲しいけれど私にはこの人をうまく説得できる言葉がない。
ただ思考停止するばかりだ。

市民が構成する社会も、統治組織である国も、
結局は弱者の痛みには鈍感なのだと思う。
社会は強者が構成する場所である。
弱者にはただ苦しい場所である。

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