生活保護の問題
難しい問題である
給付の基準を明確にといったような
机上の空論を並べていたが
どうなるものだろう
市役所の中で生活保護課ははずれクジである
早く抜け出すことだけを目標にして
仕方なく働いている
来所する人たちはとても扱いにくい人が多い
窓口や電話で怒鳴られることも日常である
一方世間からの風当たりも強い
たとえば身寄りがなくて生活保護で暮らしている老女が
亡くなった時、ご遺体を引き取りに行くのは生活保護担当者である
一方、立場を利用して調子良く振る舞う人間もいる
しっかりして欲しいのは山々であるが
まだまだ道は遠いと思うしかないだろう
歴史を知ること
つめたい無意味な死を知ることで
はてのない徒労を知ることだ
謙虚に至ることもあり
虚無に至ることもある
作用と反作用である
隣のドア
マンションの隣の人は老夫婦である
ふたりとも75歳くらいだろう
めったに会わない
玄関ドアを通り過ぎる時
奥からとてつもなく大きなテレビの音が響いている
幸い部屋に入ってしまえば
何の音も聞こえない
あるとき用事があって訪ねた
奥さんは
わたしは耳が悪いのよ
だめだめ
というだけで夫が出てきた
夫は点滴の管をつないでいる
体が悪くて
寝たきりで
申し訳ない
家内は耳が遠くて何も出来ない
用事があったら週に一回来ている娘にいってくれ
という
イスラムについての学者さんだということで
書籍が溢れていた
新聞は朝日、日経、毎日を講読している
奥さんはクリーニングの人だったらもっていってもらってと怒鳴っている
テレビの音がガンガン響いている
いやはや たいへんなものだ
わたしはどんな風に年をとるのかと思うと心底怖い
昼時間のコマーシャル
・入れ歯安定剤、
・医療保険……老齢でも可、医者の診査が要らない、掛け捨てではない、葬式費用が出るなどの特徴がある、外資系保険会社
などのCMが目についた。
とても気持ちがめいった。
リヤドロ展示会
リヤドロで招待があり、展示即売、お茶の会があった。
場所は日本橋コレドの一角。
ねえ、リヤドロって、どこの?スペインくらい?
ううん、日本橋の三越にあるのよ。
っていうくらいで、分からないので、係の人に質問する。
スペインのバレンシア地方にある会社で、支社はない。
工房の職人は1000人、事務系1000人、合計2000人の会社である。
上の写真のような作品が代表的で、花が多くなると値段が高くなる。
各作品のパーツごとに大量生産されて、
それを職人がくっつけて、色を付ける。だから、一つずつ微妙に違ったものになる。
こんなやつは新しい作品で、少しずつラインを拡大している。
展示会でも少しずつ売れているようで、喜ばしい限りである。
数万円から数十万円まで幅があるようである。
色が美しいし、人形の表情が独特で、面白い。
しかしそれ故にどれも似ているといえば似ているのだけれど。
こわれやすい細工なので、輸送に気を遣うらしい。