ふさわしいものでいい
この愚かであさましいわたしに
ふさわしいものでいい
ささやかな幸せがほしい
小さなろうそくでいい
温かさがほしい
ただわずかにそう願う。
ふさわしいものでいい
ささやかな幸せがほしい
小さなろうそくでいい
温かさがほしい
ただわずかにそう願う。
報われたこころで
この一日を
報われたこころで
終わりたいと思うのは
傲慢でしょうか
悲しみには終りがないのですから
いつまでも泣けと
おっしゃるのですか
報われたこころで
終わりたいと思うのは
傲慢でしょうか
悲しみには終りがないのですから
いつまでも泣けと
おっしゃるのですか
いつまでもかなしみが
いつまでも
かなしみが
そこに
うずくまっているのは
どうしてなのでしょう
わたしにたりないところが
あるのですか
そうにちがいない
でも
わたしには
もうどうしようもありません
かなしみが
そこに
うずくまっているのは
どうしてなのでしょう
わたしにたりないところが
あるのですか
そうにちがいない
でも
わたしには
もうどうしようもありません
むくわれないと
むくわれないと
思っているのは
わたしがひがんでいるからでしょうか
そのままでしあわせだと
それでもおっしゃるでしょうか
信じるこころも
朽ち果ててしまいます
思っているのは
わたしがひがんでいるからでしょうか
そのままでしあわせだと
それでもおっしゃるでしょうか
信じるこころも
朽ち果ててしまいます
花子と葉子
花と葉を比較すれば、
人の親なら、
花子と名付けたくなるだろう。
そこを、葉子と名付けるには、
やはり親に哲学があるだろうと思う。
洋子と陽子は実に申し分なくいいけれど、容子となると、
これも、親の威厳を感じる。
人の親なら、
花子と名付けたくなるだろう。
そこを、葉子と名付けるには、
やはり親に哲学があるだろうと思う。
洋子と陽子は実に申し分なくいいけれど、容子となると、
これも、親の威厳を感じる。
制約を楽しむ
自由を楽しむことと背中合わせであるが、
制約を楽しむこともできる。
不思議なものだ。
このままに生きているということは、
制約以外の何ものでもない。
この広い宇宙のなかの地球で、
いまこの時間に、
しかも日本という狭いここ東京で、
こんな上司とこんな同僚に囲まれて、
それでもわたしは仕事をするのか、
この宇宙の歴史の一点で、
そう思い、
制約を楽しむ気分になる。
この制約はどんな制約であったのか、
神様に詳細に報告しようという気分になる。