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自宅とホテル

風呂もベッドもホテルとさして変わりはないのに、 それでも、ホテルに一人で泊まると、 芯からリラックスできる感じがするのが不思議だ。 なにが違うのだろう。 二人で泊まる時は、 言うまでもない。

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お花見のチラシ

3月の最初、一日で土曜日の新聞にはチラシが一杯だった。
お花見についての地域情報もたくさんあって、
一応、保存とした。
 
もう珍しいということもなくて、
むしろ京都のどこに住むかが関心事なのだけれど、
それでも、まだしばらくは、東京の桜だ。
 
それがどんなに貴重なものであっても、
惜しみなく無駄にしている。
それが人生である。
 
無駄にする以外に方法を知らない。


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人を元気づけることで、おちこんだ自分が元気になれる

人を元気づけることで、おちこんだ自分が元気になれる

そういう側面は確かにあって、
大切だと思います。

人を元気づける言葉や態度が、
自分自身にも作用するのでしょうね。

ひょっとしたら、
慰められるということは、
人を元気にする言葉をもらったら、
今度は
何度も自分に向けて言ってみる、
そういう中で
元気にする言葉を習慣化して、
結局自分が元気になる、
そういうことかもしれないと思う。

他人からもらった言葉を内在化して、
他人がしてくれた元気にする役割を自分が自分に対して振る舞ってみる、
そんな風にして元気になるのかもしれない。



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人生の転機

人生には転機というものがある。
転機だと思ったら、
迷わず従おう。

別の人生も、いいものだ。
勇気だ。

2008-02-15

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冬は、女と過ごすのがよい。

冬は、女と過ごすのがよい。
布団の中だけ温かいのも、よいものだ。
お尻など、一部が冷たいのも、手には心地よい。
吐息も、早い夕暮れに、よく似合う。
目が覚めると掛け布団を取られてしまっていて、寒く思うのもまた、冬らしく、好きだ。
そんなとき、後ろから寄り添えば、
お尻の冷たさがわたしの前部に伝わり、これも心地よい。
朝早く、眠たげな目をこすり、夢を語る。それを聞くのもまた、興味深い。

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代理出産双子男児出生届受理不受理問題最高裁判決

タレント向井亜紀さんの、米国での代理出産双子男児出生届受理不受理問題。
最高裁(古田佑紀裁判長)は子は夫妻の法的な実子とは認められないとした。

1.遺伝的には、普通出産の実子よりも確実に夫婦の子であると確認できるはずなのに、その子を実子と認めないのは、認めると何か法的な不都合があるのだろうが、何だろう。確認していない。あるのかな?

2.極端な話、代理出産してもらって、あとで、自宅で自然に生みましたなんて言って届けたら、どうなんだろうか。何か問題があるのだろうか。多分問題にできないだろう。もしもの話だけれど、向井さんは、代理母にこっそり産んでもらって、自宅分娩で生まれたと届け出たら、それで何も問題なかったのだろうか。病院に一回もかからないで、産んでしまってもいいはずだから。

何か解説を読まないと問題点もつかめないとは、知性の衰退である。

*****
その後ちょっと勉強してみました。やはり問題は多いようです。
ちっょっと考えてみると、昔は乳母というものがいて、
生んだらすぐに授乳から何から任せていたものだと思うますので、
その延長のような気もしますが、それでことは済みません。
乳母と子供も、育ての親と生みの親とか、葛藤があるようですが、
それどころではない問題があるようです。

https://www.so-net.ne.jp/blog/entry/edit/2008-01-29-17



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仕事を終わって疲れて帰ってきたら、

仕事を終わって疲れて帰ってきたら、
お帰りなさいだけでいい、
できれば、遅かったのねとか、
お疲れ様とか、
ねぎらいの言葉があればいい。
ただそれだけで少しは報われた気分になるのに。

ただの暗い部屋にわたしは一人。

もう報われようとしても無理なのだと思う。
ただうつの時間だけがある。

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ほんの夢の途中 このまま 何時間でも 抱いていたいけど

♪ ・・・ ほんの夢の途中   
        このまま 何時間でも 抱いていたいけど ・・・・・ ♪
                             (来生たかお/夢の途中)

After all, you could live only in such a way?
Or, in another way could you live ?
Caution and will are probably not enough?
Or it is probably what God decides ?

所詮、こんな風に生きるしかなかった年月なのだろうか。
それとも、別な風に生きることができたのだろうか。

注意と意志が足りなかったのだろうか。
あるいはこれが神の定めたことなのだろうか。

After all,this is the omly way I can live.
Or,I can live another way.
Something better way.

I had been more careful and intentional.
Or,this is the way God gave me.

Dopo tutto, questo e omly il senso che posso vivere.
O, posso vivere un altro senso.
Qualcosa migliora il senso.
Ero stato piu attento ed intenzionale.
O, questo e il senso che il dio lo ha dato.

さよならは別れの 言葉じゃなくて
再び逢うまでの 遠い約束
現在を嘆いても 胸を痛めても
ほんの夢の途中
このまま何時間でも 抱いていたいけど
ただこのまま冷たい頬を あたためたいけど



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それは単に執着であって愛ではない

その嫉妬は愛とは呼べない、
愛がなくて、ただ単に嫉妬している、
むき出しの所有欲である。
世間ではそれさえ愛と呼ぶだろうか。
執着。

こどもは、遊び飽きたおもちゃに見向きもしないくせに、
兄弟がそれを欲しがると、
所有を主張する。
そのようなものだろう。

それを愛とは言わない。
愛のない嫉妬である。
わたしはそう思う。

しかしまた、別の人にいわせると、
それが愛なのよ、とのことである。
わたしとは考えが違う。

誰の人生をも貧しくしているだけではないか。
そんなものは愛ではない。
所有権の主張だけである。

自分が愛に生きられると思ったら、
愛を探して育てればいいだろう

他人を虫ピンで止めて昆虫採集の蝶のように扱うのは
エレガントではない

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目を閉じて、受け入れるとき、

目を閉じて、受け入れるとき、
あなたは最も美しい。

それが愛の瞬間である。

完成されて、あなたは無になる。
至高の存在を、わたしだけが見ることができる。

あなたは自分の完成を見ることができない。

委ねなさい、あなたはこの上ない存在である。



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目隠しをされ、

目隠しをされ、
受け入れること。

それが誰であるかも、
それがどんな意味かも、
問わないこと。

ただ受け入れるだけの存在に堕落すること。
または昇華すること。

それができるなら、
わたしについて来なさい。

それができないなら、
そこで朽ちてゆきなさい。

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やさしい

歳をとると、何と言っても、やさしいのが一番うれしい。

精神的にも、やさしくて、安定していて、明るい人が、
何より好ましい。
自分のことだけで充分に不愉快だから、
他人の不愉快さまで背負いたくない。

予想される反応の内部だけで済ませて欲しい。
予想外のことは、歓迎しない。

肉体的にも、やさしい人が好ましい。
若い頃は、きつかったり、硬かったりする、肉体の特徴が好ましくもあったけれど、
もうそんなこともない。
ただやさしくて、ゆっくり、滑らかなのがいい。
心臓に悪いことを要求されたくない。

おびただしく反応する人もいるが、
もともと誰にでもそうなのか、わたしにだけなのか、分からない。
おびただしいのはなんとなくうれしいものだ。

つややかな黒髪がよい。
短くするなら、束ねて短くするのがよい。
ほどけばほどほどの長さになることがよい。

言葉がこまやかでやさしいのが、何と言っても、
一番、よい。
言葉の網の目が細かいほど、よい。

他人の感情の動きに沿う性質の人が、よい。
それも、やさしさである。

柔和、寛容、安定、そういった言葉に置き換えられるかもしれない。
観音様のイメージかもしれない。
わたしは救われたいのだ、きっと。

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金曜の夜

金曜の夜
わたしも解放されて
お前も解放されている

わたしが安らぐのは
お前がおびただしいからだ

食事もしないで
行為に耽り
一息ついている

最近の
ガーターストッキングには
ベルトがないようで
不思議なものだ

一段落して
ガーターストッキングを脱がせて
じっと見ていると、
そのあとに見える微妙な形は、
滑り止め部分の圧迫のあとなのかと
一瞬思うが、
そんなことはない
白い肌に広がる妖しい静脈である

その部分が好きで
しばらく愛し続ける。

お前がシャワーを浴びるので
わたしもシャワーを浴びる

シャワーを浴びている間にお前の肌は
水滴に濡れ、
静脈がくっきりと浮き立つ。

その白さは
あくまでも充実し、
金曜の夜を祝福している。

わたしはひざまずき
崇拝する。
これがわたしの宗教である。
わたしの神である。

どんな道を通っても、
最後に神に至ればそれでいい。
これがわたしの道だ。

この夜が終わらないようにと
願う。

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2月中旬花

To You with LOVE.

To You with my true Heart.

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しかしもうわたしはあなたとの未来以外は考えない

しかしもうわたしはあなたとの未来以外は考えない。

あなたがいてくれないなら、
あなたがいるものとして、
毎日日記を書くだろう。

日記の中であなたとともに成熟していくなら、
別々に生きていていてもほとんど同じではないか、
そんなことまで考えてしまうほどなのだ。

もしあなたがそばにいてくれたら、
どんなにうれしいだろう。
わたしはためらいなくすべてをささげるだろう。

二人の生活を何度も何度も夢見ている。
どうか今度だけは信じて欲しい。
本当の人生を生きる最後のチャンスなのだ。

ああ黒い髪のお前、
黒い瞳のお前、
エジプト人の目をしたお前、
小さな口でわたしを慰めたお前。

人間はだれでも生きて死ぬ。
なかには恋する人がいる。
わたしはあなたに出会って、恋する人にさせられた。
受動的で天啓のような経験である。

生きることと、死ぬことと、同じ次元で恋をする。
そのような恋をあなたにささげる。
いまは、待つことも幸せだ。

あなたはたしかに存在しているのだから。
あなたへ向かうわたしの想いはたしかに存在しているのだから。

; 2008-02-12

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サンキストオレンジ

先日まで、サンキストオレンジが冷蔵庫にあったので、
ナイフで切れ目を入れて食べていた。
今日はもう一個もない。

サンキストオレンジは、かんきつ類の中でも、ほとんど完璧だと思う。
種はほとんどないし、
向きやすいし、
おいしい。
果肉を包む皮が気にならない。
だから、好きだ。

でも、防腐剤の問題が昔から言われていて、
気になっていた。
今回、冷蔵庫の中でも腐敗が進行し、
一部を切って捨てた。
かえって信用ができた。

わたしはオレンジの表面にナイフで傷をつけて、
皮をむきやすくするのだけれど、
その際に、左手の親指の先を7ミリくらい切ってしまった。
結構血が出た。
口で血をすいながら、
親指の動脈が走っていそうな両脇を指で押さえて、
心臓よりも上において、しばらく置いたら、血は自然に止まった。

普段はリストカッターの出血に付き合い、
ときにナート(縫合)をしているのであるが、
自分の血がぽたぽたこぼれるのを見ると、
自分も人間なのだと思い出す部分がある。


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生身の人間に無限の許しを求めるなら拷問である

神は無限に許すと言うが、
逆に言えば、無限に許すのは神だけで、
生身の人間にそんなことを要求するのは、
一種の拷問である。
勘弁して欲しい。


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結局、自分にも都合があったのだと、言い訳しているようである

人間は本当に仕方がないものだ。


自分のしたことには理由があるのだ。
申し訳ないと口ではいいながら、
結局、自分にも都合があったのだと、
言い訳しているようである。


もう、そんなことには付き合いたくない。
大人なんだから、自分でしたことの責任は
自分でとればいいだけだ。
失うとしても、わたしという、どうでもいい人間と切れるだけだ。
大切な人間ならば、そんなことはできなかったはずだろう。

そんなことをしたということが結局どうでもいい人間なのだということを示していて、
そうであるなら、
さっさと切れてしまっても、なにも損失はない。


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エンバーミング (embalming)

みそラーメンを食べたことと、
アメリカ軍による拷問が、
ただ時間的につながっていたのではなく、
内的連関として自分の中でつながったのだ。

実は、人と話していて、エンバーミング (embalming)のことに話が及んだ。
欧米のキリスト教圏でも、保守的な地域では、
最後の復活を信じていて、
死体を土葬する。
その場合、遺体に悪い病原性生物やウィルスが住み着いていると、
土葬後に、土壌が汚染され、社会が危険にさらされる。
それを防ぐために、遺体に対して、消毒または滅菌する。
また、事故でなくなった場合や病気の場合でも、外見を修復した方がいい場合もあり、
そのときには、整復することになる。

ソ連のレーニンのように、遺体保存を目的として、処置を継続する場合もある。

作業の具体的な内容としては、
感染性生物が存在する部分の消毒。
腐敗の原因となる、腹部内容物の消去と、代替物質の注入。
血液を抜いて、保存性液体の注入。
外見の補正。

エンバーマーと呼ばれる人がいて、
これは医学的な資格は持たない。
おもに葬儀会社に属している。

日本では火葬するので、
また、病院で看護部がきれいにしてくれるので、
特別な場合以外はエンバーミングの必要はない。
事故でクラッシュしていたり、
顔面あたりのガンなどで変形が強かったりした場合には、
出動するのだという。
作業の内容としては、
解剖学実習に使わせていただくご遺体の処置と似ているので、
大体想像がつくのだが、
その人の話によれば、
血液を保存性液体に入れ替えるときに、
圧力をかけて、置換するのであるが、
なかなか作業が進まないことがあるという。
血管内部に脂肪の塊が付着していて、
血管が狭くなっている。
圧力をかけてもなかなか液体が通らず、
やっと通ったときには、「スポーン」と抜けて、勢いよく飛び出し、
作業する人が体の一部に浴びてしまう場合もあるのだという。

腹部内臓は実際手で触って、その塊の大きさにため息をつくこともできるが、
血管の内部にまで、そんなにも、コレステロールの塊がべっとりとくっついているわけだ。
最近は頚動脈のエコーで、動脈硬化の様子などを見ることもできる。

そんな話を聞いていたので、
味噌ラーメン → 脂肪・塩分 → 血管梗塞 → 拷問
と結びついたのだった。
体に悪いと知っていて食べるというのは、
やはり異常ではないか。

最近は、レタスがおいしくて、ありがたい。
みずみずしくて、すっきり冷えたレタスを食べるのは、
心地よい。


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味噌ラーメン・拷問

今週は疲れた。
少し限界を超えたようで、
もう一センチも動きたくない。
ベッドに横になって、
切れ切れの夢を見ていた。

やっと起き上がったが、
食べるものがない。
冷蔵庫に焼きそばがあることは覚えていたので、
いよいよそれを食べる日が来たかと思い、
冷凍庫を開けると、
思いがけなく、クィーンズの味噌ラーメンがあった。
汁物のほうが食べたかったので、
迷わず焼きそばは却下した。

味噌ラーメンを食べたわけだが、
特においしいものではなかった。

疲れきった上に、こんなものを食べていたのでは、
いいことはないだろうと思いつつ、また横になっていた。

テレビでは、アメリカ軍がアフガニスタンで犯した拷問の罪について、
ビデオが流れていた。

拷問の末に殺してしまう。それでいいらしい。
サディストの傾向がむき出しになり、
ストップがきかなければ、結局はこうなるのだという例である。

命令に忠実だったという面が大きいが、
サディスティックであったという面もあるに違いない。

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OCNブログの使用感

ソネットが調子悪いので、

http://ssn837555.blog.ocn.ne.jp/

こちらに少し書いてみた。
これはこれで使いやすいようでもある。
昔より少し使いやすくなっていると思う。


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改行無視

ソネットブログでメンテナンスがあって、
そのあと、改行が無視される状態が、不安定に続いている。
ときどききちんと改行される。

わたしはなるべく改行を多くして、
分かち書きみたいにしたいほうなので、
改行が無視されると、新しい文体のような気がする。

いっそ、改行はないことを前提にして、書いてみるのも、興味深い。

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男を磨くのは、ライバル

男を磨くのは、
競い合うライバルである。

勝ち抜いたものに、
女性も恋をする。
そのように簡単な世の中であればいいのになあ。

現実にはいろいろ別の要素もあって、複雑である。

しかし、ライバルが男を磨くのは真実である。



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処方の平準化 診療圏の広域化

新橋心療内科に新患で訪れる人は、
よその医院に通っているのだけれど、
かわりたいという人も結構いる。
経過をきいて薬を聞く。
お医者さんの処方の仕方には結構個性がある。
昔はもっと個性が強かった。
最近は平準化されているような気がする。
多分、患者さんが、あれこれネットで調べて、
「標準的」な意見を言うので、
それに引きずられて、処方は標準的になり、
結局、企業の宣伝の通りになるのだろう。
企業が金をかけて宣伝すれば、
専門化がそれに応じた記事を書き、
それをみたよい子たちがそれに応じた意見や体験を書き、
結局、広告費を回収できて、
予定調和的にものごとは
丸く収まる。
そんな大きなシステムの中で、
個人的な洞察やアイディアはかなり無力で、
結局処方は平準化する。

患者さんにすれば、あっちのクリニックでも、こっちのクリニックでも、同じだなあということになる。

当院では、とりあえず、減らせるものは減らして、
様子を見る。
お医者さんはたいてい慎重だから、
何か理由があって入れた薬をうっかり抜いてしまうわけには行かないのだ。
最悪の場合をまず考えるから。

交通の便を考えても、
新橋なら、東京全域から来ることが出来る。
どうせ服を買うなら、青山でも銀座でも出てくるのだから、
自分の命がかかっている場合には、
やはり電車に少し乗ってもいいようだ。

新橋心療内科はクリニックモールの中にはいっているので、
薬局も外に出ないで、中で済ませることが出来る。

しかしすでに処方は東京中に広がっているようで、
広域から、ジェネリック薬についての問い合わせがある。


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IT屋のアイディア形成法

http://shi3z.blog.so-net.ne.jp/
引き続きこの人のアイディア。なるほど。

*****
誰でもサラリーマンから独立して会社を作る場合、なにかひとつ自分の「ウリ」がないといけません。それもできれば、他人に一発で説明できるようなキャッチフレーズの形になっていると最高です。

僕の場合はそれが「プログラムが書ける企画屋」でした。

残念ながら僕はプログラマとしては一流になることはできませんでしたが、企画職に専念するようになってから、いくつかヒットを出すことができるようになりました。滅多に参加しませんが、いわゆる"企画コンペ"で負けた事はありません。

そういうわけで僕にとってアイデアをひねり出すというのは日常的なことなのですが、企画屋の部分に注目されると、単なるアイデアではなくて「画期的なアイデア」というものを求められる、期待される、という立場になってしまいます。

今週は、週の最初からずっといろいろと「画期的な」アイデアを考える必要性に迫られて、あれこれ工夫することになりました。さすがに月に一度くらいなら「画期的な」アイデアを思いつく事もありますが、一日ひとつの「画期的」アイデアを考えつくのは相当難しい。

再び自分が困った時のために、今回「やはりこうするしかないよな」という鉄則というか、教訓を並べておきます。

リラックスせよ
音楽をかけろ
普段行かないところへ行け
人を集めて美味いものを食え
一気にアイデアをまとめよ
これ、順番があります。
僕は上から順番にやります。


■第一段階 リラックスせよ

まずはリラックスです。
できるだけ裸足、できればゴロ寝できるような環境を探してください。
お金に余裕があるならシティホテルを借りて昼間から一人でゴロゴロしてください。
とても空しくなります。
お金に余裕がなかったら、朝日を見にドライブしたり、海を見に行ったり、露天風呂で全裸になったり、とにかくリラックスして自分を解放してください。
心のデトックス、というか、アイデアの神が降りてくるための準備を行うのです。
そのために、まずリラックスしましょう。

都内のリラックススポットとしては、大江戸温泉やラクーアなどのスパリゾート。お台場公園などの海の見えるスポット、横浜ベイブリッジやレインボーブリッジや海ほたるなどの海に囲まれたスポットがお勧めです。ある意味、水口さんが砂漠に行くのと似ています。

お腹が空いたり、眠かったり、イライラしていたりしたら絶対に良いアイデアは出てきません。
あらゆる欲望を満たし、「いつ死んでも悔いはない」というくらいにリラックスするのが良いと思います。


■第二段階 音楽をかけろ

十分リラックスしたら、その状態でなにか音楽を聞いてください。最初はクラシックで良いと思います。モーツァルトやドヴォルザークなどがいいでしょう。

しかもなるべく管弦楽がいいと思います。

だんだん頭が起きて来たら、ピアノを使ったものを聞いても構いません。
この段階でギターやジャズピアノ、テクノみたいなのはやめたほうが無難です。

好みの問題もあると思いますが、いきなり激しい音楽を聞くと、突然脳がもとの状態に戻ってしまい、リラックスした意味がなくなりそうです。

管弦楽の奏でる納豆のように尾を引くなめらかな旋律とともに、自分の意識に今回のテーマをぼんやりと問いかけてみましょう。

だんだんやる気が出てくるはずです。


■第三段階 普段行かないところへ行け

僕は月曜日は大崎ゲートシティの喫茶店、火曜日は東大医学部のカフェテラス、水曜日は東京ドームホテルのバーに行きました。


普段行かないところへ移動すると、今までのものごとを違った視点から見つめることが出来ます。

リラックスするときには広いところへ行きましたが、エンジンがかかってきたら高いところへ行くのが僕は好きです。上記で挙げたほかには、六本木ヒルズ、丸ビル、溜池山王パークタワー、パークハイアット、ロイヤルパークホテルなどです。

ずっとオフィスの机の前に座っていて、思わぬ画期的なアイデアがホイホイでてくるわけはありません。

この段階は単なるイニシエーションです。自分の脳や感情をクリエイティブなモードへと演出していくのです。

まだクラシックでもいいですが、場合によっては激しい音楽を聞いても大丈夫です。
ノートPCを忘れずに。
もちろんただ行くだけではダメです。
テーマを決めて、アイデアをいくつも考えましょう。
このとき、画期的なアイデアを考えようとしてはいけません。

そんな簡単に画期的なアイデアを思いつくなら、みんなやってるはずです。
この段階ではまだ情報を集めたり、自分の中でテーマを咀嚼するのです。
それがどんなに馬鹿げていたり、ありふれていたり、実現不能なものだったりしてもとりあえずは書いてみます。GTDと同じで、アイデアは一度書いてしまうと脳の別のところに記憶されます。

とにかく最初に書くのはものすごく解りきった事です。

クライアント様が居て、その要望を満たさなければならないのであれば先方の要望を自分なりに咀嚼して、3つ程度の項目にまとめます。最終的には

 「要するに、○○を××したいのだ」

という要素まで絞り込みます。これが「ゴール」です。

■ 第四段階 人を集めてうまいものを食え

自分なりに十分な時間と知的資源を使ってアイデアの端緒を掴んだら、次の段階に進むことが出来ます。

次の段階はより重要で、美味いものを食べながら人と話をすることです。
アイデアをぶつけ合う必要があるので、これは社員にしかできないことです。また、秘密の話をするのであれば、会社で食べるか、個室のある店で喋る必要があります。これがブレインストーミングになります。
自分で十分アイデアを練っているので、ブレインストーミングの焦点はブレません。
お酒は飲まない方が望ましいと思いますが、飲みたければどうぞ。脱線しそうになったら誰かが止めないと行けません。

ファシリテーター役の人はみんなの言ってる意見をまとめつつ、ちゃんと方向性がずれないように誘導する必要があります。

食べるものはなるべく美味いものがいいです。
なぜなら、ブレストは長時間やっていると脳が疲れて来て、食べ物を欲するからです。
できるだけ長い時間ダラダラと食べるためには、できるだけ美味いものでないと持続しません。


焼き肉や寿司、すき焼きなど、なるべく解りやすいご馳走がいいと思います。
席もゆったりしたところが良いでしょう。

また、ブレストに呼んだ人たちも、美味いものが食べれるなら喜んで参加するようになります。
ブレストに呼ぶ人たちは、できるだけ本来の業務とかけ離れている人が良いです。
僕は大学生のアルバイトや、総務やデザイナなど、普段企画と直接関係ないことをしている人を集めてブレストをすると一番良いアイデアが産まれるように思います。

このときのルールは、一般のブレストのルールで言われるように「反対意見を出してはダメ」などという狭量なものであってはいけません。

全体主義社会みたいなやり方ではうまいアイデアは浮かばないと思います。

十年ほど前、とある大企業の社内ブレストに呼ばれたときに仰天したのですが、「さあブレスト開始します。では左から順番にアイデアを出してください」という進行で、合計20人もの人が順番にアイデア(らしきもの)をひたすら言って、一周する頃には時間がなくなっている、という型式のものがありました。

「みんなに意見を聞かなきゃ」ということなのでしょうが、みんな考えるのが面倒なので「○○さんと同じで」とか「○○さんの意見に同意します」とか、無難なことしか言わなくなって全く時間の無駄です。たまに意見が出ても、おそろしく平凡なものしかでません。これは、ブレストを開催する人が、企画を自分でよく咀嚼せずにいきなりブレストを開催しているのが原因です。

ブレストの人数は、少な過ぎると意味がなく、多過ぎるとブレストではなくアンケートになってしまいます。
最低5人、最大でも20人にした方が良いでしょう。
ブレストの冒頭で、自分が考えた「平凡・馬鹿げた・実現不能」な企画のリストをかいつまんで説明するだけで、同じ意見が出てくるのは防ぐことが出来ます。

また、アイデアを考えるのに時間制限を設けると実はいいアイデアが出やすくなります。

人は

 「なにか面白いこと言って」

と突然言われても、

 「えっ・・・えっと・・・」

と口ごもってしまう事が殆どです。
しかし

 「10分間、○○に××を組み合わせるとどんな面白いことがおきるか考えよう」

と言うと、一生懸命考えるようになります。
また、10分間というのはひとつの題材について議論するには短すぎる気もするのですが、全員の脳が活性化していれば十分長い時間です。
それに、最初の5分くらいで、いわゆる「ありそうなアイデア」は全部出てしまいます。
そのときふと気が緩みます。

 「さすがにもうないだろう」

ところが、実は本当の目的はこれから5分を過ごさせる事です。
10分間、同じ題材について集中的に考えるのはかなりの重労働です。
一日8時間仕事をしていても、10分間、それまで考えた事もなかったようなことについて考えを集中するというのはとても疲れます。

慣れない参加者は五分くらい経過すると

 「もうアイデアでないから次に行こうよ」

と言われることもあります。
そのときに絶対許してはいけません。

 「ダメだ。このテーマであと5分考えるんだ」

すると、人はヒマなので一所懸命考えるようになります。
「もうダメだ」と思ってから3分くらい経過すると、山を超えて次のアイデアが浮かぶようになります。長時間思考には驚くほどそういう効果があるのです。
この10分考えようという方法は、7人未満なら10分間で雑談ベースで、それ以上なら、ポストイットみたいな紙を配って思いつく端から吐き出してもらうようにします。アイデアを図で描いてもらう方が望ましいです。


この10分のアイデア出しは脳のマラソンといってもいいほど疲れます。

しかし間髪いれずに次の話題に移ります。
やはり最初の数分は解りきった答えしかないようですが、後半5分に驚くほど画期的なアイデアが浮かんできます。
しかし間違えないでください。
画期的なアイデアを考えるのは、参加者の誰かではありません。

それを聞いた貴方なのです。
参加者は、この場合、貴方のブースターでしかありません。

参加者がどんな天才で、素晴らしく画期的なアイデアを提案したところで、企画者の貴方が理解できなかったら全くの無駄です。

逆に言えば、貴方が参加者とのやりとりのなかで画期的なアイデアを思いつかなかったらこのブレストはまるっきりの無駄ということです。

もし万が一無駄に終わってしまったら、全く別のメンバーを集めてもう一度開くしかありません。

しかしそれは本当に最後の手段です。
だから絶対にアイデアをつかみ取るつもりで、みんながお酒を飲んだとしても自分は我慢しましょう。

第五段階 一気にアイデアをまとめよ

さあついに最終段階。

ブレストで掴んだ画期的なアイデア、成功へのヒント、そうしたものが全て集約されたメモが手元にあるはずです。

会社に戻ったら、そのメモを一気にアイデアまでまとめあげます。
もし、一気にまとめあげることができなかったら、一気にまとめあげることができるようになるまで、そのメモをもとに自分で別のアイデアを考えます。

とにかくこれは一気にやらないとダメです。

ブレストの後に飲み会を設定するなど言語道断。
とにかくせっかく活性化した脳を休める事なく、休憩も挟まず、一気にアイデアの形にします。

PCが手元になかったり、マウスなどいろいろな環境が揃っていなかったら、紙とボールペンでもいいので一気にアイデアをまとめてください。

ここが上手く行けばほとんど成功したと言っても過言ではありません。
他人が絶対に思いつかないようなアイデアの完成です。

アイデアをまとめる時の注意点としては、なるべく平凡にまとめるというものがあります。
企画屋の経験が浅い人は、「とにかく斬新なものを」と気負いすぎて、宇宙電波を直接紙に印刷したようなアイデアをまとめてしまうことがありますが、これは間違いです。斬新すぎて理解できる人は本人も含めていないのではないでしょうか。


宇宙的な発想の企画は、あまりに多くの人を不安に陥れるので、仮に作ってしまったとしても、先方には見せない方が無難です。

僕は昔、うっかり見せてしまったことがあります。まあそのときはいくつか企画案をだしてくれ、ということだったので、ダミー企画として笑い飛ばしてもらえましたが、精神的に追いつめられると、そういうものを作ってしまいます。

できるなら企画はひとつかふたつに絞って出すのが無難です。というか、その方が精度が絶対に高い。

斬新なアイデアは、そのまま取り入れても斬新な企画とはなりません。
シリコンにごく僅かな不純物が混じって半導体になるのと同じように、斬新な企画とは、平凡なアイデアにごく少量の斬新なアイデアがまじったものです。
辛さのもとと言われる純粋カプサイシンは、たった一粒で1600万スコーヴィル。これは普通のタバスコの1万倍の辛さです。


斬新なアイデアというのは、この純粋カプサイシンのようなものです。
普通の人には辛すぎて飲めません。

いかにうまく薄く、普通の人でも食べれる味まで、要するに1万倍くらいまで希釈化できるかが企画屋の本当の腕の見せ所なのです。



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一覧性

ネットの中で、
「この人の書いているの、おもしろいな、他にどんなこと書いているんだろう」
と思ったとして、
そこからが難しい。

出版社の作る個人全集のように、
ジャンル別、年代物に分類され、
見出しや索引がつけられているわけではない。

自分の書いた記事の中の、
詳細を思い出せなくて、
探したりするのだが、
見つからなくて困ることがある。
検索語が少しだけ違っていたりすると、ひっかからない。

このあたりは何かいい方法があるのか、
教えて欲しい。


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