ハードディスク5年で破損
あるひとのはなし。
会社のハードディスクが読み書きできなくなり、
保守業者に連絡して調べてもらったら、
寿命ですとのこと。
では中身を少しでも取り出せるかと聞いたら、
それも無理とのこと。
記録または記憶が失われるという点で、
認知症に近いものがあるが、
じつに空虚である。
別に無理な使い方をしたわけでもないのに、
5年で寿命だといわれ、
大事なものがなくなってしまい、
それで平気というのは、
業者としてどうなのだろう。
そんなことが予想されるなら、
たとえば毎日午前3時に
ハードディスクのバッククアップをとるとか、
対策をすればいいだろう。
実際、わたしのところでは以前はそのようにしていた。
グーグルのサービスはいいけれど、
グーグルのハードディスクが何かに攻撃されて、
情報が流出したり、
消えてしまったり、
いつかそんなことが起こりそうだ。
定期的に自分で消して、手元のハードディスクにバックアップをして、
といったような自衛策が求められているように思う。
大事なものはコピーして、分散して、事故があっても、残るようにする。
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その人は、いまの部署で5年になる。
自分がその部署に来たときに新しく入ったコンピュータなので、
5年だとすぐに計算できたという。
自分もそろそろ新しい活動がしたいといい始めている。
ハードディスクが壊れて、
そのことで背中を押されて、
新しいチャレンジを始める、
それもまた現代的な風景である。
米イーライ・リリー「2011年から世界で年間2種類のペースで新薬を売り出す」
米製薬大手のイーライ・リリーの最高経営責任者(CEO)に4月に就任するジョン・レックライター最高執行責任者(COO)は14日、インタビューに応じ「2011年から世界で年間2種類のペースで新薬を売り出す」方針を明らかにした。日本では骨粗しょう症の治療薬など高齢者向けの新薬で販売をテコ入れする。
年内にも抗血小板薬の「プラスグレル」を売り出す考えで、14年からは新薬の投入ペースを年間3種類程度に引き上げる。
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日本メーカーとはやはり新薬開発力に差があるようだ。
アメリカのほうがマーケットとしては大きいから、
研究費をたくさん使えることも大きい違いだ。
ヨーロッパも疾病傾向は大差ないと思し、
新興国も富裕層は同じ生活で同じ疾病だろう。
そうなると本当に資本主義で、
初期投資で勝利したものが、
全部をとっていくような構造になるだろう。
物真似ジェネリックメーカーもかなりの技術はあるのにね。
日本国内市場は、
老齢化が進み、そのあたりをターゲットにした薬剤の需要は伸びるだろうが、
薬価が膨らむのを防ぐためにいろいろと対策するので、
薬剤メーカーとしても、あまり望めないのではないかと思う。
医療機関に対して、受診回数や複数窓口制限をしたとても、
一回に一ヶ月分ずつ薬を出せば、結局毎日飲むわけで、
薬剤メーカーとしては、損はしない。
ジェネリック薬は本当に安くて、
この値段で、生産、検査、保管、運送、といろいろ経費がかかるわけで、
多分かなりぎりぎりだろうと想像する。
そうするとジェネリック薬の製造と販売に当たる職員さんたちも給料は少なく、
少しの病気なら我慢して、子供の教育費も削り、という様子で、
多分、縮小再生産が固定化する。
そこに米国の巨大企業が新薬を出してくると、
日本の健康保険のお金が米国に吸い上げられる。
そして米国の経済の中で循環するようになる。
おこぼれがあるとすれば、
米国のファンドが日本の不動産を買って、家賃が上がることくらいで、
日本の資本家にはいいが、
店子にはつらい話がまた待っている。
心理関係のhow to もののネット販売
このブログの下にも宣伝が表示されていて、
対人緊張が一発で消えるとか、
夫婦関係がすぐに改善してアツアツ夫婦になるとか、
書いてあるので、
クリックしてみると、なぜか同じような、縦長のページである。
言葉遣いもよく似ていて、
商品そのものも、原稿をプリントアウトしたものをファイルに閉じたもののようで、
似ている。
宣伝も、有名であることを自分で言ったり昔の芸能人との写真を載せたり、
そんな程度。
この手のものならば、初期投資がほとんどゼロでできるので、
だめでもともとなのだろう。
そして多分、同じ人がやっているか、業者がやっているかで、
そうでなければ、こんなに似るはずもないだろうと、予想してしまう。
雛形を一つ作って、文章と写真を流し込んでいるだけで、
いくつかのパターンを用意しているのだろう。
孤独になって追い詰められたとき、
人は何にでもすがるものだとつくづく思う。
欧州中央銀行(ECB)の初代総裁決定プロセス
98年5月、欧州中央銀行(ECB)の初代総裁が決まった。
独仏の大国からの選出は回避して、独立性を高め、
強いユーロを印象付けたかったという。
明らかに、政治に介入されすぎている、日銀総裁に対する批判。
出身がどこであってもベストな判断をして見せればそれでよいわけだ。
伝統的にドイツ中央銀行は政治からの独立性が強く、
フランスでは、物価安定よりも、為替相場の重視で、
中央銀行の独立性の認識も、ドイツとは違うのだという。
ECB総裁が定期的に各国財務省と会合を持つことは、
独立性の点でどうなのかとの記事もある。
会合を開き、意見交換して、その上で独立性を保てばいいとの意見と、
議論なしに決めるのが独立性だとの意見と、
どちらも理由のあることで、難しい。
2001-9-11の事件のときには敏速に対応して、
ユーロでまとまっていることの優位性を立証した。
財政赤字が少なければ加入できるが、
日本はだめだろう。
英国は自らの意志で、加入していない。
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朝日新聞は、しばらく副総裁が代行してもいいし、
決まるまで現総裁を任期延長してもいいとの意見も紹介している。
日経はこの点では強行で、
総裁も決められないようでは、そもそもだめだ、絶対決めろといった論調で、
しかも、武藤氏でいいという感じの意見を何度も書いているように思う。
このあたりの違いもおもしろい。
農業自給率とエネルギー自給率。
農業自給率とエネルギー自給率。
農業自給率を上げるためらは、大規模化が必要である。
おじいちゃんとおばあちゃんでは、もう農地は継続できない。
遊休地を利用するには、大規模化である。
しかしそれは機械化を意味し、つまりはエネルギーに依存する農業である。
温室栽培で、重油を燃やしたりしている。農薬をまくのも、飛行機だったりする。
食糧自給率は、カロリーベースで計算していて、
白米がカロリーが高いので、
相対的に高めに出るようになっているのだという。
そんなわけで、食糧自給率は、
カロリー換算で最高に高く見積もっても、39パーセントで、
到底、だめ。
さらに、食糧自給率を高めようとして問題なのがエネルギー自給率で、
原油の値段が高くなるとひとたまりもなく、破滅する。
今回は、円高・ドル安と連動したので、まだしもだったけれど。
わたしたちは何を食べてきたのか。
わたしたちは何を食べているのか。
わたしたちは何を食べていくのか。
おばあちゃんは
白米と白菜の漬物と魚の煮付けだった。
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原油と農薬に依存しない、頭のいい農業生産はできますか?
そういう問題である。
亜熱帯化している日本にちょうどいい品種を選んで、
何とかでできそうな気もしないではないが。
農薬を使わないで、というのは難しそう。
害虫も必死だから。
むしろ、農薬を食べるくらいなら、
害虫に少し食われてもいいし、
食べる前によく洗って、よく煮て、
害虫も毒ではないだろうくらいの気持ちにならないといけないのかもしれない。
害虫ではなく、
ただの虫だと認識する。
人間がうっかり食べても害はない。
そうは言っても、害虫と野菜が共存共栄できるかといえば、
難しいだろうなあ。
害虫を食べてくれる動物を使って、
頭のいい植物生産をしているというのは、
見たことがある。
この点で遺伝子操作などを使い、
害虫を非害虫化してしまう手はあるかもしれないが、
それはやってみなければ、わからない。
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そのように考えていくと、
原油と農薬を使わない農業というのは、
明治時代とか江戸時代まで遡ることで、
つまりはそのあたりに、人口と食糧の平衡点があるだろうということになる。
一所懸命農業に励んでも、
害虫の大量発生などもあれば、
生産量には限界があるのではないか。
集約して大規模化すれば、被害も大規模化するだろう。
少人数の人口を、
分散型の農地で、
小さく耕作していれば、
害虫被害も、分散的だろう。
そうなのかな?
よく分からない。
でも、当面、すぐに後戻りできるわけではない。
新しい食べものに切り替えてしまうのも、
方法だろう。
工業生産物的な、食糧。
習慣を変えるのは抵抗があるだろうが、
結局そうするしかないのかもしれない。
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土台、日本人は、食べ過ぎているし、捨てすぎているとよく言われる。
少ない食糧を大切に食べれば、それで何とかいいのかもしれない。
貧乏になることは、その点ではいいことなのかもしれない。
日本の政治家と官僚はだめなのか?
民主党はDNAを合い言葉に自民党を批判している。
道路、年金、あたご・イージス艦の三点である。
さらに、日銀総裁問題があり、格差は拡大し、
稼いでいた輸出組みも円安に見舞われ、
米国と同様に日本株も一段と安くなり、
政府は一体日本をどうしたいのか、メッセージが見えない。
東京都にしても、新銀行東京で迷走の末にさらに迷走を重ねている。
宇宙船の話やスポーツの話くらいが
わずかに
「うつ」でない話だ。
さらに法曹関係では、横浜事件の「免訴」決定だという。
有罪か無罪かに踏み込まない、形式手は法律論で、決着。
拷問、不当捜査、冤罪、そのような問題が噴出している時期に、
この結論である。
政治家と官僚と法曹はそんなにも悪いだろうか。
そしてそれらの人材の供給源である東大はそんなに悪いのだろうか。
逆に、私学が多いマスコミは、立派なのだろうか。
企業はりっばなのだろうか。
わたしが、個人的に知っている限りでは、そうは思えない。
マスコミを通じてみれば、官僚はとんでもない私利私欲を肥やす人たちで、
権力維持のために権力を行使している印象であるが、
それは集団の中にはいろいろな人がいるというだけのことであり、
全体としての官僚は、やはり、日本の司令塔になるだけの資質がある。
官僚は腐っていない。ただ、やりがいのある仕事がないだけである。
尻拭いにまわっているだけでは、元気が出てこないだろう。
政治家は、選挙で勝つ必要があるので、日本を任せられる人材と、
直結するわけではない。
しかし選挙で勝つというのは、汚いにしろきれいにしろ、大衆の支持があるのだ。
政治家は、次の選挙で選べるのだから、
いやなら、別の人を選べばいいだけの話で、それは制度が保証している。
法曹は、民衆感情との解離が問題なのだろうけれど、
それは法律の問題で、法曹は、法律の想定する範囲で運用するものだ。
運用が決定的に悪いというよりも、法律にもう無理が来ている感じがするところもある。
さてこの状況でどうするかについて、朝日新聞は、経済気象台で、富の再分配よりも、富の生産へと提案している。日本は船長不在のまま漂流を続けている。自動車、デジタル家電、ファインケミストリーなどを世界に打ち出す戦略で、日本の富は増大し、弱者もまた救われる。こう、提案している。そのような産業に人材を集中し、制度も手直しして、国家的に応援する。
いつの時代にでも、そうしてきた。そしていつも、少しずつ乗り遅れてきた。
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自動車、デジタル家電、ファインケミストリーなどを世界に打ち出すか、
ここを革新して、サービス、金融に脱皮するかということだ。
政治社会はグローバルに、
実際生きる社会はちょうどよい程度の中規模都市に、
その二極分化がいいのだろう。
日本はひとつにまとまって、ひとつの民族とひとつの国家でと力んでみても、
当然のことであるが半島から大陸につながる人々との遺伝子差は微々たるものだろう。「日本は」という発想自体が、そろそろ耐用年数が過ぎているのかもしれない。国ごとの対抗戦のようにオリンピックや戦争をするわけではないのだから。金もうけと生産の単位である企業は国をまたいでしまっている。ついでに大気汚染も。
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とにかく何も決められないでここまできているのは、危機的である。
そしてその背後にあるのが借金であるが、借金たるや、もう考えたくもない危機である。
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しかしこの難局面を残りえることのために、物を作ることによって打開しようという呼びかけは、新鮮であるように思える。
パイの分配でもめているよりは、
パイを大きくしてしまおうというわけだ。
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しかし簡単にいかないのは、中国とインドには、
成長もほどほどにと言い渡してあると思うが、やはり、そうもいかないところだろう。
大気汚染をやめなさいと、タバコをすいながら言っても、説得力がなく、
散々大気を汚して、結果、いい思いをしてきた人たちから、説教されても、
どうかと思う。
米国と中国は、国際的な同意など自分には関係ないと決めている。
自分たちは超大国だと思っている。
実際、中国はとチベット問題でも分かることだが、
超大国として継続するための無理がきているように思う。
超大国に反抗するチャンスがこのオリンピックで、チベットは反抗を続ける。
米国は「人権を尊重しろ、武力弾圧はよくない」というので、
中国も困るだろう。
武力弾圧以外の、ソフトな手段は使い果たしたあとなのだろうから、
あとはどうしろというのだろうか。
中国は台湾、香港を抱えているので、
チベットはそのようなビジョンがあるのだろうか。
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