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2008年5月10日

いつか読むだろう新聞と
いつか見るつもりビデオと
いつか読みたい本が
一杯になったので
夏休みを使って読んでみた

新聞をひとつ取ったら
2008年5月10日だ
かろうじて今年であった

何があった日かな
わたしは何をしていた日かな

名人戦羽生大逆転で2勝目とある
そうか
名人戦の3局目、
森内が打ちそこなったという例のやつだ。
記事を読んでみると、
終盤まで森内優勢で羽生は必死に辛抱を重ねたとのことらしい。
先日テレビで放映していた。
最近は羽生は、勝ちが見えると、手が震えるという。

後手番のこの日の勝利が大きくものを言って、
羽生は名人に復位、
永世名人となった。

米シティが41兆円の資産を売却と出ている。
(対策全般についてtoo little,too lateと出ていた)
ミャンマーは被災一週間。(ミャンマーのことで騒いでいた頃なんだ)
サルコジ人気急落。(サミットではしゃいでいた)
コムスン退場のあと、ヘルパー集まらない。
死刑願望凶行多発。(その後も)
ドラマは夏川結衣・トップセールス。
夏川さんは声が低くて華がないので好き。
自殺予防月間。
母の日に一番のプレゼントは娘の結婚。
後期高齢者医療制度は分かりにくい。
阪神中日は1ゲーム差、巨人はヤクルトの次で4位。(3位までに入ればいいとのこと)
道路公団民営化で、推進委員会が空中分解。
2003年12月を振り返り、
田中委員長代理は猪瀬さんが混乱の元、今井さんにつくべきだったと語り、
猪瀬さんはよかったと語り、
記者は国交省完勝、名より実、とタイトルを打っている。
4公団が管理していた年間2兆6千億円の通行料収入を国交省が機構を通じて
コントロールできるようになったとのこと。(そうだったのか。)
ねじれ国会は問責温存して政権追及。(結局問責を出したが何も起こらず)
文藝春秋は与謝野・麻生で大きな政府にかえれとのタイトル。(このタイトルでいいのかな。)
立花隆膀胱にメスが入ったとき。
零戦と戦艦大和決定版。
世界同時貧困。
宇宙基本法が成立し、宇宙の軍事利用に道を開くものと書いてある。知らなかった。

新聞はこの日の分しか読めなかった。
古い新聞も思ったよりもおもしろい。
5月10日の時点では7月20日よりも全体によかったような気がする。

読んでも読まなくても世の中はちっとも変わらないのでどうしようもないが。

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痛みが美に変わる時 ~画家・松井冬子の世界~

日本画の人
現代芸術的

解剖図は分かるけれど
幽霊が分からない

幽霊はそのようなものだと
みんなで共有している図があるのだろうか

なんとなく歴史を通じて分有しているものが
あるようで
それは何だろうかと思う

コンセプトを持つ人は多いだろうが
表現する技術を持つ人は多くない

*****
見えるはずのないものを人に見せるとすれば
それは記号のやり取りという面もあるかもしれない

例えていえば
イメージを共有しているのではなく
ある種の脳波を共有している

共振することを求めている



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夏休みの子供

夏休みが始まりました。
子供さんのいる御家庭では家計が大変なこの頃は、
頭が痛いことです。
ディズニーランドに行くのにも、ためらいがでます。
どうしましょう?

妻がパートでもらった給料が全部子供の塾の費用に消えると語る人もいる。
親とはありがたいものだ。
逆に、子供が正社員で働いた給料が全部、親の認知症施設で消えるという人もいる。
子供もありがたいものだ。

家政学科で子供の事を研究していて、
遊び方なんかを学問している人に聞くと、
最近の子供は、「群れて遊ぶ」能力が退化しているのではないかとの
事だった。

普段はちょっと離れて牽制しあったりしているが、
結局一緒にされると、突然、みんなでトイレに行こうとか、
仕切る子もでてくるし、
それに逆らえない子も出てくる。

普段離れすぎていて、いざとなるとくっつきすぎて、
適度な距離が取れないらしい。
やっぱり、幼児のままで成長している。

目立つと攻撃されるし、目立たないと無視されるし、つらいそうだ。
親はそれに伴って神経質になる。

*****
そもそも昔はおもちゃなんかないわけだ。
そのあたりの棒きれを「刀」とみなしたり、「銃」とみなしたりして、
遊んだ。
何もなくても、「みなす」能力が発揮される。
スパイになったり、警察になったりする。

ユニフォームがなくても、ベースがなくても、イチローごっこになり、
野茂ごっこになるはずだが、それは老人の考える遊びらしい。

発想が「闘争系」で昔っぽいが、昔はそうだった。
最近は「省エネごっこ」とか「財政緊縮ごっこ」「節約ごっこ」「CO2キャップごっこ」
なんてあるかもと、書こうとしたがあるわけはない。
平和ごっこは子供にはありえないのだ。
あくまで「闘争」だろう。

ゲームを買ってくれと親にせがむなどは
何とファンタジーのないことかとよく言われるし、
私もそうだと思う。
しかしまた、仲間社会で、あるいは友達地獄で生きていくには、
共通の体験が必要で、
それがゲーム、塾、携帯、そんなものになるという事情も分かる。

友達地獄は嫉妬地獄だから
お互いに監視がきついのもよく分かる。
最近の子供は実際きついのだ。
当然、親は神経質になる。

昔って、どんな風に子育ていていたっけ?といまさら思うような次第だ。
学習障害とか注意欠陥多動とかそのほか微妙な種類の言い方が増えた。

「闘争」系の心がどのように発散されて処理されるのか、
知りたいが、発散は難しい様子だ。
やはりスポーツが最適で、
「八幡イーグルス」などで外野を守って8番くらいを打っていれば
一番穏健だ。
やや野獣型はサッカーで、へディングをしている間に、
脳血管が損傷を受ける。

料理クラブにさっさと入って、
レタスチャーハンを器用に作る男の子がいて、
私はそんな子が大好きだ。
味の素は使わない主義に賛成する。
料理で闘争心を燃やす。
美味しんぼなどを研究する。

親と一緒にレストランにはいっても、妥協はない。
疑問があれば店の人に聞いてまわる。
いい味を追い求めている。
所詮子供でハンバーガーなどにだまされるのだが、
それだけでもない。

アジの開きにうるさい。
秋刀魚の焼き加減にうるさい。
苦いのがいいとか、
背びれに塩を降って焼くとか、騒いでいる。

そんな子は将来、一緒に食事をする時に、
上手に合いの手を入れてくれて、食事をおいしくしてくれる人物になるかも知れない。
普通の食事もおいしくしてしまう人間がいて、
それは世の中で役立つ人間のひとつである。

「お、この大根おろしはただものではない」といち早く発見し、
一同が推測し、店の人に正解を求めたりする。
甘すぎず苦すぎず、焼き魚を引き立て、
冷たすぎず温すぎず、適度な加減の大根おろしというものも、
難しいものだと思う。
作り置きすればセラチア菌事件ではないが、
乾燥しがちだし、
苦すぎる部分も、甘すぎる部分も、良いとはいえないし、
手で握っていて温まるだけでもよくなくて、
つまり何人分もすりおろしてはよくないことになり、
まあ、そこまでは細かくは言わないが。

いずれにしても、将来、奥さんが苦労して作ったお料理の真価を適切に褒める人間になり、
愛されるに違いないと思う。
人は評価されなければ、やらなくなってしまうものだ。

*****
子供が遊ぶ能力とは、
何かに「なりきる」能力である。
自分は子供だと思っていたら、遊びにならない。

映画「タイタニック」を「映画だ」と思って見ている限り、
CGの塊に過ぎない。
美男美女とはいえ、どうしてあそこまで好きになり、命を投げ出すか、理解できない。
主人公になりきるから、
愛し、愛されるのは当然で、みんな泣いているのだ。

*****
テレビに出る人たちは演じているのであり、
そのまねをするということは、
演じている人を演じるわけで、
相当分けの分からない事をしている。

だから、演じない芸人が重宝がられたりもする。
ピンクレディーを真似するように、
まねすることができる。

*****
未来の夢がアイドルという人、アナウンサーという人は、
おかしなものだ。
何がおかしいかと言うと、
今日からでも訓練が開始できるのだ。
総理大臣になりたいという人は、簡単な練習が出来ない。
口真似をしても総理に似なれるわけではない。
アイドルやアナウンサーは、原則、歌真似や口真似で充分なのだ。
テレ朝で働きたかったら、
「絶対」「徹底的に」をくり返し言い続ければいいらしい。

総理になりたい人は、まず、自分の親が総理経験者かどうかを確認することになる。

しばらく前の総理辞任劇では、
日本国の総理選抜制度の未熟さを見せ付けたことになった。
大企業の社長がこのような形で任務に耐えられないという事態が起こるだろうか?
起こらない。
それは選抜制度が厳然としてあり、きついからだ。
その場合の総理は、
選抜制度を素通りして、
いわば大分県の某教員のように、総理になってしまったわけだ。

*****
といったような状況なので、子供の夏休みの想い出は、
シネコンで過ごす一日である。

*****
ある地方の話だが、
シネコン付きのスーパーのそばに開業した整形外科があった。
シネコンが不振になり、スーパーも合併騒ぎとかで、店じまいし、
全部駐車場になってしまった。
借りているならよかったが買ったものなので、
いまさらどうしようもない。
郊外型物件で、転用のしようもないという事情らしい。

*****
そんな情報を交換していた
会計士さんはとても澄んだ悲しい目をした人で、
独特だった。
この人に妹さんがいて、クラブのママさんになれば、流行るだろうと思った。



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ハードボイルド小説

ハードボイルド小説を書く人は、
ハードボイルドかと思うが、
全然そうではなくて、
人に気を使う繊細な職人だ。

俺が欲しいのは××だけだ、
そう言い放って、目的のためには他のすべてを手段として、悔いない、
そのような人間を造形しているはずなのだが。

ものの見方も、プロセスに対しての温情は微塵も見せず、
結論として、いくら儲かるのか、そこを結論としてまず聞く。

そういえば、日経によれば、
米住宅公社2社の発行債券を
農林中金が5兆5千億円保有している。
公社2社の債券発行残高530兆円の1%を占める巨額で、
5兆5千億円が紙屑になる可能性がある。

5兆5千億円が紙屑になるとドライに言える人間。

****
ハードボイルドはともかくとして、
5兆5千億円が紙屑
はまずいなあ。

イチローと松井でも間に合わない。

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推理小説の宣伝文

推理小説の宣伝文は、
まことに申し訳ないような、
情報の少ないものにならざるを得ない。

ネタをばらしてはいけないし、
その上で、おもしろい小説である事を宣伝しなければいけないしで、
これは根本的に困難なことなのだ。

むしろ、哲学的考察の宣伝文の方が書きやすいというものだ。

*****
それでもなお、
推理小説の宣伝が成り立つのは、おかしなことだ。
つまりは内容なんかに関係なく、
いいぞ、おもしろいぞ、買え、というメッセージの型が出来ていて、
それを反復しているだけである。
朝日新聞も大半それで、
これに金を払っているのだから腹立たしいと見るか、
これで金が入って紙面が安くなっていて助かると見るか、
多分、おかげで紙面が下品になって、
最近でいう品格が失われているということだろう。

映画のコマーシャルもそうだ。
最近はますますひどいものになっている。
マスコミ有名人が2、3行の感想を連発している。
何を言っているかが本来の情報のはずだけれど、
誰が言っているかが、情報となっている。
言葉そのものは陳腐なものだ。



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