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長寿遺伝子Sir2 Sir1 ビタミンD

Sir2はNAD+依存性脱アセチル化酵素。
酵母、線虫、ショウジョウバエ、など、
古細菌から哺乳類にまでいたる範囲で、
長寿遺伝子として知られている。
特定リジン基を脱アセチル化する。

Sir2はカロリー制限のよる長寿と関係しての働きも知られている。

赤ワインに含まれるポリフェニール種はSir2の活性を上昇させる。

Sir1も長寿遺伝子である。
アルツハイマー病で神経鞘変性やアミロイドβタンパクによる神経細胞死を
Sir1が抑制することが知られている。

薬剤として活用する段階までは進んでいない。

ヒトの早期老化症に似た特異表現型をもつマウスが見つかり、
その原因遺伝子として、α-Klothoが知られている。
腎臓やカルシウム系の報告がいろいろあるが、
そのほかにもずいぶん広く関係しているようだ。

この系のマウスでは、ビタミンDの合成を抑えると
ほとんどの症状が改善されるとの論文が2006に発表されている。

ビタミンDと酸化ストレスの関係の方向からリサーチが進められているらしい。
ビタミンDは多いほうがいいだろうと思うがそうでもないようだ。

適切な寿命とは

適切な寿命はどのくらいのものだろうかと考える

脳のない生物の場合、
変異を作り出して、その中から適切な遺伝子を選択すればよいので
あまり長い時間は必要ない
時間が長すぎると、
どの環境に適応したのかが分からなくなってしまう

そう考えると、
環境の変化の速さに対応して適切な寿命が決まりそうだ

線虫で3週間、ショウジョウバエで3ヶ月、ラットやマウスで2―3年、
ヒトで80年
屋久杉だと遥かに長い

朝に生まれて夜には子供の世代になっているといたら、
朝に適応したらいいのか
夜に適応したらいいのか
分からない具合になる
もう少し長いほうがいい

線虫で3週間というのは
ずいぶんせっかちな話で、
季節によって宿主の食べるものも違うだろう

ショウジョウバエで3ヶ月というのも、
夏と冬では違うだろうから、
困ったものだ

3週間と3ヶ月が速すぎるといっても、
実際にそのような寿命なのだから、
合理的な意味があるはずだ。

長生き線虫よりも
3週間線虫が繁栄しているのは、
季節の変化よりも大きな何かのファクターがあるのだろう。
よく分からない。

その点ではラットやマウスで2―3年というのは適切な選択のようだ
ラットやマウスの脳は、文化を伝達するという程度のものではない。

文化を伝達するには人間程度の脳が必要で、
そうなると適切な寿命も異なってくる。
ヒトの場合は脳が学習する期間を考えると、
適応しているかどうかを選択するために10年くらいはかかりそうである。
その後で第二次性徴が始まり、
生殖期に入っていくのはまずまず合理的だ。
15年かかって蓄えたものを
15年かけて子供の世代に伝えれば、
50歳くらいになる。
50歳以降くらいはどう考えたらいいのだろう。
孫たちや集団の中の次世代とのかかわりということになる。
抽象的にいえば文化とのかかわりである。

自然状態で怪我をしたり
歯が欠けたり、
また感染症の事を考えれば、
とりあえず子孫を残すために17歳くらいまで、
育てる事を考えれば30歳くらいまでを考えればいいので、
なんとなく計算は合う。

適切な寿命というのも
誤解を招き易い表現かもしれない
現実がまず先にあって、
それについて、合理的な解釈ができるかどうかという試みである

うまく説明出来れば、
仮説が成功している可能性がある
説明できなければ
現実が間違っているのではなくて
仮説が間違っているのだ

だから正確には
適切な「寿命についての仮説」とは
ということになる

屋久杉の事を考えれば、
そのくらい長い期間で適応を考えてもよかったのかもしれない

人間だって結局氷河期を生き延びたわけだし
適応がゆっくりになるだけで
不都合はなかったのかもしれない


乗り物と長生き

ルックス、才能、財産、人脈、
これらはみんな一種の乗り物なのだと思う。

東京駅から、徒歩で、鈍行で、特急で、新幹線で、飛行機で、
それぞれ一時間をかける事を考えると、
歩くのはもちろん疲れるし、
豪華な飛行機の席もあるだろうけれど、
一時間を生きるという点では変わらない。
品川だったり、小田原だったり、いろいろだろうけれど、
到達点が遠いか近いかは
分かりやすい違いだが、
本質的ではないと思う。

さっさと用事を片付けるという点では
乗り物に目的に応じた優劣はあるけれど、
一時間を充実して過ごそうと思えば、
乗り物がなんであっても、
さして変わりはない。

健康にいいのは歩くことだとも考えられる。
自分で運転する自動車が一番自由かもしれない。

*****
ルックスのおかげで得をしている人もいると思うけれど、
マイナスのルックスのおかげで人格に磨きがかかっている人だっているのだと思う。
プラスのルックスのおかげで人に傲慢だと思われたり
同性に嫉妬されたり、そんな人もきっといるだろう

美人という種族とは話したこともないが、
美人に苦しめられているという男性の話なら聞いたことがある。
あまりよくないもののようだ。
こう思うのも偏見かもしれない。

*****
不美人が普通の付き合いの範囲で言えば、
不都合な乗り物でも手入れをよくして大切にしている人ならば
何かきっと人とは違ういいところがあるだろうと思う

簡単に言えば
人にわがままを言えないし
人の好意をあてにしてもいけない、
そこを出発点にして生きてきた人ならば、
そうでない人たちに比べればいいところがあるはずだと思う

マイナスの分を何かで補っているはずで、
それは大切なことだと思う

人生は得と思ったことが実は損になっていたり
損がいつの間にか得になっていたり

長生きをすれば多分得の方が多くなるような気がする
短命で終われば偶然に左右される

*****
人間という存在自体が
DNAの乗っている乗り物である

脳はDNAを乗せている乗り物の一部でしかないはず

しかしいつの間にか自意識が発生している
この言葉を書いているのも脳の働きで
このことがDNAのことにどう関係するか考えるとどうも
誤動作のような気がする

*****
人間はいつの間にか与えられたものが自然だと思い込んでいる
それが普通になる
それも不都合なことだ

レストランの案内係

レストランの案内係は
誰にでも心地よい程度に笑顔を分けて
言葉をかけている

節度を持って
しかし客がひっょとしたら自分の事を
覚えていてくれるのではないかと思う程度に

少し待たされて
それとなく見ているうちに
ちょうど良い距離と
普遍的な対応法があるらしいことが分かる

どの仕事にもプロの技がある

和服でビール

軽い色の和服を着て、
隙間なくお化粧をし、
しかしもともとそんなに美人ではなく、
そんな人がホテルの喫茶店で
昼下がり、一人でビールを飲んでいる。

他にも和服の御婦人を見かけたので何かの会合があるのだろう。
この暑い時に大変だけれど、
会合の前に飲んでしまうのはどうしたことだろう。
勢いをつけて行こうというのだろうか。

生きていくのは誰にとっても
微妙な程度に大変なことだ。

読むのやめた

いつか読みたい本は
いつか読みたい本のままでいいと思った

そのようにして人生の時間が経過してもいいじゃないかと
思った


デジタル・コンバージェンス FMV-TEO VAIO TP1 コクヨ足入力机椅子一体型PC マウスサンダル

以前から言われている
デジタルコンバージェンスの実例が登場
前からあったけれどずいぶん安くなった

デスクトップPCとBDレコーダの統合版で
FMV-TEO
BDドライブに3波デジタルWチューナー、1TB HDD搭載で
16万円から20万円くらい

VAIOはTP1だがこちらは残念ながら好きではない。
白くて丸くて帽子のケース見たいで、
思いっきり素人にこびていて、
いやみな感じだと思ってしまった。
多少は可愛い感じもあるが、
すごく可愛いわけでもないし、
クッションや枕にできるほど柔らかく似ないし、
椅子にできるほど大きくもない。
いっそ大きくして、机か椅子にすれば、使いやすいと思う。

モニターと一体型なんていうのは
全然生ぬるくて、
机と椅子とモニターと本体とキーボードとマウスが一体になったものを
コクヨが販売すればいいと思う。
キーボードとマウスは足で動かすこと。

デルよりもHPよりもコクヨとイトーキの決戦である。
キングが割って入る。ヤマハもいい勝負ができる。

*****
マウスをいまだに手で動かすのは大きな損失である。
足で動かすのがいい。
ピアノだって自動車だって足を使う。
スチールギターも。

手は三本はないのだから、
キーボードとマウスを手で操作するのは、
非能率的なのだ。

口を使ってもいいが不随意運動がある。
視線でマウスを動かしてもいいが動きすぎる。
瞬きでクリックするのは少し不都合だ。

両足で
マウスだけではなく、
キーボードとマウスの両方を動かして
タッチタイピングみたいにして入力出来れば、
視線と手を相手に向けられて、
対面販売やカウンセラーには好都合だ。
手で何かを指し示すことができる。
手でページをめくって本を読みながら入力もできる。
肩ばかりこることもなくなる。

未来は多分、そうなっている。
相手の目を見て、対話して、手で何かを指差し、
手をひらひらさせたりしながら、表情をつけて話し、
足で入力する。

足だって充分なことができるのだから。
そもそも、直立歩行になって、手を自由にしたことが、
人間の進化を促したのだと習ったではないか。

現在のパソコンは手を占領されている。
ばかばかしいことだ。
入力を足に任せれば、手を解放できる。
そうすれば、また一段と人間は進化するだろう。

この仕事はソニーの仕事というよりは、
コクヨの仕事のような気がする。
品川港南口で本社が隣り合っている
ソニーとコクヨであるが、
コクヨの時代である。
コクヨ株はまだ安いので、買ってしまおう。

*****
少なくとも、マウスを足入力にするのなら、
すぐにでもできるだろう。
マウスサンダルでいい。
強く踏むとクリックで
そこらをずるずると引きずって移動する。
机の下でこねこねと回していればいい。
肩こりが減っていいのではないか。


こんなのがある
この上に靴を脱いで右足を乗せるらしい
靴のままで操作できるほうがいいけれど

*****
マウス右ひざ入力が一番いいかもしれない。
レーザーで位置を読みとり、
右足の親指を強く踏むとクリック、右足の小指で右クリック、
これなら充分実用的だと思う。
多分すでに障害者用機械などであると思うが、
それを利用すればいいと思う。

あるいは移動は右ひざ、
クリックは左足親指とかかとなどでも
バランスがいい。

*****
透明キーボードはすでにあるようで、
指の位置をレーザーで読み取ってキーボードの代理にするのだという。
なるほど、きれいだ。
key2.jpgkey3.jpg
こんな感じ。
クリック感ゼロ


後朝 きぬぎぬ オーラ

男女が一夜を共にしたその翌朝を後朝という。
「後朝の別れ」にあたり、賞賛、恋心の一層の深まり、帰るつらさ、またすぐにでも逢いたい気持ち、魂が肉体を離れてあなたのもとに行ってしまいそう、などを和歌に仕立てて贈り合う。
さて、当時の状況として、現実に後朝がそれほどに辛いものであるはずはない。
いい人であったなら、また逢えばいいわけで、それだけのことだ。

個人的には、
はじめての夜が明けて、その朝の別れが辛いとはあまり思わない。
現代人は多分そうではないか?
ずっと長く思い続けていた人と、たった一度だけ夜を過ごすことができて、
しかもそんな夜はもう二度とはないのだと思えば、
後朝の別れという感覚は発生するだろう。
とても危険な不倫という感じだ。

従って、平安の暇人セックス狂いの人たちも、
(ずっと思い続けていた+最高だった+別れが辛い)
というフィクションの中で歌を詠んでいたはずだろう。
それでもやはり、別れが辛いという感覚は分からない。
若い頃はそうだったかな。
でも、逢っていればそれなりに気は遣うし、
勝手気ままとは行かないのだから、
朝になってホテルを出る時に少しほっとしているのではある。

昔の話、湯島のラブホテル街を朝早く通った。
ラブホテルから女性が一人出てきて、こちらに歩いてきた。
わたしとすれ違った。とてもドキドキした。
美人というのか、魅惑的というのか、素人のようでもあり、
まじめな人妻が割り切ったという風情でもあり、
やはり玄人のようでもあり、
間近で見ると圧倒的な美人だったのだ。
きぬぎぬは人を輝かせる。
夜とは違った光に包まれる。
オーラだね。

いとしのエリー

無題20080611.PNG

いとしのエリー
君の選んでくれたバラを
ずっと大切にしています

*****

カロリー制限と寿命

カロリー制限と寿命についての話を読む

そもそもは1935年にラットについて、食餌制限すると寿命が延びると報告されている。
2005年には
特定成分の制限によるものではないこと、(たとえばビタミンやうなぎのたんぱく質)
毒物の減少ではないこと、(たとえばマグロの水銀)
カロリー制限がその本質であることが言われている。

寿命を最大にする摂取カロリー量が確かに存在するはずで、
食餌自由摂取時の50―70パーセントと報告されている。

これは本質的な老化の制御ではなく、
老化を促進する何らかの要因を軽減しているのではないかとも
言われている。(結局同じだと思うが)

カロリー制限がなぜ有効なのかについては、
アディポネクチンなどで言われているような脂肪組織の減少説、
酸化ストレス軽減説、
アポートシスによる細胞減少の抑制説、
などがあるがはっきりしない。

おもしろいのはホルメシス説である。
Hormesisとは毒物学でいわれることで、
ほんのちょっぴりの毒は、刺激になっていい、くらいの話だ。
カロリー制限すると体が目覚めて、
生存に向けて遺伝子発現型phenotypeを変化させる。

Sirt1部位はカロリー制限に有効かもしれないと提案されていて、
ここを調整する物質を考えることで、摂食行動を管理するという考えらしい。
カロリー制限模倣物と表現されている。

日本にいるとあまり感じないが、
アメリカでは深刻な問題だという。

日本のデータとしては、沖縄の例がある。
1970年当時は、
沖縄は長寿地域で、
本土に比較して、脳血管障害、ガン、虚血性心疾患の発生は60-70パーセント、
その原因は、
総カロリーが本土の20パーセント減であること。
総タンパク、総脂肪は差がない。
糖摂取が少なく、
緑黄色野菜が多い。
その後沖縄では食生活が本土と差がなくなり、
特に長寿ではなくなった。

沖縄データは、戦争の事情を考える必要があるかもしれない。

しかし、沖縄の昔の食生活は参考になる。
北に行くほど食塩が多くなり高血圧が多かった印象である。
雪に閉ざされてしまうと、
緑黄色野菜どころではない。

沖縄は食生活の他に生活のパターンも、気質も、
ストレスも、その解消の仕方も、違うと思う。

芸能界での沖縄出身者の活躍は
遺伝子がどのように作用しているのだろう。
分かりやすい苗字もあるが、
今日の新聞の山田優なども沖縄だという。
歌って踊る遺伝子と言っていいかもしれない。
選挙で当選しても、踊っていることもあった。

ヒトにおいて、どのようなカロリー設定がいいのか、いまだに不明。
老年期以降にカロリー制限をすると、
急性ストレスに対する適応が悪くなる、
感染症に弱くなるなどの問題がある。
総カロリーの他に、脂肪、コレステロールの制限が必要なのではないか。
カロリー制限は認知機能を改善するのではないか。
アルツハイマーモデルマウスやパーキンソン病モデルマウスで、
カロリー制限が発症を抑制すると報告された。
ヒトの場合にどうかはまだ不明。

ADLとかQOLの改善維持はどのあたりが大事かの考え方にもよると思う。
若い頃の信念や価値観と、老人になってからの感じ方は違うだろう。

若い人たちを見ていると
明らかにカロリー制限を意識して生活している。
広告でも「やせる」手段が次々に提案される。
うつ病・うつ状態とどう関係しているのかは、難しい。
月経障害や骨粗しょう症は関係していると思う。

この人たちの寿命がどのようなものになるか、問題だ。
現在80歳くらいになっている人たちは、
やはりある程度強い人たちだったのだと思う。

現状で多分充分にカロリー制限生活になっているはずで、
これ以上の制限は必要ないと思われる。
閉経後の変化が強く出るかもしれない。

風呂場で

風呂場で思うのだが、
多分そのうち、風呂場で滑って転びそうな気がする。
濡れているし、石鹸で滑るし、老人だし、
転びそうである。

最近の風呂床は細かな溝が切ってあり、
そこに水が入れば、表面張力の関係で、水滴がぶつ切れになり、少量になるので、
次の日までかかるとすっかり乾燥する。

なるほど言われてみればそのはずで、
つるつるにするとか、斜めにするとかよりも、
適当な溝を切ればよかったのかと思う。

しかし、従来の木材や岩ではカビが発生するはずで、
そうならないのは、最近のセラミック技術の賢いところだろう。

老年医学の基礎と臨床Ⅰ-1

老年医学の基礎と臨床Ⅰを
読み始める。
研究者100人で分担。2008年6月10日の出版。6400円。
アリセプトについて考えていて
なにかヒントがないかと思ったため。

いきなり老化とは、老化はなぜ起こるかという、
学問ぽい話題。
そんなことは定義してもらわなくてもなあと思いつつ、読む。

個体が老化して死ぬことは、種の保存には必要なことなので、
合理的だと思う。

ただ、線虫で3週間、ショウジョウバエで3ヶ月、ラットやマウスで2―3年、
ヒトで80年とかなり差がある。
時間スケールをずらすと、生存曲線が一致するので、
老化のメカニズムは共通しているのではないかと考えられる。

そんなことも当たり前だなあと思いつつ、読む。

記憶力の低下はヒトで50歳、ネズミで15-20ヶ月である。
老化速度が大幅に異なると書いてあるが、
ネズミの何を検査しているかが問題だ。

老化は遺伝子にプログラムされたものであり、テロメア説で説明されている。
かつ、遺伝子が複製の途中で傷害されて変異する。
老化すると変異を訂正できなくなる。
結果として、ガンになる。
一方、異常タンパク質の蓄積については、
アルツハイマー、パーキンソン、白内障などで言われている。
ケミカルに言うと、フリーラジカル説や酸化ストレス説がある。

細胞老化については、
分裂老化という言葉もあり、
Population doubling level;PDLという。
ヒト胎児線維芽細胞で50―60.
これがヘイフリックの限界。

最大PDLに達してもただちに死滅するわけではなく、
培養条件がよければ、分裂しないままで何ヶ月も生存するといわれれる。
ミイラみたいな話。
ミイラからDNAを抽出して、ヒトに出来れば、ある種の再生で、
まさにエジプトの王が望んでいたことになる。
そして、その人の脳に、
エジプトについての全情報と、
その後の歴史についての全情報を与える。
かなりの程度で、その人が再生されるだろう。

王が望むのは肉体と共にもちろん魂の再生である。
情報の再生ということで魂の再生にどの程度なるものか、
まさに、物質と霊魂の問題になる。

アルツハイマーやパーキンソンでは
新池細胞が分裂終了細胞であることが問題になる。

神経組織には未分化の前駆細胞が含まれているし、
神経細胞を栄養する細胞、血管細胞などが重要な役割を果たしている。

老齢個体の問題点は、
幹細胞の分裂能力の低下であり、
そのために組織修復能力が低下していると考えられている。
加齢による組織の萎縮は細胞のアポトーシスによると考えられる一方、
アポトーシスが起こりにくくなっていると癌細胞が増殖し易いことにももなる。

インスリン/IGF-1のシグナル伝達経路は種を超えて保存され、個体寿命を制御する。
IGF-1(Insulin-like growth factor-1)は物質そのものは種を超えて同じではないが、
細胞内シグナル系で見ると、相同性があるという話のようだ。
長寿命の線虫がいて、調べてみると、
インスリン/IGF-1のシグナル伝達経路にかかわる遺伝子が関わっていることが分かり、
さらにショウジョウバエで同じことが分かった。
マウスでIGF-1受容体欠損ヘテロマウスが長寿命である。
Klothoトランスジェニックマウスが長寿命である。

DNA系の他にミトコンドリア系も調べられている。
長生きは難しい。

DNA修復関連酵素の欠損があれば多分早く死ぬはずで、
その通りになっている。

カロリー制限すると長寿命になることがわかっている。
酵母、マウス、魚などでデータがある。
カロリー制限による寿命延長に関する遺伝子部位も分かっている。
関係している酵素が、酵母、線虫、ショウジョウバエで分かっている。
その遺伝子のひとつはSIRT1というものだが、
カロリー制限の他に、ストレス因子が、この遺伝子の発現に関わっている。
この遺伝子部位の働きとして、
DNAの安定、細胞修復、細胞寿命延長、エネルギー生産量と使用量の増加、
などが分かっていて、
そのほかに適切なストレス反応があげられている。

つまり、ストレスに反応して適切なストレス反応をする遺伝子部位ということで、
そんな小さな遺伝子部位についての「ストレス反応」とは何か、
詳細は記載がないが、何を測定したのだろう。
行動ではなく、生化学的な反応のことだと思う。

ヒトの場合、実際に疫学研究で明らかになっている範囲で言えば、
アポリポタンパクE遺伝子のE4アリルが長寿に関しての
リスクファクターである。

一卵性双生児研究で、長寿に関しては、
60歳以下は環境要因が大きい、
60歳以上は遺伝要因が大きいといわれている。
60歳までの死因を考えると、環境要因の方が大きく、
遺伝子のせいではないということになるが、
感染症と殺し合いを考えると、そうだと思う。
憲法9条が世界に広まれば、
60歳以下の寿命はかなり違うだろう。

酸化ストレス oxidative stress が
思ったよりも大きく取り上げられている。
これは生体内の酸化と抗酸化の平衡の問題ということで、
これにストレスという言葉を使うのは誤解の元だと思うが、どうだろうか。

活性酸素種 ROS とか三重項酸素、スーパーオキシラジカル、ヒドロキシラジカルなど、
目に見えないものに対する命名が並んでいる。

ROSの90パーセントがミトコンドリア由来、
P450が関与など、病気や薬剤に関係していそうな話が並んでいる。

放射線や紫外線によるフリーラジカル発生の話で、
動物種の最長寿命Maximum life span potential;MLSPが
酸化傷害の蓄積量やOS防御能と相関する。

海辺で育った人たちはなんだか不利だが、
その分、新鮮な魚を食べているので、補われている気もする。

RNSは reactive nitrogen species で活性窒素種。
酸素と窒素が多いのは地上の現実なので、
ROS/RNS系が細胞を傷害する話も出てくるわけだ。

ビタミンC、ビタミンE、フラボノイドなどはこのあたりに関与するらしい。

しかし総じて、微妙な影響という感じがしないでもない。
転んで大腿骨骨折をして、そこから不具合が連鎖するとか、
そんな話の方が、寿命に関しては重大だ。

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