友達地獄
「友達地獄」
空気を読む世代のサバイバル
土井隆義
現代の若者を見て、
コミュニケーション能力や規範意識の欠如を見て取り、
教育改革の柱に据える風潮がある。
この本は、若者の行動が時代の社会状況に適応したものであることを主張する。
キーワードは「優しい関係」
互いの対立の回避を最優先課題とする。
対立的をあらわにしない
繊細な気配り。
それが大人の目には人間関係の希薄化と見える。
乗りの悪い空気の読めない人は
優しい関係維持の脅威である
「たとえ孤立しようとも我が道を行く」人間像が昔あった。
個性化教育では「規範を押しつけて管理する」のではなく、
自ら進路を選び取る能力を備えたジャイロスコープ型人間像を掲げる。
個性化教育は、皮肉にも、
自律的人間ではなく、
人間関係に敏感なレーダー型人間を量産した。
*****
なるほど。
対他配慮の新しい形がこれなりだろう。
対他対立回避を規範とする。
規範意識は乏しい。
それはそれなりに高度に訓練され、
社会を広く見ている結果であろう。
何かが正しいと押しつける原始的な心はない。
他人の能力や成長段階や趣味を尊重する。
それはいいことだし必要なことだ。
国際化するとさらに必要になる。
*****
しかし内的に充分に成熟した上で、
そのような人同士での、
対立回避社会は、それなりに高度な社会である。
しかし内的成熟の機会を欠いたままで、
対立回避ばかりが戒律となってしまったら、
一体その先どうすればいいのだろう。
内的成熟のためには、やはりどうしても
対立が必要であると思える。
怒鳴り声や涙が必要であると思える。
対人距離がゼロに近くなる瞬間が必要であると思える。
そんな体験がなくては成熟しようがないだろう。
*****
成熟の機会を逃したままで
友達地獄をさまよう。
しかし
「たとえ孤立しようとも我が道を行く」
ことを成熟だと感じる感性はもうすでにずれているのだろう。
対立回避だけが成熟の指標なのだ。
*****
夢野 久作に
少女地獄と
瓶詰地獄とあり。
嘘説
そうなるとテストステロン刺激ホルモンは脳からたくさん出てしまうわけです。
するとやりたい気持ちがはち切れそうになります。
でも現実にはできないわけです。
そんなこともあって老人は苦しいのです。
中川麻生類似説
顔が左右非対称に曲がっているのは
何か苦しいことでもあるのか
いいとか悪いとかではなくて
自分も曲がるから
どうして曲がるのかなと興味がある
振り込め詐欺依然として検挙
さらに銀行ATMで声かけを徹底して、
それでもなお振り込め詐欺・オレオレ詐欺が続いている。
被害にあった人の話では、もう大変と思って頭が真っ白になってしまうという。
俺だけどさ、株で失敗しちゃって、すぐにおかね返さないとまずくて、とか
人妻を妊娠させてお金が必要と弁護士に言われたとか
心理操作である。
心理狭窄に陥らせて、他人を操作している。
あくどいものだ。金額はいろいろあるが50から100万円程度が多かったようだ。
ある程度お金があるお年寄りを狙って、
しかも年金のお金が入る頃を狙って、
だいたいは男の子の声でおれおれと言って詐欺を働く。
男性が多いのだろうか。
俺おれと言うくらいだから。
女の子はお願いしても断られるのだろうか。
よく分からない。
「あ、幹事長?オレオレ、総理だけどさ、7億円振り込んでよ、今回は秘密だから別の口座、そうそう・・・・・・」というくらいのオレオレ詐欺は難しいよね。
*****
オレオレ、バイトでさ、ちょっと儲かったから、弁当とかおいといたよ、食べてよ、とか。
オレオレ、リーマンの元CEOだけど、大学の校庭で鍋やるからさ、100人分くらいの豚汁作ってよ、お金は現金でほらそこのベンチの下にあるから、よろしく。
何が問題なのか
宗教もお金の問題なのであります。
お金がたくさんあればどんなに手厚い法要もできるのであるます。
そしてあの世での安らかなく暮らしを保証することができるのであります。
現在程度の金額ではどうにもなりません。
壺の一つも買えません。
これから老人の増加によって志望者は増える一方なのです。
葬式業界によりいっそうの予算割り当てを懇願する次第であります。
これは人間の尊厳の問題であります。
*****
医療についてお金の問題というのは上のとは少し違うよね。
経済危機に至りパニックやデプレッション
精神医学的用語が飛び交っているが
おもしろいことだ。
現象ではなく人間の行動や心によって表現しているのだから。
リアルはどちらかといえば地縁血縁社縁で縛られている 言いたいことがいえない
たとえばこんな例がある。
近所で土地大規模開発の話が持ち上がった。
子どものある家庭は環境保護派だった。
土地を多く持っている側は開発積極派だった。
八百屋のおばちゃんはどうしたかというと、
表向きは、賛成である。商売で野菜を買ってくれる側が推進している計画だから
反対なんかできない。
しかし本心ではもうここには店があるだけになって、
住まいは別のところに移さなければならず、
ずいぶん寂しいことになるのでいやだった。
だからリアルな表と
リアルな裏がまずある。
ここでバーチャルがあれば八百屋のおばあちゃんだって
もっといろいろと言えるかもしれないのだ。
勿論そこで八百屋のおばあちゃんが書いていると分かってしまえば署名入りと同じであるが。
命のことにどれだけお金をかけていいのか
命のことにどれだけお金をかけていいのか、
その合意ができているのかということだ。
逆に言えばどれだけお金を削って命を削るかということだ。
自分のコレステロールを下げるためにお金を使う人が、
乳児の先天性障害に使うお金を無駄だという
高齢者が脳血管障害で倒れたあとのリハビリの費用を一定期間で区切れという
現状はそのようであって
それでいいのかということだろう。
自然増の2200億円を削るということは、
現状維持さえできないということだ。
むろん、ママが家族に「うちはもう貧しくなってしまったのよ」と宣言して
すべてのもの、必要なものさえも削る生活に納得してもらえば成立するけれど。
それにしてもどこかの天下り組織に流れる金を考えると
救える命があるのにと思う。
友よ つらいが 辛抱しよう
友よ つらいが 辛抱しよう
こんな時こそ 連帯して 助け合おう 少なくとも 心理的に連帯しよう
株は下げて 外貨は下げて 外貨が日本から引き揚げて不動産価格も下げて
軒並みの下げである
普通の人はみんな損をしているのだから ともに堪え忍ぼう