30億人から60億人に
2000年には世界の人口60億人。
で、なにを書きたいのか忘れている。
いずれにしても大変なことだ。
何が危機かといって、これが危機だ。
これを人口問題といわずに環境問題と言い換えていることにずるさがある。
天候変化の著しさ
それなのにうっかりして風邪を引きそうになる
空が青くてびっくりしたり
風が優しくて驚いたり
優しくされると風邪を引きそうだ
金融の枠組み
しかしアジアの金融安定化に向けた新しい枠組み作りを話し合うべきだったと批判されている。
新自由主義は悪い、古い、というわけだ。
しかしながら、EUという枠組みが作られたのは、
アメリカが一国で君臨しているのを苦々しく思っている、
マイナスの動機で、まとまっただけで、
アメリカ支配が終焉するとなれば、
なにもいやな奴らと同じテーブルに着いている必要はないと考える人たちもあるだろう。
近いほど憎しみ合うものだ。
新しい枠組みといっても、結局EUの東アジア版のようなものだろうけれど、
中国国内の貧富の差、日本でも拡大しつつあるといわれる貧富の差、これを対策しないで、
域内自由経済かつ固定レートのようなものにしたら、
貧富の差の固定化になってしまうだろう。
それがいいのだといわれれば一言もないが。
第一中国に何のメリットがあるのかよく分からない。
そもそも戦争で占領されるから、仕方なく通貨などを受け入れるわけで、
そうでもなければ、どの国も、したくないに決まっている。
EUは戦争以外でまとまったけれど、このままではアメリカ一極集中が続くと焦ったからだろう。
広い心からではなく、頭に来たからやったに違いない。
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単純に考えれば、人と人との交流が増えて、情報交換も頻繁になっているのだから、
全世界を一つの統治権力の下に置いて、
金融政策も全世界を対象にして、合理的に決めればいいはずのことである。
日本だってどこだって、部族対立の時代から小国乱立、統一国家という具合で、
それは当然の成り行きだ。
しかし武力以外で統一されたことも少ないだろう。
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世界政府になったとき、世界の多様性をいかにして維持しながら、
価値観を共有していけるか、考える必要があり、まだまだ先のことだと思う。
その点ではリバタリアンは普遍的で分かりやすいコンセプトをもたらしてくれた。
これは共有していい価値観だったと思われる。
しかしながら発展の時間差が明らかにあり、
それを無視して、進めるのも現実的ではない。
携帯というゆりかご
秋葉原事件で容疑者は携帯サイトの掲示板で約1000回の書き込みを行っていた。殺人を予告する書き込みを行った。6月8日午前5時21分、「秋葉原で人を殺します」とのタイトルで「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」との犯行予告を行なった。その後、沼津から犯行現場まで移動する間に約30件のメッセージを書き込んでいた。
西鉄バスジャック事件はネットでの犯行予告があった。あれはゴールデンウィーク中のことで、いまも記憶にある。
秋葉原事件後、殺人などの犯罪予告が相次ぎ、事件後1ヶ月で100件以上検挙された。このほとんどが10代と20代である。
匿名であるかのように見えて匿名ではなかったということであるが、それにしても、携帯のサイトにならば、このような犯罪予告も書くという、こころのハードルの低さはどうしたものだろう。
そばに話せる人がいないから、
携帯に閉じこもり、
そばに話せる人がいないから、
書いてはいけないことを書いてしまうということなのだろうか。
大資本の一面
その野菜がいいらしいと聞いた大企業は、
その農家の野菜を全部買い占めた。
そのレストランは仕方がないのでほかの農家を探した。
次の年、大企業は農家と契約しなかった。
農家は困ってレストランに泣きついた。
レストランはやはり不足で困っていたので、買った。
大資本は何だろうと思う。
心が荒れる。
もちろんいろいろな大資本があるのだろうけれど。
ポイントシステムをコンピュータに移行
東京のある地域、ほどほどに先進的な人たちが住んでいそうな、住宅地、
そのあたりであるお店をやっている人が、
新しいシステムを入れた。
いままでポイントカードがあって、それにシールを貼ってあげていたのが、
ポイントを電子カードにためていくシステムになった。
選定、導入、調整、職員の練習、などを終わってやっとお披露目。
しばらくは、職員さんは、カードにシールを貼る作業から解放されて、
幸せそうだった。
しかしだんだん、買い物をしてレシートをもらった後で、
ほんとうにポイントはついたの?いくらついたの?などと質問を受けるようになった。
パソコンでお店のページを開いてもらって、
そこにお客様の番号を入れれば、ポイントが表示されますと、
マニュアル通りに言うのだけれど、だめ。
うちにはパソコンなんかない、いま調べて。いくらになっているの。
というわけで、職員は事務室に行って、パソコンで確認して、それをお客さんに伝える。
結局仕事が増えたとのこと。
いったいどうしてだろうということになり、
どうも年配の方は、仕事でコンピュータを使ったかどうかで、
全然違うらしい。
仕事で必要がなかった人たちは、そもそも興味がない。
コンピュータがどうとか言われても、実際に店に来て買い物しているのだから、
それですべては終わると思っている。
それももっともな話で、レシートの一番下に、現在たまっているポイントを一行表示するだけでいいのだから、改良してくださいと、機械側に伝えているのだが、まず話を詳しく聞いて、見積もりをとるということらしく、しばらく実現しそうにない。
たったそれだけのことがこんなに大変なのかと勉強させられる。
コンピュータ業者さんはそんなアドバイスはしてくれなかったと嘆いている。
OSと脳
言葉をOSととりあえず見立てる。
OSにWinもMac,Linux,Unixその他があり、それぞれにバージョンがある。
日本語も一つのOSであり、バージョンアップを重ねている。
新しくなるほど不安定になる。しかし英語の語彙や文法に対して解放的である。
戦争前と後では基本OSが激変したのであって、
これは大きな違いであった。
その後も、表面的な一貫性を保ちながら、しかし、変化し続けている。
従って、ある年代以上が離れると、
いったい何を言っているのか、分からない、気持ちが分からない、
そのようなことになる。新人類と呼んだこともあった。
新機能が追加されるたびに
大きく重く不安定になる。
これが法則である。
だから新しい人ほど困ることになる。
また古典を読もうとしても、OSが違うので、はかどらない。
現代語訳で読むと、とんでもないことが書いてあって、それでも知らずに読んで、
だまされていたりする。
最新OSが不安定で時に誤動作しているのが現代の若者である。
何病と名付けるかと言っても、
これは原因から名付けるタイプの病気で、
現在の病名は表面に出た症状から名付けた病気で、
いろいろなものに当てはまり、しかしぴったりではない。
文化の多様性
距離が離れれば、自ずと風俗も習慣も思考も価値観も異なったものになる。
しかし現代は情報化時代であり、大量輸送時代であり、
世界中と商業的にも文化的にも交流する時代である。
どこまで世界は一体になるのか。
地域文化はどの程度生き残るのか、それが問題になる。
ピジン言語の可能性について一時言われた。
日本ではひっきりなしにテレビで東京言葉を流し、
飛行機と新幹線で人々を交流させ続けている。
それなのに、日本国内で、言葉の収斂は起こっていない。
不思議なことだ。
おそらく言葉は親から伝えられるものであり、
その後は、強力なオーラを放つ人物が、その個人の影響を及ぼすことのできる範囲で、
次世代に影響を与えるのではないか。
テレビの言葉をまねしている程度のものは、
オーラではない。
画面から感じられるのは、オーラのひからびた影である。
人から人に直接伝えられる何かがあるので、
文化の範囲は広くはならない。
文明は技術の問題だから、それは広範に広まることになるだろう。
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たとえば、男が女を愛したとして、自分の言葉を話させるのか、
自分が女の言葉を話すのか、
そのあたりも問題である。
学校の先生は文句なしに大きな影響を与える。
儒教資本主義 論語資本主義
といわれて、うーんと思う。いいところをついている。
それを法制化できるか。
あるいは法律の前文としてとどめるか。
いずれにしても、真剣に考えるべきである。