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地震のない土地

地震が怖いという話で
先日ある人が
昔の人は偉い、京都と奈良は大地震に遭っていないと話していた
大火はよくあったわけだけれど
確かに地震はないのかもしれない
活断層などの知識はなかったはずで
どのようにして土地を定めたのかよく分からないのだという

その人が認識違いをしているのかもしれないが
昔の人は分かっていたのだろうか

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流れ弾

新聞に長野県の人が投書をしていて
猟銃の流れ弾が危ないのだという

一種の既得権益なのだろうが
だれか犠牲者が出るまで放置なのだろうか

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捨て鉢

捨て鉢なことをするのは
簡単に言えば大事にされていないからではないかと思う

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ピアノと携帯

携帯の悪さに比べれば
ピアノはいい道具だと思う

ピアノのせいで子どもが不良になったという話はあまりない

*****
ピアノは情操教育という話もあるがそれは怪しい

*****
刀を持っているよりも
拳銃を持った方が
悪がはびこるだろうということは理解できる

暴力を拡大するだけで
暴力に対しての抑制系を発達させなければ
破滅は目に見えている

*****
携帯はどうして問題なのだろうか

幻聴や被害妄想のことを考えると
携帯電話はそういった形式に近い感じがして
きわどいと思う

姿が見えないのに誰かからの声が届けられるイメージ

聞きたくもないのに無理にいやなことを聞かされるイメージ

つきあいたくないのにつきまとわれるイメージ

孤独を妨げる
孤独を一層つらくする

*****
ピアノは自己完結系である
自分で音を出して自分で音を聞く
それでいい

携帯は誰かと連結する
いつも他人を必要とする道具

携帯も自己完結系であればピアノみたいになるのかもしれない
手紙ではなく日記のようにすれば
毒は薄まる

結局電波の向こうにいる悪意が問題なのだ
携帯は悪意を増幅してしまう

*****
携帯はドコモが子どもを食い物にして汚い商売をしたのだと思う
分別がないのは大人たちだった

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いろんなピアノ

いろんなピアノがあるものだと思う

並べて弾いて比較するくらいでなければ
あまり気にならないのが実際ではあるが
それぞれにいいと思う

放送で聞く音はオーディオセットの影響がどのくらいあるものだろうか
自分のオーディオセットに合った音がだんだん好きになるという事情もあるのかもしれない

一般には慣れの問題が大きいだろう
いいものを知らなければ
自分が普段聞いているものが最高になる
それだけの単純なことらしい

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北風と太陽

北風と太陽の話は
ずっと私を慰めてくれる

やはり太陽のようになろうと思う

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誤解も仕方がない

どうして誤解されているのかと思うと寂しいが
誤解を解く気力もないので
そのままで静かに暮らす
かろうじて生きる

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矢野顕子

矢野顕子のピアノを聞いてたっぷりとしたいい音だと思い
いろいろなピアノがあってれぞれにいいのだけれど
こんな感じもいいと思い
大きなピアノを持っているピアノの先生の練習室で練習の様子を眺める
現代曲のようでさっぱり興味はわかないのだが
その分ビアノの音そのものが分かるような気がする


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太田治子「心映えの記」

パブリックな意味では、そんなに意味はないかもしれない。
プライベートな世界の中では、
なかなかに好きなタイプの文章である。

*****
雨上がりの午後、駅に向かってその道を歩いていると、一枚の落葉が、音もなく目の前に舞い降りてきた。そっと手にしたところ、しみひとつない、黄色いつややかな落葉であった。まだ木にのこったままの落葉が多い中で、いかにも先陣を切ったという見事さがあった。葉の上に、にっこりと笑った晩年の母の顔が浮かんだ。明るい元気な母の顔である。今なら、あのことを書けると思った。

*****
どうして今までずっと純潔でいるのかときかれると、いつも言葉につまった。しかし本当のことをいえば、答えははっきりしていた。この人とベッドを共にしたいと妄想する相手は、妻子ある男性ばかりであった。そもそも最初から、独身男性にエロスを感じたりはしなかったのである。結婚に至る可能性のあるエロスは健全であり、そこに恐怖はない。私にとってのエロスとは、あくまで恐怖をともなったものでなければいけなかった。妻子ある男性とのエロスを考える時、はじめて恐怖が生まれ、胸がときめくのだった。

*****
描写も分析も、簡潔に過ぎて、物事の多面性を十全に把握するには至っていない。
しかしそれがとても「ひらかな」の世界のようで心地よいのだ。
なぜだろう。
「ひらかな」で、大和言葉で、自分にとっての印象を簡潔に、綴る。それだけでこんなにも心地よい文章が出来上がる。

時間をかけて読んだ後に、わけの分からないものを読まされたなあ、と感覚することも少なくないものだ。
特に、日本語以外の文章だと、しばらく付き合ってみないと分からない。

顔でたとえれば、おとなしい、静かな、「ひらかな」のような表情の、美人である。

読み進めるに連れて自然に自分の肉親たちのさまざまな表情が思い浮かぶ。
そして言葉で多少書き留めたりもする。

*****
莫言のように過剰な言葉とイメージの人もいれば、
太田治子のように控えめな態度の人もいて、
自分には控えめの態度の方が心地よく、
よい友人のように思われる。



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サイレント・イヴ

先日、解剖の大学院に顔を出したら、
北欧三国から留学して来ている
A女医さんがいたので、
透き通るような瞳に惹きつけられながら、
少しだけ話した。
変わった人で、外科の教室に国費留学で来ているのだけれど、
考えてみれば、日本の外科で特に学ぶことなんかあるのかなと
不思議に思うのだ。
ついでに、外科学の方面の電子顕微鏡は使用予定が一杯で、
何度か使ったところ、後片付けが論外に悪く、
多分、「片付けられない女」のタイプで、
一種の、オープン・minded・タイプというか天然。
推薦されてというか、回されて、あまり使われていない電顕がある
解剖学教室に紹介されたようだった。
解剖はフレンドリーでアットホームな場所なのですぐになじみ、
みんなで構文は日本語、単語は英語、という会話をするようになった。

宴会をすると、ムーミンの物真似をしろといわれ、素直に従い、
ノンノンがいつのまにかフローレンに変わっているのは、
なぜなんだとひとしきり問い詰められ、
アバを歌えといわれれば、何か歌い、
歌は上手、
そして、最後には、哀愁を帯びた短い歌を披露する。
どこの国にも暗い人はいるらしい。

北欧には日照の関係でうつ病が多いとの話はあり、
たずねてみるが、天然なので、何のことかよく理解していないらしい。
憂うつなときには、うつ病だと言わなくても、いろいろな理由で休めるらしい。

ボルボの話はよく通じない。関心がない。
何度も話題になったら少しはネタを仕入れてもいいようなものだが、
そんなサービス精神は全くない。

日本人が妖怪を考えた頃に
この人たちは妖精を考えていたわけで、
それも大いに納得できるAさんの姿かたちなのだった。
エルフ。フェアリー。
アルビノの一種なのだろう。

日本のクリスマスの話になり、
A女史はみんなでなべを囲んだと言う。
ミックストシチューと言って、チャンコと言うのだが、
実は、ちゃんこ鍋と普通のなべの違いが私にはわからないので、
黙ってきいていた。
普通のなべのようだった。
メンバーを聞いたら、S君とS君とS君とH女医さんとだった。
医学部は結局、名簿順にグループを組んだりするので、
イブの夜に医局にいたA女医さんがS君を誘い、
S君が携帯でメンバーを集めたらしい。
大学のすぐ近くの、A女医さんの部屋に集合した。
H女医さんが
鍋をつくって見せて、みんなでつついた。
お酒は、最近近所のコンビニで見つけた、韓国のものだという。
ジンロに近いものだけれど、ボトルがミーディアムで、ディーレクトにドゥリンク。
Aさんは実は酒飲みなのだ。ウォッカに近い韓国酒が気にいっているらしい。
で、みんなで酔いつぶれて、5人で雑魚寝になった。
ミックスト・スリープ、アフター、ミックスト・スープ。
他の三人が眠ってしまったのをいいことに、
S君はA女史にお願いして、許可をもらい、みんな憧れていることをしてしまったのだという。

聞いているこちらはあっけに取られ、
よりによってSかよ、と思いつつ、
動揺を悟られまいとし、
しかし簡単にばれていて、
しかし、低用量ピルを自費で分けていたのは自分であるし、
若いっていうのはいいねなんていったら、
イエス、ラスト・トゥエンティーズ・クリスマスという。

この人は自分がどんなに価値があるか分かっていないんだ、と絶望しつつ、
かばんにはレビトラがあるぞと思い出し、
でも、ラスト・ナチュラル・コイタスはいつかななんて思って、
もう一度絶望した。

Aさんは心臓外科でも小児科でもないのに、いつも
リットマンのピンクの聴診器を首に引っ掛けている。
このあたりがちょっと周波数のずれている実例だ。
学生は聴診器を手に入れるとうれしくて、
お互いに聴診したりするものだけれど、
この人にとっては、多分、S君との実習も
聴診練習くらいの意味なのかなと思ったりしながら、
聴診するとして、こんな感じかなと思い、わたしは
多分、とても目がおよいでいた。
Aさんとはいえ、所詮、ただの脂肪のかたまりではないか、
いや、違う、ただの脂肪ではない、
あまりに貴重な、神聖な脂肪だ。
完全な形とぬくもりの、かたまり。

一体全体、この人生は何のためにあったのだろう。
S君はどうして。
Aさんはどうして。
どうしてそんなにも貴重なものを無意味に浪費するか。
ティッシュー・ペーパーでもあるまいし。

いや、無意味に浪費とは、失礼だ。
雑魚寝の中でクイックにサイレントに、
そうそう、サイレント・イブ。

こうして書いていていまだに興奮しているのだから、本当に、バカ。

Aさんが、自分がどんなに価値があるか分かってくれたらなあ。

わたしは嘘をついたことがありません。
わたしはおならをしたことがありません。
わたしは妻以外に経験がありません。
わたしはブログを書いたことがありません。

S君、君は私ほど真剣に、Aさんを思いつめているというのですか。

決闘だ。決闘しかない。決着をつけよう。

(その前に血糖でも測れといわれそう)



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アフター・サイレント・イヴ

大学を歩くと、
景色はすっかり変わっている。
女子学生が多くなった。
リッチになった。
かわいくなった。
わたしの歳で言えば、
この人のママはきれいだろうなと思うような風情。

わたしは長澤まさみよりは沢尻エリカのほうがずっと好きだが、
大学には、頭のいい沢尻や上品な沢尻がたくさんいる。
まだみんな胸は小さくて開封前である。
食堂にいるのが一番好きだ。

彼女らは、知能に比較して収入の少ない、学者や医者は好みではないようで、
自分で人生を切り開きたいと思っている様子だ。
わたしの邪魔をしなければいいのよ、という感じ。
なにもかも恵まれているのだ。

そんな中でも、ぴか一にきれいなのがA女医さんで、今日も
くだらない細胞の写真を現像していた。
日本の男性が洋物に弱いのも、森鴎外から変わらない伝統である。

先日の変な記事はH女医さんから最初に話を聞いて、
それとなくS1君とS2君から聞き出し、最後にA女史に白状させた。
だから、S3君だけがおばかだったのだ。
H女医さんは実は目が覚めていて、それとなくわかっていたけれど、
黙っていたあげた。だけどわたしには話した。つまり書いてもいいということだ。
S2君はやはり気付いていた。気まずいだろうと思って知らんふりをしていた。

さて、A女医さんは記事を読んで、
「雑魚寝」がファンキー・ジャパニーズだという。
ザコーネ、ミーンズ、イン ナ コンパクト スペース、
パースンズ スリープ クラウディドリィ なんて言うと、
drowdedはlyなんてつけてはいけないような気もして、
要するにin a small space,many small fish sleep.
といって、この場合、sleepsかななんて思いながら、
どっちにしても発音していないのでいいのだけれど。

多分、H女医さんに対しての対抗心があるのだ。
女同士も微妙だ。
Aさんのつよい女性オーラにはHさんといわずとも、女性はむかつくだろう。
ましてや、生涯で負けを知らないHさんである。

S2君の今日の告白は、実は自分も、というもので、
S1君はそのつもりもあったらしく、その用意をしていたのだが、
S2君は用意もなかった。
しかし熱意は通じるもので、AさんはOKし、それもなくて実行した。
S1君のあと、ふたりでバスルームに行って、別の部屋で。
頭にきたのはHさんで、前からみんな知っていたが、
HさんはS2君を憎からず思っていた。
それがS1君のあとで、二人で消えたのだから、
当然怒るはずで、わたしのような無害な爺さんをつかまえて、
リークしていたのだ。
わたしは無害だが無欲ではないので、
当然のように反応した。

この場合、わたしとしても、
Hさんに反応しないのが、やはり、どうしても、
申し訳のないことだった。
無欲ではないが、寡欲なのだ。

男性は、自分よりも頭のいい女には反応しないらしい。



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ビフォー・サイレント・イヴ

アルビーノの肌は白く透けて、
手の甲の静脈さえ、限りなくなまめかしい。
彼女が机でなにか書き物をしているとき、
わたしは彼女の手の表情に見とれている。
冬の日差しが横から差し込んで、
彼女の手にスポットライトが当たる。

彼女の瞳は無限に謎だ。
色のついた宝石玉に似たものがある。
名前を知らない。
笑うときも泣くときも
いつでも美しい。
限りなく奉仕したくなる。

大腿部前面から内側を通り、殿部にかけての部分は
皮下脂肪が適切な具合に充実し、
皮膚は張り、輝いている。
そこには緻密に静脈が張り巡らされている。
羞恥に昂ぶるとき静脈は拡張し、
周囲の皮膚は紅潮する。
静脈をせき止めるように拘束したときも、微妙に色を変える。
撫でる、さする、叩く、キスをして、吸う、いろいろな刺激に対して、
それぞれに色を変え、表情を変える。

わきの下、上腕の内側部も、静脈の表情が見やすい場所だ。
彼女が眠っているとき、乳房の充実感を手のひらで楽しみながら、
上腕内側部の血行を見つめている。
静脈の一部を指で押さえると、そこから先は血行が途絶え、
別のルートで流れ始める。
彼女の乳房を手のひらでまたは唇でまたは顔面で
感じているとき、わたしはとても安心する。
これは幼時の記憶なのだろうか。

クリスマス前の一ヶ月ほど、
わたしは彼女に耽溺していた。
これほどの宝石が他にあるだろうか。
そう信じていた。

しかしそれは他の男性にとっても宝石であり、
彼女は自由だ。
わたしにはどうすることもできない。
言葉が充分には通じないこともあり、
ネコ、とまではいわないが、何か不思議な愛し方になっている。

そしてクリスマスが過ぎ、
いまは静かに、写真を現像し、
頼めば、ムーミン・トロールの絵を描いてくれる。



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わたしたちの後ろ姿



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恵比寿ガーデンプレイス バカラシャンデリア

今年はこのシャンデリアに
何度もお目にかかる
今日はひときわ美しい



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夢を見させたあなたが悪い

夢を見させたあなたが悪い

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多様性と柔軟性をもった精神

モンテーニュ先生。

人間の最も肝腎な能力は、さまざまな習慣に順応できるということ。
もっとも美しい精神とは、もっとも多くの多様性と柔軟性をもった精神である。

「多様性」という言葉は、ダーウィニズムのキーワードである。
DNAの多様性を保つ場合に、
生物は次の世代での生き残りの確率が高くなる。
この観察から、人間の脳の場合にも、
思考や感情の多様性を許容する方が、
生存競争には有利であると考えられている。

これは言葉を換えれば、寛容の精神ということになる。

多様性、寛容、共存。
これらが人類の生存のキーワードである。

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被害妄想と対称性

被害妄想というけれど、
害を被るというなら、
害には益、
被るには与えるということで、
本当は四種類が考えられる。
被益ならば、利益を与えられる、
与益ならば、利益を与える、
もうひとつは、与害で、これは加害妄想と呼ばれているものだ。
加害については、妄想と呼ばないことも多く、
強迫性障害では「他人に害を与えてしまったのではないか」という感覚が
原初にあり、それを確認したり打ち消したりするために
果てしのない強迫性行為や観念になることがある。

被害、被益、与害、与益の四種は、対称的だと思うのだが、
被益妄想ならば、幸せだ。
与益妄想ならば、幸せだ。見返りを求めないなら。
被害感は妄想と判定されることが多い。
与害感は、そこから発する行動と観念が問題にされることが多い。
現状の症状分類も、実際に存在するのかどうかと、
現在の社会で問題になるのかどうかという点と、つまり事例性の問題と、
二つの観点があるはずだと思う。



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人生を扱う手つき

人生は大事なものだけれど
それにふさわしく大切にされてはいないように感じる

扱う手つきはあまりに軽々しい
単なるトライアルじゃないですかと
言い聞かせて
あえて危険に挑んだりもする

人生をぞんざいに扱ってはいけない
そう思うものの自分だってずいぶんと粗末に扱ってきた
それでも何とか生きている



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宇宙と脳が宇宙と脳を理解する

物理学で記述されるこの物質の宇宙の中で
脳が発生し宇宙を記述し始めた
脳は自分をも含む宇宙全体を統一的に理解しようと試みている

脳がなければ宇宙はただ静かに存在している

宇宙の一部分として脳があるので
脳が宇宙を理解しつつある過程で
脳は自分自身を理解し始めていると言っても良い

脳が脳を理解する……これは難しい
脳が宇宙を理解する……これが自然な行為
宇宙が宇宙を理解する……さらに壮大で難しい

脳が物質世界を理解するとき、
脳自身をも理解し始めているのだという事実。

何のことかといえば、
脳が脳を理解するとき
今現在脳の中では「脳のある部分の理解が起こっているということ」が起こっていて
そのことがとりもなおさず理解される脳に起こっていることで
理解する側の脳に起こっていることと同じことなのだと
いう微妙な奇跡が起こることになる。

どう表現したらいいか分からないがそんなこともある。

多分、脳が脳を理解するとき何が起こるのか、
自己参照のパラドックスみたいなことが起こるのかどうかという、
すでに古典的な議論。

脳1が脳2を理解すると初めは分離して考えて、
その特殊な例として、自己理解を考えればいいのだろう。

それにしても、自分を理解する過程を自己理解するとはなかなかの誘惑ではないか。



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ネット社会とうぬぼれ

うぬぼれという日本語は
どのくらい昔からあるのだろうか

自分にほれるということで
ナルシスの神話と同じで
ナルシスティックという言葉の
根本を言い当てている言葉である

昔からいたんですね
やっぱり

*****
うぬぼれ-かがみ 【自惚れ鏡】
日本古来の和鏡に対し、江戸時代の、ガラスに水銀を塗った洋鏡。
「所謂浄波犂(じようはり)の鏡は…我邦に称する―なる物是なり/洒落本・自惚鏡」

*****
自己肯定感は誰にも必要なもので
そのためにも自尊心が必要であるし
自己評価 self esteem を適切な程度に保つことも必要である。

うぬぼれと言えば客観的には賛成されない主観的な都合のいい評価という語感が含まれ、
自己評価といえばかなり客観的な意味合いが含まれると思う。

その人が有能であったり有徳である場合
正確な自己評価で十分であるが
その人が能力や人徳にかけている場合
ある程度は自分を過大に評価していないと
人生がつらくなるので
少しずつはお互いに許しあっている
少しではない人がいて
それは自分にも周囲の人にも問題であり損失である

*****
ネット社会はうぬぼれを助長する社会である。

また一方で、
現代社会は個人を客観的に評価する仕組みがたくさんある
身体能力でも知能でも学習成果でも音楽能力でも財産でも人格でも
うぬぼれてはいられない現状である

それなのに
「わたしは本気になれば実はすごい」
と本気で思っているところが
うぬぼれである


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ゴッホ サン=レミのポプラ

今回の展覧会の中で
一番心にヒットした作品

ゴッホは10年間で800点の作品を残した
人間は創作したい時には
忙しくても時間がなくても
できるものだ
時間さえあればと言っているうちは何もできない

実際わたしには時間があるが何もできない

例によってねじ曲がり、力みかえっている樹は
今回はポプラ、黄葉しているらしい。

一見して目を喜ばせたのは空の青である。
紺碧と形容したほうがよいかもしれない。
絵の具が艶々と、ついさっき書かれて、まだ乾いていないかのようだ。

なぜゴッホなのだろうと思う。
ゴッホは精神的な病があったようで、精神病院に入院しているが、
そういった心理傾向が、
現代人の心理傾向と重なる部分があるのかもしれない。

微小な情報に敏感に反応するアンテナ。
生きにくいが、身を守るには有利なこともある。
安全な場所では不適応。



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