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春浅し 新聞ばかり たまりゆく

春浅し 新聞ばかり たまりゆく

春浅し ビデオばかりが たまりゆく

春浅し 気がつけばまた 惜しき春

春浅し 老臭立ちて 絶句する

春浅し 亡き妻の日記 そっと読む

春の野は まだ子供らの 吐く息か

春浅し 古き畳に 本を置く

春の野の 向こうに見る 富士の山

春の昼 まだ眠りたい ひなたかな

春の日に 湯島の舞台 さんざめく

春の日に 義経の本 読んでいる

春浅く 小唄もひとつ ひねるなどして


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春のせいもありますかね

うつですね
春のせいもありますかね
などとゆるゆると言う


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新海苔を試せと言われ口にする

新海苔を 試せと言われ 口にする

君といる春 楽し 悲し うれし


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春の日や 麦いたずらに 長くなり

春の日や 麦いたずらに 長くなり

田舎屋に 麦少しあり 水もやり

田舎屋で 昔を語れば 聞く人もいて

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山椒喰 ひりんひりんと 春を告げ

山椒喰(さんしょうくい)」は春の鳥

飛びながら「ひりん、ひりん」と鳴くので、

「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の言葉を連想させることからの命名




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行く春や ただ年をとり 悲しかりけり

行く春や ただ年をとり 悲しかりけり

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春の昼 眠り続ける 猫と妻

春の昼 眠り続ける 猫と妻

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コンピュータ技術者

それは仕様の都合でできませんとふてぶてしく説明する人間のこと

しろうとはこれだからこまると言いたそう

電話番号の訂正くらい
できるようになりなさい


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冬日 日なたに 眠る子猫と親猫

冬日 日なたに 眠る子猫と親猫
お前らののんきに私も眠くなる


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春雨に降られて帰る道すがら

春雨に降られて帰る道すがら
意地を張る気もないくせに
春木にすがり雨宿り

謝りたいけど
言い出せぬ
意気地のないまま
過ぎてゆく
春の日



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白梅や 北野の茶店に すまひ取 蕪村

白梅や 北野の茶店に すまひ取 蕪村(ぶそん) 相撲取りのこと



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散るは浮き 散らぬは沈むもみぢ葉の

散るは浮き 散らぬは沈むもみぢ葉の
かげは高尾か山川の 水の流れに月の影


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今は露おく鬼アザミ 深き情けの関超えて

月の都を立出でて 身は鈴懸けの旅衣
紫匂うリンドウも たたく時雨にうなだれて
今は露おく鬼アザミ 深き情けの関超えて
気も晴れ渡る花の道
飛び六法の蝶ひとつ

「紫匂うリンドウは」義経、「たたく時雨」は兄頼朝、「露おく鬼アザミ」は弁慶、「深き情けの関」は富樫を指している。

武運赫々たる義経が、兄頼朝に疎まれ京を追われて諸国流浪の旅をするとは誠に痛ましきこと、と嘆く弁慶の真心に打たれた富樫の情により、無事に安宅関を越え、気も晴れ渡る花の道を、飛ぶがごとくに走り去る、という意味。


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お互いに 苦労もしたしさせもした 厭で別れた仲じゃなし

お互いに 苦労もしたしさせもした
厭で別れた仲じゃなし
よりを戻した二人が仲は
もと木にまさるうら木なし
酸いも甘いもかみわけた
例えていわば 後の月


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切るに切られぬ 此糸が

縁でこそあれ 末かけて
約束かため 落ちついた
大事な男は 他所の花
女心に 口説かれて
切るに切られぬ 此糸が
義理ゆえ細る 仇名草



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出船 入船 屋形船 玉屋がとりもつ 縁かいな

夏のすずみは 両国の
出船 入船 屋形船
あがる流星 星くだり
玉屋がとりもつ 縁かいな


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酒の機嫌の爪弾きは 好いた同士の差し向かい

初雪に 降りこめられて向島
二人が仲に置炬燵
酒の機嫌の爪弾きは 好いた同士の差し向かい
嘘が浮世か浮世が実か
誠比べの胸と胸


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何故に吹いたか 夕べの嵐

春風さんや 主の情けで咲いたじゃないか
何故に吹いたか 夕べの嵐


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あても無ければ 金も無し

破れ障子に破れ傘
コレサ 雨漏る月が漏る
しょんがいな しょんがいな
破れかぶれの新所帯
あても無ければ 金も無し
切れる気も無し
しょんがいな しょんがいな しょんがいな


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はかない縁(えにし)の 糸車

義理と人情に 絡まれて
はかない縁(えにし)の 糸車
たとえこのまま 切れたとて
紡いでみせましょ 恋の糸
愚痴と未練の えー茶碗酒


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あの日から 噂も聞かず 丸三月

あの日から 噂も聞かず 丸三月
出会い頭は 忍ばずの蓮もすがれた かたかげり
逢えてどうなるもので無し
あたしもこんなに痩せました
義理の枷


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峠々のその又先に 峠があるので面白い

峠々のその又先に 峠があるので面白い
赤にしようか 白にしようか
峠々で摘む花の どれも良いやさ唄でやる
浮世気ままな恋の旅


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一人寝の更けて寝ぬ身ぞやるせなや

木枯らしの吹く夜はものを思うかな
涙の露の菊襲(きくがさね)
重ぬる夜着も一人寝の
更けて寝ぬ身ぞやるせなや


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梅雨の晴れ間の 青葉風

梅雨の晴れ間の 青葉風 
振るる音も良き 風鈴に
偲ぶの色も軒深く
「金魚 金魚 めだか 金魚」
それと心も 飛び石に 庭下駄軽く 木戸の音
行き来の人も すがすがと
染め浴衣


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梅は咲いたか 桜はまだかいな

梅は咲いたか 桜はまだかいな
柳やなよなよ風しだい
山吹や浮気で 色ばっかりしょんがいな

あさりゃ取れたか はまぐりまだかいな
あわびくよくよ 片思い
さざえは臨機で つのばっかりしょんがいな

小唄


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妬くのは野暮と知りながら 

妬くのは野暮と知りながら 
あの忘られぬ甘口に
他所でもそれと胸に針
嬉しがらせた罪じゃぞえ


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青々といつも松葉の二人連れ

青々と
いつも松葉の二人連れ
末も栄えて高砂の
変わらぬ色や春の風

小唄


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青柳の糸より 胸の結ばれて もつれて解けぬ恋の謎

青柳の糸より 胸の結ばれて
もつれて解けぬ恋の謎
三日月ならぬ酔月の
うちの敷居も高くなり
女心のつきつめた
思案のほかの無分別
大川端へ流す浮名え

宮川曼魚・作詞 吉田草紙庵・作曲

「仮名屋小梅」明治物(昭和に入り「明治一代女」として大人気となった) 
明治二十年六月九日夜、浜町酔月楼の女将花井梅が、箱屋の峰吉を大川端で刺し殺した事件を劇化したもの。新橋で一枚看板の仮名屋小梅は、ひいきの銀之助や後に付き合う浜本への恋路を邪魔した兼吉を最後に刺し殺してしまう。
「青柳の~恋の謎」は、小梅が銀之助との恋のもつれから自暴自棄になって年下の男に入り揚げてゆく心境を、しだれ柳の枝がもつれて解けぬ様に見立てて唄ったもの。「三日月ならぬ」は、小梅の経営する「酔月」の枕言葉である。兼吉の策略により自分の家の敷居も高くなり、思いつめた末の女の決心を唄っている。
この小唄は新内調を入れて三味線の手もよく、大川端といえば必ず出される小唄である。


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想い染めたが恋のもと

三吉野の 色珍しい草中に
迷いこんだる蝶ひとつ
想い染めたが恋のもと
たとえ焦がれて死すればとて
鮎に愛もつ鮨桶の
しめて固めた二世の縁
二つ枕の花の里

「義経千本桜」享保四年(1747)鮨屋の段より
釣瓶鮨屋の一人娘お里が、今宵祝言と楽しみにしていた手代の弥助が平惟盛(これもり)卿と聞いて、涙とともに口説く部分を取った唄。
「過ぎつる春の頃、色珍しい草中へ、絵にある様な殿御のお出で、惟盛様とは露知らず、女の浅い心から、可愛らしい、愛しらしいと想い染めしが恋のもと。父も聞こえず母さんも、夢にも知らして下さんしたら、例え焦がれて死すればとて、雲井に近き御方へ、鮨屋の娘が惚れらりょか。」



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朝顔の 花は水色 浮気者

朝顔の 花は水色 水しょうの
恐れ入谷の 浮気者
隣の露に 濡れかけて
垣根の向こうで
咲きたがる

小唄


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移り香や たたむ寝巻きの襟元に

移り香や たたむ寝巻きの襟元に
一筋からむこぼれ髪
帰してやるんじゃなかったに
ふくむ未練の夜の盃

小唄


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梅一輪一輪づつに 鶯が

梅一輪一輪づつに 鶯が
歌い初め候
春の景色も整うままに
実は逢いたくなったのさ

小唄


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沈丁花 新橋にも咲く ガード下

新橋にも咲くというのもおかしいが
新橋にも咲いている
香りがよいようなので思わず犬のように顔を近づけた
きりっとしたいい香りで
高貴な感じがする


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92.45

ドル円は92.45で円安
ポンドで見ると円安
オーストラリアドルで見ると円高
各国通貨で動きがばらばらのところもあり
いっそうわけが分からない

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春風に銀座の柳の揺らめいて

春風に銀座の柳の揺らめいて

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冬の陽は部屋の奥まできらきらと

冬の陽は部屋の奥まできらきらと

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とんとんとんがらしはからいよ

とんとん とんがらしは からいよ

小唄など頭の中で歌いながら
鰻丼を食べる

山椒は小粒で ぴりりと からいよ

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中川さん辞意

中川さん辞意表明とのこと

政治家とお酒のいろいろは昔からある

宮沢喜一氏は酒豪だったけれど
酔って人に絡む悪い癖があったと何かで見た覚えがある
あの人の頭脳で絡まれたらきつかっただろう

ロシアのエリツィンもアルコールでは怪しい感じだった
日本を訪れた当時
ちょうど落語の小屋に行っていて
落語家がエリツィンをいろいろにからかっていたのを覚えている
「えー、エリツィンが、」という枕で次々にネタを披露していた

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中川財務・金融相、G7後の記者会見で失態

とても暖かくて老体にはありがたいと喜んでいたら
明日から寒くなるそうだ
冬将軍が再度南下と言っていた
明日は再度厚いコートにする

中川財務・金融相、G7後の記者会見で、
もうろう状態、あるいは一時的な居眠りなどと言われている件、
本人が風邪薬その他だと釈明。
海外メディアが大きく流して話が大きくなってしまった。

それにしても大事なのはG7での話の内容で、どんな成果があったのか、
どんな問題点があったのか、
表面的に「一致協力して危機に当たろう」なんて言うだけのために集まっても仕方がないのだから
何を話し合って、何が問題だったのか、そしてこれからどうなる可能性があるのか、
報道の内容としては知りたい。

それが泥酔していたのではないかと野党からの追及があり、
いつものようにそれを繰り返しているだけでニュースの時間が終わってしまう。
財務省が知らしむべからずで臨んでいるならそれはそれでいいと思うが
その範囲でマスコミとして分析できるところを報道してもらいたいと思う。

大臣というものがどれだけの権能を有しているか考えるが
中川氏のような場合には
財務省に説明を受けてそれに積極的に方針指示を与えるほどの見識があるとも考えられない。
そのような人が代々大臣をやっているということが政治の貧困なのだと思う。
しかし大臣変更のたびに方針が変わっても困る面もあり、困ったものだ。

中川氏がクリアーしてきたのは、まず当選回数である。
政策提案能力があるとか、調整能力があるとか、そんなことは大臣の基準にならない。
ただ当選回数。そして順番。
たとえばここ20年ずっと議員で当選回数6回だったとして、
情勢も変われば、政治テーマも変わるのだから、
直近の選挙でどのような提案をしてそれが国民にどの程度支持されたかとか、
そのような基準の方が分かりやすい大臣資格のように思われるが、
そうなってはいない。

素人が大臣になることの意味もないではない。
日本国民程度の国民の大臣である。この程度だという話もある。
しかしそれは損失というものだろう。
公平に見て麻生氏も中川氏もそれぞれの立場でよく勉強はしているし、
努力はしていると思う。
なかなかあのように頭に数字を詰め込むことはできない。それだけで大変な努力である。
しかしそれだけでは国の未来を作ることはできない。
国の未来を財務省がデッサンしているのであれば、
それをきちんと検証したいものだと思う。

いつも漢字が読めないとか泥酔していたとか目くらましである。
漢字が読めないのも泥酔する癖があるのもずっと前から分かっていたことではないかとの
論評はたくさんある。

そしてちょうどこのタイミングで10〜12月期の国内総生産(GDP)速報で年率にしてマイナス12.7パーセントと言うからこれはかなり驚き。
そしてさらに麻生支持率が日テレ調べで10%を割り込み、
テレ朝調べでは14%程度という。
1~3月期はもっと悪いだろうと言われている。
麻生氏は「今回の不況は大騒ぎするようなものだとは思えない」と語ったりもしていて、
いよいよまずい。

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文学的なもの さらけ出す

先日NHKテレビで大阪の文学教室の話を見かけた

文学を信仰しているとでもいうような感じを受けた

これは一種の表出訓練か
ドラマセラピーか
テレビカメラが入ったせいでこのような盛り上がりを見せているのか

たしかに芸術とかそんな系統のものには
感情の強度を強める方向のものと
技法を洗練する方向のものとがあると思う

現代芸術と工芸の対比と言えばよいだろうか

自分をさらけ出すことにどれだけの文学的な意味があるのか門外漢にはよく分からないが
その番組では自分の体験と向き合えとか自分をさらけ出せとかそんな言葉が出ていたように思う

恐ろしいことを言うものだと思って聞いていた
露出趣味は恐ろしい
出したら引っ込められなくなることもある
そっとしまっておくのがいいこともたくさんあると思う

一般化して言えば
自己愛の処理の仕方だと思う
できれば洗練された仕方で処理していきたいものだ

裸を見たい・きれいだと思う人と
そうでもない人とがいるのだろう
人生の中でそのような時期があるのだろう

自己愛の強度を強めることは全然文学的ではないと思う

私はどちらかと言えば工芸作品の方が好きだから
こんな風に思うのかもしれない
辻邦生とか堀江敏幸とか
工芸的洗練

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