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語らない賢者 老子

戦う勇者は結局限界を見せていることになる

語る賢者は知性の限界をそこで提示していることになる

笑う美女はそこで美の限界を提示してしまう

買い物をする金持ちもそこで限界を提示していることになる

戦わない勇者は無限の強さを幻想させることができる
それが最強である

賢者も、美女も、金持ちも、同様。無限を幻想させることで最強になる。

その場合、現実には、戦わず、語らず、姿を見せず、金を使わないことになる。

そうなると全く老子の語る世界になる。

語るものは有限である
語らないものは無限である


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サービスの給付

昔の文章に
結婚して分かったことだが、妻は子供が産めない体だった、
責めることはせず、離婚を承諾させ、最後に一度だけ抱いてやった。
というような意味のものがあった。

わたしは、女性は文句なく価値のあるものだと信じているので、
男が女を「抱いてやる」などとは、どんな場合でも成立しないのではないかと
疑問を持ったものだった。
「抱かせていただく」だろう。

演歌の中には、男の妄想の世界があって、
「抱いてください一度だけ」と女が歌う
なんていう歌詞はよくある

しかし現実には男と女がいれば
女が男にサービスを給付しているのである
「抱かせてあげる」という言い方ならば通用すると思うのだが

子どもと女がいれば
圧倒的な女が子どもにサービスを給付しているのである

もちろん、その反対給付として、心理的満足や金銭的利益を女は得ている。

極端に一方だけがサービスを給付していると言い張るのも極端だしおかしなものだが
半々ではないと思うのだ。

しかし一方で、
浮気をしたら必ずその日のうちに妻にもサービスをするというような言い方からすると
夫も妻にサービスをするとの考えのようでもある

いったいサービスになっているのか
疑問もある


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『ものつくり敗戦』

『ものつくり敗戦』という本がある。

日本的な勤勉システムは今後は不都合であるという論旨らしい。

ゼロ戦や戦艦大和のように、技術水準では世界最高峰の作品を完成させながら、
戦争では負けてしまう、というパターンを日本は繰り返してきた。

賃金は中国の20倍だというのに、労働集約的産業にこだわっている。

現在では電子産業では負けたし、ITも負けているし、バイオも勝てていないし、
エコで勝っても儲かるのか怪しいし、将来展望が開けないので、このような話にもなるのだろう。

しかしながら勤勉でないほうがいいという論は成り立たないので、
勤勉の配置の仕方というか、勤勉の時と場合というか、
そのあたりの判断の問題なのだろう。

強迫性障害の人は、実に素晴らしく勤勉であるが、無駄な場面で勤勉であることもしばしばで、
だからこそ「病気」と認定されるのであって、
世の中に生きていてかなりの強迫性障害でも、
適切な場面でそれを発揮していれば、本人も周囲も困らない例はたくさんある。
学者さんなどはだいたいそんな人が多い。
資料整理箱は素晴らしい勤勉の成果である。

しかし、「病気」の人の場合には「いったい何のために?」というと
「ただひたすら勤勉のために勤勉」としか言えないような場合がある。

勤勉といえば二宮尊徳でうつ病になりやすい性格でとすぐに連想する立場では、そんなことを思う。


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古いうつ病と新しいうつ病

ハッブル宇宙望遠鏡を宇宙で修復するということになっているらしい

それで思い出したのだが
ドイツと日本の精神病理学は世界の中でも非常に先進的なもので
DSMなんていうものは野蛮人のものなのだということを
説明してみたい

宇宙望遠鏡で考えたことだが
現在我々は星空を見上げて
惑星と恒星は動きが全然違うことを知っている
それは惑星は太陽系の内部の話なのだし自分では光らない
恒星はそのずっと向こうの話で自分で光っていて太陽よりずっと大きいものもあるし星雲などもある

そんな我々の前に
星空のことを世界的に研究するからいうことを聞け、
まず夜に空にあるものが星だ
その一つ一つについてデータを集めて統計処理をする
大切なのはエビデンスでそれも蓄積してきたらメタ解析などしてみよう
なんていう野蛮人が現れたとする

どこまで戻るんだよ、とため息が出る

ドイツ・日本精神医学にとってアメリカ精神医学はこんな感じ
DSMはこんなもの

*****
うつ病について「診断基準」という途方もないものがあって、
二週間以上のなになになどと並んで全部で7つのうち何個以上ならなになにとか言っている

診断基準というものは実際には
病理標本の裏付けがあり、
病理所見を実際に理論上も忠実に反映する臨床上の所見を過不足なくあげて成立するものである

現在のうつ病の「診断基準」はまったくそのようなものではなく
土台、うつ病の本質が分かっていない
夜空にあるものはみんな星だなんて言うものだから
失恋してもうつ病だし、子どももうつ病になるというし、上司に怒鳴られればやる気がなくなってうつ病となり、
診断学上の退化なのである

そこまで退化するのかと思うが
それが政治力であるから仕方がない
うつ病の本質を提示できない以上
あとは政治力なのである

普通に考えてうつ病研究の予算を一番多く出している国の研究者の発言が尊重される

最近ではうつ病の病前性格とうつ病について従来関係あると言われてきたものが
本当は関係ないのではないかと言われたりする
うつ病とは何かの定義が変化しているのだから
病前性格が取り残されてミスマッチになるのも当然と言えるだろう

*****
何だか出し惜しみしているようになったけれど
うつ病というのはどういうものかといえば
たとえば、あなたは次のどちらをうつ病と思うだろうか

1.会社ではいじめられ、妻には邪険にされ、子どもは不良になり、借金が返せなくなり、親は難病になり、
これだけ不幸が重なれば、「うつ病」になるのも当然ですね。という言い方での「うつ病」はうつ病だろうか。

2.普通は、会社で部長にその程度のことを言われたくらいで、そんなに落ち込むなんておかしいですね。
あなたのこれまでの人生で言っても、もっとつらい試練もあったわけだし、それは乗り越えているわけだ。
それなのに今回は非常に落ち込んでしまい、どうもつらい状況からだけでは説明できない。だからうつ病だ
という場合の「うつ病」はうつ病だろうか。

最近の診断学は1.である 説明できる、共感できる、だからうつ病だというのである。

昔の診断学は2.である 了解できない、共感できない、だからうつ病だというのである。

両者は逆であるように見える。

つらいことがあって落ち込むのはうつ病ではない。正常反応である。
その人の人生全体をたどり、このような遺伝素質を持った人がこのような人生を歩んできた、
そして今日がある。
その人が、今回、これだけのストレスにさらされた。
そしてこれだけの抑うつ反応を呈している。
これは当然考えられる自然な反応だろうか、
それとも、うつ病の成分が混入しているだろうか、と考える。

その人の人生全体をなぞって考えても
やはり過剰な抑うつであるという場合に古いうつ病である

その人の人生全体を土台にして了解しようと思っても
なお了解しきれないものが古いうつ病の成分である

ストレスを横軸に、抑うつ反応を縦軸にとると、

ストレス.JPG
ここにある青の矢印分がうつ病による抑うつ成分ということになる。

引っ越しうつ病とか昇進うつ病については何となく分かりやすい
本当は喜ばしいのにどうしてそんなに悲しいのか分からない
だからうつ病だろうというのである
これは古典的にうつ病の定義によく合う

失恋して悲しいのは分かるけれど、
落ち込み具合がそれ以上だ、
あいつはナイーヴなたちだからとは思うけれどそれを考え合わせても
はやり説明しきれない
うつ病か何か別のものか要因があるのではないかと考える
うつ病の分だけ、差が出ていると考えるのである。

その、普通の抑うつ反応では説明しきれない成分がうつ病である

*****
ここまで話は進んでいたのに、
ストレスが続けばうつ病になるでしょう
というところまで退化してしまうのは
やはりよくないのだと思うが、どうだろうか。

*****
わかりにくいですか?
わかりにくいなら分かるように書き直しますね。

*****
 古いうつ病 新しいうつ病 もっと新しいうつ病 
 病態レベル  精神病 神経症 性格反応
 現実把握 ズレがある ズレがない ズレがある
 原因 脳 ストレス 自己愛性性格
 特徴  疲労の延長 
 了解 不可能 可能 不可能
 妄想 あり なし なし
 別の言い方  ストレス反応 自己愛性性格反応
    
    

*****
うつ病になったのでハワイに行ってきますという場合。

評価する人の頭の中にどのような判断基準があるかが問題。

1.「うつ病になったのでハワイに行ってきます」なんて信じられないし、
どう考えても分からないという人(A族)にとってみれば、
それは了解不能だから、精神病の一種ということになる。

2.「うつ病になったのでハワイに行ってきます」というのも分かる、
了解可能と感じる人(B族)が判断するとすれば、
それは了解可能であるのだから、反応性の病態ということになる。

A族とB族の間には共通の言語がない。
A族にとっては了解可能の領域は狭い。B族にとっては了解可能の範囲は広い。
結局のところ、どちらの場合でもそれぞれにとっての「うつ病」ということになる。

*****
その人の身になって了解しようとしても、なお了解しきれないうつ成分があるという場合、
昔の意味で言ううつ病である。
難しいほうのうつ病と言っていってもいい。

簡単なほうのうつ病は、憂うつで興味がなくなって二週間以上、そして意欲がない、食欲がなくて不眠、そんなところ。

*****
「憂うつです」と快活に語る
「興味がわかないんです」とうつ病について大いに興味を示している
「判断力がない」と断定的に判断している
「食欲がない」と顔色も良く充実して太っている
「上司がいる限り意欲がわきません」と意欲満々に批判する
「疲れたので休みたいんです」と精力的に説明する
「元気がないと言われます」といつまでも元気に話し続ける
「いつも人に気を遣っている」とあとに待っている人のことを考えない
「几帳面です」とでたらめな字を書く

このような批判は世間には受けるが
専門家としては重視しない
そのもう一つ奥にあるものを診て診断している

不随意運動成分が問題なのだ

*****
「誰でもかかる心の風邪」という言い方だと
たぶん了解不可能部分はないということになるのだろう。

でも了解不可能部分がないとただの疲労なんだけどな。
ぶつぶつ。


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勇者は戦わず

賢者は語らず
勇者は戦わず
金持ちは買わず
美人は笑わず

*****
賢者はいつでも知っているのであるから
思いついたときに語る必要がない

勇者はいつでも勝てるのだから
戦う必要がない

金持ちはいつでも買えるのだから
今日で最後の特売品を買う必要がない

美人はいつでも愛されるのだから
今日の男に笑う必要がない

*****
むしろ賢者が語れば嫉妬される

勇者が戦えば嫉妬される

金持ちが買えば嫉妬される

美人が笑えば嫉妬される

だからしないほうがいい

*****
むしろ世間は嫉妬し誤解したがるものである
そして逆恨みしたがるものである

*****
賢者が語ることでその限界も露呈する
勇者が戦えば限界を露呈する
金持ちが買えば限界を露呈する
美人が笑えばその程度かと言われる
世間は嘲笑が好きだ


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日本人も立派

映像の世界で見る限り
日本人も立派になったものだ

終戦の頃の日本人と
同じ遺伝子とは信じられない

しかし同時に白人はその先を行っているのだから
いつまでたっても追いつかないような気もする

追いつけと言っているのではないが
追いつく必要もないが
しかし圧倒される要素もある

*****
随意運動部分で感情を示されても
だんだんありがたみがなくなる

不随意運動部分で示される感情にも
次第になれて
ひょっとするといつでも?と疑念がかすめ
自分にだけ特別そのようであって欲しいと思うが
確認する方法もない

そうこうするうちに男性は認知症になり
女性は孫育てに夢中になっている

*****
映像の表現にはやはり限界がある

映像の都合としては 大きいとか激しいとかが挑戦になる

雨降りだとか晴れているとかという表現になる

文章ならば 雨ではなかった という表現が可能になる

晴れている ではなくて

雨は上がっていた と感じたいのが人間ではないだろうか

*****
若い人の映像を見ると50年前の片思いを思い出す



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女の欲望は子供に向いている

結局男の欲望は女に向いているのだし
女の欲望は子供に向いているのだと
思わないでもない


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わが魂のかよふばかりの道もがな

わが魂(たま)のかよふばかりの道もがなまどはむほどに君をだに見ん(和泉式部集)

解釈のひとつを引用すると、
身体は行けなくともよい、私の魂が通れるだけでよいから、あなたのもとへと通ずる夢路があってほしい。迷いながらでも、せめてわずかなりとあなたを見よう。

魂の通う道とは、つまり夢のこと。
もがな は あってほしい
だに は せめて…だけでも。だけでも
まどはむほどに 夢の通ひ路で「まどはむほどに」とは?迷いながらでも?惑うほどに?
せめて君に会いたい?

……ほどに……だに ?

せめて君にだけでも会いたいということは、
もつ事情が許せば他の何かも会いたいということになるが?そんな歌ではない。

今のところ、解釈届かず。

わずかに私の魂が通れるだけの狭い夢路があなたに通じていて欲しい
迷いながらでも、せめてあなたを一目だけもみたい。

*****
魂の 通う夢路が あればいい
迷う末 ちょうどあなたに 逢えたなら

くらいなら 意味がうまく通じるけれど



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電車の液晶画面

電車に乗っていると
だいたい液晶画面を眺めている

不思議だ


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上司が原因でうつ病になった

上司が原因でうつ病になったという場合
やはり成果主義のひとつの帰結であって
上司が成果の評価権を握っている場合があるとの指摘

*****
年功序列であれば
上司なんて無視して
仕事しているがなとの感想

*****
仕事よりもとりあえずハワイで遊びたいというのも
終身雇用の崩れた社会では当然ではないかとの指摘

そのうちリセットできるんだから

*****
たとえばドクターとかナースは
もともと終身雇用ではないので
昔からそんな意識があったじゃないかとの感想



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梅雨も憂うつで大好きだったのに

おかしいな
昔は梅雨も憂うつで大好きだったし
真夏の暑さも過ごしやすくて大好きだったのに

いまはただ雨がつらい
真夏の暑さがいまからつらい

こんなのは今年が初めてだ


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