優しい
優はポジディブナ意味なので
笑いを与える人生
ひとつには、
「人に笑われる」という言葉でもわかるように、
冷笑、嘲笑、見下されるという意味がある。
また一方では、
温かい笑い、ユーモア、を意味する場合がある。
正統派のヒーローとヒロインは愛と勇気を運ぶのであって、
笑いを運ぶのは、三枚目である。その多くは、嘲笑である。
魔法使いサリーが運んだものは、愛と勇気だと思う。三つ子が笑いを担当していた。
ユーモアとリラックスと、そして自分を笑う寛大さと、そうしたものがもっと育たないものかと思う。
アレルギーセンターのある宴会で。
家族も参加する宴会で、ある先生の、生まれたばかりの赤ちゃんがみんなに抱っこされていた。
人懐っこくてよく笑うので、大人気だ。
パパがめがねをかけているので、どうやらめがねをかけている人に抱っこされると喜ぶらしい。
その中で、ある先生が抱っこしたら、やはりめがねに反応したのか、よく笑ったのだ。
その先生はしぶく、「あれあれ、この子はまだ善悪の区別がついてないな」と言ったのだ。
解説すると、自分は悪で、その子のパパは善で、
悪に抱っこされて笑うとは、まだ善悪の区別ができていないということなのだ。
一種のユーモアだと思うのだが、出典があるのかどうかは、分からない。
どうしてだか、記憶に残っている。
学生時代には、
肺の写真を見て、ガン性腹膜炎、腹水がたまっていて、状態は悪い、
それを、「フクスイ盆に帰らず」と言った同級生がいて、そのこともよく覚えている。
その人は今は全国的に有名な医者だが、
そんな発言をして私を笑わせたことももう忘れているだろう。
いいことをしたときも、いいことをされた人は覚えていて、した人は忘れてしまうものだ。
悪いことをしたときも、悪いことをされた人は覚えていて、した人は忘れてしまうものだ。
ユーモア集などは多くあるので、すこしは身につけられるだろうか。
呪文・呪術
呪文・呪術の発生にはきっと強迫性障害と強迫性性格が関係していると思うし、
さらには妄想性障害の一部が関係していると思う。
原因と結果の考察において、
因果的理解ではなく、時間関係からの理解をしたとすれば、
それが偶然だったのかどうかがあいまいになる。
敢えてあいまいにしたままで、そこに関係を見ようとする心性が、
呪術である。
また、あいまいなままの統計的解釈と言ってもいい。
遠く中国では道教がその役目であったし、
日本に輸入されて、陰陽師が活躍、
その後は密教系の呪術も取り入れられる。
偶然の時間的連関を真性の因果関係と信じれば、
たとえば、桜の木で焚き火をしたら雨が降ったと信じるようになる。
妄想性障害者が一人いれば成立する。
また、強く念ずれば実現すると考える人もいる。
強く念じることの裏付けてとして、
修行などの「無理なこと」を行動し、そのことと「引き替え」に、
想念の現実化を願う方式もある。
反復行動の原型は強迫性障害にあるから、
呪術と強迫性障害は親和性を持つ。
魔法使いサリーでも、
呪文は「テクマクマヤコン」で、大抵それで、
想念は現実化する。
縁起を担ぐとか、そんな人は数多くいるだろう。
真性の因果関係として信じているわけではない。
ただそうしないとすっきりしない。
それぞれの程度において、
強迫性障害的であり、
妄想性障害的なのである。
だから、強迫性障害も妄想性障害もなんら特殊ではない。
普遍的に存在する、人間にとってありふれた状態である。
人間は踊ると美しい Tango
Antonio Carlos Jobim 坂本龍一+ジャキス・モレレンバウム+パウラ・モレレンバウム
http://jp.youtube.com/watch?v=fYIYYVEhc9Q
赤木りえ&スパニッシュコネクション リベルタンゴ
http://jp.youtube.com/watch?v=8k_U1x2qV14&feature=PlayList&p=1807EB987E770B8E&playnext=1&index=1
Libertango
http://jp.youtube.com/watch?v=zeJMsW2E6_E&feature=PlayList&p=1807EB987E770B8E&index=2
http://jp.youtube.com/watch?v=zeJMsW2E6_E&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=bK3NE8w1B-0&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=pdQmZlFTMzE&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=Q2FQ9emCTH4&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=rj6rCbUcnxc&feature=related
Libertango (Piazzolla) - Yo-Yo Ma
http://jp.youtube.com/watch?v=nmwpR5_49uk&feature=related
"Libertango" dancer: Pablo Alonso
http://jp.youtube.com/watch?v=JKCwcCMAnxg&feature=related
Tango Fire - Verano Portenas
http://jp.youtube.com/watch?v=cFeAwZslAHY&feature=related
Cinevox Epic Freestyle 2007
http://jp.youtube.com/watch?v=zrIkYSyD6ac&feature=related
人間は踊ると美しい
アルゼンチーノに日本人は元気ないと言われてもそもそも元気が違う
The Best Latin Tango
http://jp.youtube.com/watch?v=HG0Q530daGI&feature=related
Tango Dancing
http://jp.youtube.com/watch?v=iFxTzVGu9j4&feature=related
ブルーレイ・コンテンツに最適
こんなのを見て人生が暮れてゆく
*****
映画「タンゴレッスン」では I am you.というのが有名。
アルバム「The best of Yo-Yo Ma」所収「I am you」
サリー・ポッター監督の映画「タンゴレッスン」で流れた音楽だ。歌っているのもサリー・ポッター(Sally Potter)。S.Piana & H.Manzi による曲で、Sally Potterが作詞と解説書には出ている。この人は監督、作詞家、歌手、そして自身の映画に出演していることになる。
動画サイトではまだ見つからない。
歌詞は簡単な英語であり文字がなくても充分に分かる。意味の概略は次のようだ。
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あなたはどこから来たの?
わたしの男
あなたと踊っていて確信する
わたしはあなたをずっと昔から知っていることをわたしは知っている
旅する男 わたしの心をつかんだ男 舞台の男 芸術の男
語りは速く 足さばきは軽く
わたしはあなたを見た わたしはあなたを聞いた
そしてわたしたちは出会ってしまった
あなたの言葉がしみる
あなたはわたし
わたしはあなた
one is one(ここは日本語にしにくい)
one are two
*****
The tango lesson
http://jp.youtube.com/watch?v=VoSfhKLgmho&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=PH-gUBVNGnc&feature=related
雨の中で踊ると本当に世の中を捨てた気分になれる
http://jp.youtube.com/watch?v=UibPoqyEuQ4&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=we2l1XRQL60&feature=related
現代版
Shakira: Objection
http://jp.youtube.com/watch?v=-AJeYJWl6_Y&feature=related
摂食障害が女性に多い理由
離婚話のきっかけ
きっかけが問題なのではなく
きっかけに直面したときの双方の態度に納得できない点があったということらしい
普段は隠れている何かが
圧迫を受けると浮かびあがるという場合があり
たとえば圧迫面接で使用されるような状況による心理圧迫である
同じようなことがその人たちの離婚話のはじめの時に起こっていた
その人たちの場合は、脚色して、3人分くらいをまとめてひとり分にしていうと、こうだ。
結婚して後、夫が妙にたくさんのメールをチェックしているらしいことに気がつく。
家に帰っても、メールを書いて、ブログを書いて、おまけに手紙やはがきをまめに書いている。
夫に内緒でメールを覗く。
そのことを実家の母に相談する。
母親は婿のメールが見たくなる。
娘にこっそり送れと言う。
娘は母親のメールに宛てて転送する。
中に容量オーバーの書類もあったりして、一部は「送信できない」と、時間が経ってから通知がある。
その通知を夫が見てしまい、時間や宛先を知ってしまう。
その後、婿は妻の実家を訪れる。
妻の父が、婿に、パソコンが遅いので速くならないか、調整してくれと頼む。
婿は一応見る。まず義母のパソコンを見せられる。
するとデスクトップに何と婿自身の名前がついたフォルダーがあって、
中を見ると、転送されたメールとか文書がたくさん。
義母のパソコンをいじらせるくらいだから義父は何も知らないのだと見当がつく。
少しいじっていると、そのことを知った娘が「他人のパソコンをいじるな」と騒ぎ出す。
義父は驚くが、娘がわけの分からないことを言うのはいつものことらしく、
黙ってパソコンいじりは終了する。
しかし婿としてはかなりのことが分かってしまった。
結婚前のメールの内容について詮議を受けなければならない筋合いもないものと婿は考えていたが
そのような話の成り行きで
その後も娘と義母の二人組はまったくおかしな行動をとり続け、婿は不信感を増し、
義父はそれを知らない様子、そのような関係が家族として成立している家族関係に失望する。
これじゃ家族とは言えない!
夫婦はそんなものかなどと言い出すが、それでまた余計にこじれる。
娘は自分の親の夫婦関係を否定された気分。特に自分の母親の人格を否定された気分になり、
そのことは自分を否定されるも同様と、母子一体の病理をむき出しにしてしまう。
そのうち、娘は夫の結婚前のメールを証拠だとして、夫の友人たちに盛んに連絡を取り始める。
中には曖昧なことを言う人間もいて、
娘はますます疑惑にとりつかれる。
次には探偵を使い、自分でも探偵まがいのことをし、
そうした活動の一部は夫に見つかる。
夫の会社の関係者に密会して夫の会社でのメールをUSBメモリーに入れて横流ししてもらうときに、
そんな場合でも、決して自分の非を認めない。
「記憶にない」と言い張り、
交通事故を起こしても自分が悪いとは決して言わない流儀である。
裁判所ではないのだから、そんなことをしても婿の信用はもう取り戻せないはずだろう。
そうこうしているうちに夫婦関係は決定的に破綻。
さて、どうしようか、こんな場合、やはり、妻は何かの精神病なのではないか、
どうしてこんなにも疑い深いのかという話になり婿とその両親が相談に来る。
困ったものだ。
世の中にはどうしてこんなに似た話が多いのだろうと不思議に思う。
現代という時代がそのような時代なのだろう。
仕事のこつ
(1) | 仕事も合格点主義で | |||||||
・ | 入学試験を例に考えてみましょう。英語や数学だけ一生懸命勉強して満点を取ったとしても、世界史が30点では合格できません。最近では1教科ごとの最低点を設定している大学もあるようです。仕事も同じように一種類だけ突出した点を取っても、仕事全体の質は高まりません。仕事のトータルクオリティを上げるためには、すべての種類・部分で合格点を目指すのがポイントです。 | |||||||
(2) | 優先順位は緊急度と重要度のマトリクスで | |||||||
・ | われわれは、優先順位を決めるとき、殆どの場合「緊急度」のみで判断しているようです。仕事の「重要度」をもうひとつの基準にしてマトリクスで判断しようということです。 | |||||||
| ||||||||
(3) | 次工程がお客さま | |||||||
・ | これは、製造業を中心に品質管理に利用されたTQC活動(トータル・クオリティ・コントロール)の合言葉です。企業の各部門の殆どは、直接お客さまと接することのない仕事です。しかしながら、最終的にお客様の元に製品やサービスをお届けするわけですから、仕事の流れの中で次の工程の部門をお客さまと考え、その部門の方々の満足度を上げられるよう工夫しましょうという考え方です。医療機関でも患者さんと直接接しない部門に活用できるのではないでしょうか。 | |||||||
(4) | 批判しよう!でも提案とセットで。 | |||||||
・ | 現状に対するいい意味での批判がなければ、変化も革新も起きません。しかし、批判だけでは、批判された側は気持ちよくありませんし、「じゃどうするの」と言うことになってしまいます。そこで、提案が必要となるわけです。「批判したければ必ず提案をセットで」と習慣付けましょう。提案がなければ変化も革新も具体化しません。 | |||||||
(5) | 人を動かすには理由をつけて | |||||||
|
猫をよく連れてきていたおばあちゃん
70代のおばあちゃんがいて、その人は小柄でしっかりとした
たぶん教育のある様子で、
難しい漢字もすらすらっと書くし、ポンポンと面白い事も言える人でした。
以前は資産家だったのかなというような人で、
猫を連れてくる理由としては、おばあちゃんは猫が嫌いなのに、
息子さんが無計画に次々猫を拾ってきて、ほっといたら交尾して増えてしまうので、
避妊、去勢をしてくれという事で連れて来るのでした。
息子はどうもニートらしく、顔を見せる事もありませんでした。
あの馬鹿息子は「私のことを蹴るんだよ」とよく話していました。
特に暗い様子もないし、一時は息子さんなどいなくて、
少し認知症で、作り話をしてるかなと思ったくらいです。
病院に来るといろいろ話をして、私もお相手をしていました。
「息子はビールは飲まないけど、私はビールを飲むんだ。
このおいしさが息子には分からない、ざまあ見ろ」なんていって、
「ビールの空の缶を昼間一本テーブルの上において置くと、
あの馬鹿息子が‘婆、ビール一本飲んだなと’と思うでしょ、
実は朝もう一本飲んでるんだ」・・・などとそんな話もして、
面白いおばあちゃんでした。
そのおばあちゃんが、しばらく顔を見せないなと思っていたら、
家で布団で亡くなっているのを発見されたと、人から聞く事になり、
それは衝撃でした。
横の布団には、息子が自殺していたそうです。
おばあちゃんは、多分息子の暴力による外傷性ショックで亡くなったとの事でした。
息子の話をおばあちゃんがしていたのに、何も出来ませんでした。
周りがもっと救いの手を差し伸べるべきだったのか、どうしようもなかったのか。
息子さんを治療するなど、方法があったのでしょうか。
おばあちゃんは、結局息子一人をこの世には置いていけず、
一緒に連れて行ったのかな、などとも考えます。
息子を許しているような気がするのですよ。
あの馬鹿息子と言っていた時も、愛情があるのを感じました。
親子についていろいろ考えさせられました。
投薬による治療という方法は、あったのでしょうか。
ーーー
患者さんの会や、患者家族の会などもありますので、手がかりになったかもしれません。
「豚肉はバイアグラ以上に豊かな性生活をもたらす」、アルゼンチン大統領
大統領宮殿に養豚業界の幹部らを招いて開かれた会合で、大統領は驚いた表情の客人らを前に、「豚肉は性生活を向上させる。グリルした豚肉を少し食べる方がバイアグラを飲むよりはるかに満足を得られる」と述べた。
豚肉の熱狂的なファンを自称する大統領は、週末に夫(ネストル・キルチネル<Nestor Kirchner>前大統領)と一緒に豚肉を食べたところ、「素晴らしい結果」を得られた、と続けた。「気分が高揚した状態が週末中続いたの」
同席した豚肉生産者連盟のJuan Uccelli会長も、大統領に同意し、「豚肉消費が多いデンマークと日本の人々は、われわれアルゼンチン人よりもはるかに仲むつまじい性生活を送っていると聞く」と述べた。(c)AFP
サムスン電子副社長自殺、左遷が原因か
ピアノ演奏 『風のように』 : S.E.N.S.
ピアノ演奏 『めぐり逢い』 : アンドレ・ギャニオン
http://www.youtube.com/watch?v=vFsUE_d_rTY
こんな感じで演奏できたらどんなに楽しいだろうかと思う
本物
http://www.youtube.com/watch?v=-jdCleIK95s
読まれる記事を書くために
採録
ーーー
読まれる記事を書くために、文章技術よりもはるかに有効なこと
ブログ記事をより多くの方に読んでいただくために、
小手先の文章テクニックや
場当たり的なアクセス稼ぎテクニックなどよりも
はるかに効果のあること
があると思います。
それは、経営戦略の基本中の基本である、需給バランスに徹底的にこだわるこ
とです。
すなわち、需要があるのに供給が不足している記事を書くのです。
本来、「需要があるのに供給が不足している」というのは異常な状態です。
なぜなら、みんなが読みたがっているのに、誰も書いていない記事を書けば、
たくさんの読者を獲得できるのは明らかだから、そういう記事は瞬く間にたく
さんのブロガーに書かれ、需給はすぐにバランスしてしまうはずだから、
そんな状態は、本来アリエナイはずだからです。
したがって、「需要があるのに供給が不足している」という異常な状態は、
なにか「供給を阻害している要因」がある場合にしか生じません。
なので、取るべき戦略は、
記事の供給を阻害している要因を見つけ出し、そこに記事をぶつける
というものになります。
具体的には、以下のような戦略でブログ記事を書くと、あまり文章が上手でな
くても、多くの方に読んでもらえる傾向があると思います。
(1)ブログを書くのが割に合わない人たちだけが知っている情報を書く
(2)その情報を知っている人は立場上書くことができないという情報を書く
(3)通常アリエナイ組み合わせの知識or経験がないと書けない記事を書く
(4)本屋とネットを探しても見つけられなかった情報を書く
(1)ブログを書くのが割に合わない人たちだけが知っている情報を書く
たとえば、業界内でそれなりにブランドを確立しているレベルのITベンチャー
の経営層の人達は、とても忙しくてブログを書いているヒマはないし、あった
としても、そういう人の時給(正確には機会費用)*1はとても高いので、ブログ
記事を書くのは、その時給に見合うだけの自尊心の満足か、ビジネス的メリッ
トのどちらかがないと、割に合いません。経済学の言葉で言うと、そういう人
達は「機会費用」が高いわけです。
ところが、そういう人達は、そもそも日常の仕事でもプライベートでも十分に
自尊心は満たされています。
日々、重要な顧客から一目置かれ、重要なプロジェクトの重要な会議に参加
し、重要な意思決定を行い、業界の重要人物と打ち合わせし、上層に近い有能
な部下達に指示を出していますから、わざわざブログ記事を書いてネットユー
ザに認めてもらわなくても、自尊心は十分に満たされているのです。
また、そういう人達が、自分のビジネスに具体的メリットをもたらすようなブ
ログ記事を書くのは、かなり難しいです。ブログプロバイダーを運営している
会社の社長ですら、サイトの立ち上げ期以外は、ブログを書き続けるのがだん
だん割に合わなくなって、更新頻度がどんどん落ちていったり、だんだん内容
のうすい、スカスカのブログ記事になっていったりします。
だから、この場合のブログ記事の供給阻害要因とは、
「機会費用が高すぎて、供給するには採算が合わないこと」
となります。
なので、この阻害要因を狙ってブログ記事をぶつけると、多くの読者に読んで
いただけます。
先ほどの例で行くと、「業界内でそれなりにブランドを確立しているレベルの
ITベンチャーの経営層」の人達が、経営会議で話しているような視点で書いた
ブログ記事は、多くの読者に読んでいただける傾向にあります。
たとえば、会社の経営陣が集まって、人事採用や昇進の方針決めをする会議で
出てて思いついたネタには、以下のようなものがあります。
未来の転職が、過去にさかのぼって現在の自分を有能にする
「努力すればスキルが向上して上に昇れる」というのは幻想
それから、会社の経営層が出席する会議で頭の悪い発言を繰り返し、会社の上
層部からダメ人間のレッテルを貼られた人達の様子をネタにしたものが以下の
記事です。
「この人無能だな」と思われる人の3つの特徴
これは、一種のアービットラージでもあります。情報のあるところ(経営会議)
から無いところ(ネット)へ情報を輸出することで、さや取りをやってるわけで
すね。
なお、ここではたまたまITベンチャーの経営層というケースを取り上げました
が、「ブログを書くのが割に合わない人たちだけが知っている情報」であれ
ば、金融だろうが政治だろうがなんでもよいので、いろいろな応用パターンが
考えられます。
(2)その情報を知っている人は「立場上書くことができない」という記事を匿
名(コテハン)で書く
たとえば、以下の記事に書かれたような「実情」を実感として知っている人
は、立場上、それを書くことができないという矛盾があります。
身も蓋もない仕事の法則
この記事で箇条書きされたようなことは「実情」ではあるものの、社員の前で
はとても公言できない、会社の役員飲み会のぶっちゃけトークで出てくるよう
な放言です。
公言すると社内で人望を失いかねない物言いです。
もちろん、匿名であればこういう「実情」を書くことも出来ますが、こういう
実情を知っている人間は、そもそも匿名でそういうことをネットに書く動機も
メリットもありません。こういう実情を知っている人達は、仕事で自尊心を満
たされているし、匿名で書いたところで、自分のビジネスにメリットをもたら
すことはできませんから。
こういう理由で、この手の情報は需要があるのにあまり供給されないわけで
す。
この「知っている人は立場上書くことができない」というパターンの情報は、
ほかにもいろいろあると思います。お医者さんなんかにも多いんじゃないかと
思ったり。
(3)通常アリエナイ組み合わせの知識or経験がないと書けない記事を書く
たとえば、哲学っぽい本をいろいろ読みあさっている人はありふれています。
だから、哲学っぽいテーマのブログ記事はネットにたくさん書き散らされてい
ます。
また、ビジネスの現場でビジネスモデルをバリバリ組み立てているような人
も、めずらしくありません。だから、ビジネスネタも、ネットにあふれていま
す。
しかし、哲学っぽい本をあれこれ読みあさりながら、ビジネスの現場でバリバ
リとビジネスモデルを組み立て、なおかつブログを書いているという、3つを
兼ね備えた人種というのは数が限られます。
なので、哲学っぽい本をある程度読みあさっていないと書けない記事で、か
つ、ビジネスの現場で現役で活躍している人の感覚が分からないと書けないよ
うな記事というのは、供給が不足しています。
もちろん、ビジネスの現場にいる人で哲学書を読む人もときどきいますが、た
いていはある特定の哲学者のファンであり、「哲学っぽい本をあれこれ読みあ
さる」というような読み方をするのは、ビジネスにあまり興味のない人に特有
の読み方なのです。
イメージがわくように、もっと具体的な言い方をすると、たとえば、ざっくり
でいいので、ソクラテス、プラトン、アリストテレスなどのギリシャ哲学か
ら、中世のアキナス、スコトゥス、オッカムを経て、デカルト、ルソー、カン
ト、ヘーゲルにいたる近代哲学の大まかな流れ、そして、その「近代」的な安
直な理性信仰への反発と解体というニーチェ的なるものからポストモダンへの
流れをざっくりと把握しているくらいには哲学っぽい本を読んでないと書けな
いような記事で、なおかつ、仕事やビジネスの現場感覚をある程度もっていな
いと魅力的な記事に仕上がらないような記事は、供給が不足します。
たとえば、以下のような記事です。
「好きを貫く」よりも、もっと気分よく生きる方法
また、もう一つの例として、「プログラミング×ビジネス&経済」というパタ
ーンもあります。
ビジネスモデルをバリバリ組み立てるような人の中には、経済や社会全体を俯
瞰する視点を持つ人間がけっこういます。
なので、経済や社会を俯瞰するような記事は、ネットにたくさんあります。
また、プログラマーの視点から社会やビジネスをとらえた記事も、ネットには
たくさん供給されています。
しかし、プログラマーの多くは、テクノロジーの視点から社会全体を把握しよ
うとする人が大半で、経営者やビジネスマンのような視点から、社会を俯瞰す
るようなタイプが少ないです。
なので、コンピュータープログラマーの現場感覚と、ビジネスパーソン的な経
済の俯瞰的感覚の両方を融合させて書いた以下のような記事は、供給が不足す
ることになります。
現代という時代は、どのようなプログラミングを求めているのか?
「IT投資」という考え方そのものが間違っている
プログラミングとは経営判断の集積である
というわけで、通常アリエナイ組み合わせの知識を持っていたとしたら、この
パターンはなかなかに有効です。
(4)本屋とネットを探しても見つけられなかった情報を書く
これは、阻害要因が不明だけど、供給されていないことだけが分かっているパ
ターンです。
googleでさんざん検索して、なおかつ、池袋のジュンク堂の専門書のコーナー
を片端から読みあさっても、自分が欲しい情報が得られないときってあります
よね。なぜかはしらないけど、その情報がどこにもない。
そういうときは、自分でいろんな論文を解析して、メーカーに電話で問い合わ
せて、自力で答えにたどり着かなきゃならなくなります。
そういう情報は、いわば自分で調べて、自分で作りだした情報であって、本屋
にもネットにもない情報だから、そういう情報は、供給が不足どころか、供給
がない状態なわけです。
こういう、供給がないことが確かめられている記事を書くと、それなりに多く
の人に読んでいただけるようですが、後述するように、これには注意点があり
ます。
たとえば、私は花粉症なのですが、医者からもらった薬がちっとも効きませ
ん。
ネットによると、その薬の二重盲検法での臨床成績は「改善率50%」とあり
ます。すなわち、半分の人は薬が効かず、しかも、残り半分も、完全に症状が
なくなるわけじゃないというわけです。他の薬でも、改善率が100%の薬な
ど無いし、完全に症状がなくなるのとはほど遠い状態です。なので、多くの人
は、薬だけではどうしても症状が出てしまうと思われます。
なので、薬を飲んでいてもマスクをすることになるわけですが、私の場合、マ
スクをしていてもやっぱり鼻づまりが酷い。
どうもおかしいと思って、googleで検索してみても、さっぱり情報が引っかか
らない。
しかたがないので、ジュンク堂の専門書のコーナーへ行ったのですが、そこで
いくら本を読みあさっても、やっぱりマスクをしているのに鼻水がずるずる出
てくる理由が書かれている本を見つけられない。
なんじゃこりゃ、いったい何の陰謀だよ、と思いながら、しかたがないので、
アレルゲンの分子構造や花粉の微細構造、アレルゲンを測定した論文などを読
みあさるうち、オイラ的には衝撃的な結論に達する。
なんと、花粉マスクは花粉は防げるけど、砕け散って細かくなった花粉破片は
だだ漏れ、という詐欺みたいなことになっているとしか考えられない!
ちきしょう!騙された!この詐欺野郎め!とか、花粉マスクメーカーに悪態を
つきながら、花粉破片も除去できるマスクってないの?いやいや、それどころ
か、この調子では、花粉除去をうたっている換気口フィルターもやばいんじゃ
ないの?花粉除去の掃除機は大丈夫か?空気清浄機は?と調べはじめたわけで
す。
で、せっかく調べたのだから、他の、薬があまり効かないタイプの花粉症患者
の方にも調べたことを伝えるために、以下のようなブログ記事にしたわけで
す。*2
あまり知られてないけど、すごく効果のある花粉症対策まとめ
ただし、本屋でもネットでも見つからなかった情報をブログ記事にすると、異
様に長くて読みにくい記事にならざるを得ません。
その理由は、調べた本人が、その分野の専門家ではなく、情報に「権威」がな
いからです。
たとえば、ボクが医者か花粉アレルゲンフィルタの研究者であれば、結果だけ
簡潔に書いた方がいいと思います。なぜなら、それは専門知識に裏付けられて
いることが暗黙の了解となっているので、詳細がわからないまま鵜呑みにして
も比較的安全な情報だからです。
しかしながら、まったくの門外漢である私が、花粉アレルゲンの除去について
結論だけを簡潔に書いても信憑性など皆無ですから、読者はその情報を信用し
ていいのかどうかがわからないので、その記事の情報は役に立ちません。
そこで、ぼくの推論が正しいかどうかを読者の方が検証できるように、自分が
その結論に至った道筋を、使用したデータや論文の出典と共に、逐一ブログ記
事のなかに埋め込む必要が出てくるのです。そうすることで、その記事は、書
いた人間の権威に関係なく、信用できる情報かどうかが判定できるようにな
り、情報としての価値がでてくるのです。
また、これと同様のパターンの記事に、以下のようなものもあります。
思考の速度でパソコンを使う技術
これも、ネットや本屋でさんざん調べたのだけど、ボクが欲しい情報が見つか
らなかったため、自分で調べて作り上げたパソコン技法をまとめたものです。
そもそも、パソコンのキーボード、マウス、IMEって、デフォルトのものはか
なり効率が悪いです。そこで、最初はemacsやviのキーアサインで使っていた
のですが、emacsやviのキーアサインも、かなりの無駄があることがだんだん
分かってきた。また、emacsやviのキーアサインは、必ずしもプログラマでな
い一般ユーザの日常的なパソコン操作には、必ずしもフィットしていない。そ
こで、日常的なパソコン操作を最高能率にするようなパソコン操作技法や、そ
れを開発するための戦略が必要になったわけです。そうして編み出した戦略と
技法をまとめたものが、上記の記事なわけです。
たいていの情報は、ネットか本屋に落ちていますから、ネットにも本屋にもな
い情報に出会うのは、偶然に依存するところが大きいです。なので、このパタ
ーンは、たまたまそういう偶然に出会ったときに使えるパターンですね。