SSブログ

眼瞼けいれんに抑肝散

まぶたがけいれんする場合に抑肝散

レム睡眠行動障害に抑肝散

むずむず脚症候群に抑肝散

というわけで応用が広い



共通テーマ:日記・雑感

放出するものと対人恐怖

強烈な匂いで他人を圧倒して縄張りを守るというのは
対人恐怖の話に結びつく

力が強いとか知恵があるとか
あるいは大声が出るとか匂いが強いとか
そのあたりで縄張りの確保の力に差ができて
食糧確保の力に差が出る

それが集団内での順位とかかわってくる

順位が確定して劣位になると
赤面したり冷や汗が出たり
動悸があったり食欲がなくなったり
場合によってはメスのポジションを取ったりなどして
それ以上闘争して資源を浪費することを回避する

動物の場合には
赤面のサインが合理的なもので
自分も周囲もそのサインに従えばいい

人間の場合には
生物学的に判定が出て
その結果としての赤面があるとしても
それで終わりではない

社会的な要素が強いわけで
生物学的な結論だけに従う必要はないはずだから
赤面を隠して
相手に劣位を知られたくないと考えることもある

そんなわけで赤面恐怖が成立する

ーー
もちろんそれだけではなくて
生物学的に優位なのにもかかわらず
赤面が出る場合があり
それは誤信号というべきである

信号伝達系に誤りがあるのだと思うが
そのような誤りに悩む人の数が多いとは考えられないだろう

こんなにも多くの人が同じ悩みを悩んでいるのは
もっと理由がある

ーー
昔からの考えで
対人恐怖のひとは相手が怖くておびえているのではなくて
相手に優越したい気持ちが過剰に強いのだと指摘される

それは上の考えとよく一致する

生物学的に劣位に立つことを肯定できずに
何とかしたいと思うのだから
優越への意志は強いはずである

あっさりと劣位を認めることができない
認めて、赤面も、劣位の結果なのだと受け入れれば合理的である

それをしたくないのはまだどうにかできると思っているからだろう

ーー
これも昔の人の考えで
匂いだけではなく
自分から考えが出てしまい、相手に察知される事態もある

思春期妄想症とか自我漏洩症候群という

これは匂いや考えが
相手を
不快にする
ことが苦しいのであって
社会的優位や劣位を言ってはいない

不快にするというのは
微妙な話で
不快にするからこちらが優位に立てる側面もあるし
不快にするからこちらが劣位に立つ側面もある

非常にすばらしい考えや匂いが漏れて出てしまうのならば
悪いことではないはず

漏れ出て困るのは自分にとって悪い情報である

その結果として相手に嫌われる
ここまでは分かる

しかしそれにとどまらず相手に迷惑をかけると悩むのである

ーー
自分にとって不利な情報が漏れて相手に嫌われる
ここまでは劣位に立つ危機で説明できる

それが相手に迷惑をかけると転化するところが興味深い

自分が臭くても変な考えをしていても
相手は自分から遠ざかればいいだけのことで
特に悩むほどのこともない

不快は遠ざかれという信号なのだからそれでいいはずだ

しかしもう少し複雑らしい

ーー
匂いで言えば
現代日本人は匂いを消すためにいろいろと努力しているわけで
このあたりが
相手に迷惑をかけるという感覚のひとつの現れだと思う

嫌われたら困るという考えのようだ

匂いで圧倒するとは考えない
匂いで嫌われるから縄張りを守れるとは考えないようだ

ーー





共通テーマ:日記・雑感

春のむんむん

ゴールデンウィークのあたりから
自然も動物も人間も
むんむんと匂うようになる

なぜか

一つは春は生殖の季節だから
フェロモンがあちこちで放出されて反応しているのだろう

しかしわたしは犬でも猫でもないので
フェロモンに動揺しているわけではないのだと思う

ーー
匂いは縄張りに関係している
強烈な匂いを放出していれば
広い縄張りを確保できる
そうすると食料をたくさん確保できる

そのことは性選択には有利な条件である

というわけで
生殖の季節と匂いが関係する



共通テーマ:日記・雑感

弁証法的行動療法

弁証法的行動療法についての文章を採録

弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Therapy:DBT)とはワシントン大学のマーシャ・リネハン博士(Marsha M.Linehan,PhD)によって開発された治療法です。境界性人格障害のみならず、薬物依存や自殺未遂をくりかえす重症のうつ病の方にもつかわれています。現在欧米においてその有効性が立証され、広く支持されている治療法です。では、このDBTとは、いったいどんな治療法なのでしょうか?

DBTの治療は大きく分けて4つの要素からなりたっています。

1マインドフルネス(Mindfulness)

2 対人関係のスキル(Interpersonal Effectiveness)

3 苦悩の受容(Distress Tolerance)

4 感情の統制(Emotion Regulation)

1のマインドフルネスとは簡単に言うと「あるがままを受けいれる」ということです。何かつらいことがあると私たちはあれこれ考えたり悩んだりします。私たちの力ではどうしようも出来ないことを「こうあってほしい」と望んだりします。マインドフルネスとはそうしたことを考えず、辛いこともあるがまま素直に受けいれることです。仏教の禅の精神にその起源があります。リネハン博士が東洋の禅の思想に触れてその素晴らしさを精神療法に取り入れたのです。

2の対人関係のスキルとは簡単に言えば、他人との接し方の方法を変えるということです。人格障害の人やそうでなくても他人とうまく関係を築けない人は人とのコミュニケーションの仕方に問題があることが多いです。繰り返しみられる問題パターンに気づきそれを修正していくのです。自己評価が極端に低い人格障害の人も自尊心を傷つけることなくコミュニケーションできるようになるのです。

3の苦悩の受容とはマインドフルネスの応用です。つまり辛いことがあったときそれを素直に受け止めるということです。そうすることでいつまでもくよくよせず、前向きにいきれるのです。しかし言葉ではさらりと簡単にいっていますが、実際はいやなことやむかついたことを素直に受けいれるのは難しいですね。マインドフルネスとは治療に瞑想もとりいれ、毎日訓練することで自然に受けいれる気持ちになっていくのです。仏教的にいえば執着がなくなるということです。東洋の先人達の知恵は凄いですね。

4の感情の統制はその名のとおり、感情をコントロールする方法を学ぶのです。いらいらしてどうしようもなくなったとき、それを押さえ込もうとしてもかえってストレスはたまるだけです。別のことへ頭をきりかえたり、前向きなことを考える時間を増やすのです。また感情が爆発したときに普段とる行動と反対なことをやってみたりします。そうしていくうちに感情がコントロールできるようになるのです。

下記にこの治療法の論文リストを載せましたが、リネハン博士のしらべたところでは、この治療法によって人格障害の方の自殺企図の回数がいちじるしく減少したことがわかっています。日本もいくつかの機関がワークショップをひらいたりしていますが、まだまだ臨床家で行っているのは非常に少ないといっていいでしょう。欧米のすすんだ治療法(もともとは東洋の発想を取り入れていますが)を日本も早くとりいれ普及させてほしいですね。

Linehan, M. M. (1993a). Cognitive-Behavioral Treatment of Borderline Personality Disorder. New York: The Guilford Press.

Linehan, M. M. (1993b). Skills Training Manual for Treating Borderline Personality Disorder. New York: The Guilford Press.

Linehan, M. M., Armstrong, H., Suarez, A. Allmon, D. & Heard, H. (1991). Cognitive-behavioral treatment of chronically parasuicidal borderline patients. Archives of General Psychiatry, 48, 1060-1064.

Linehan, M. M., Oldham, J. & Silk, K. (1995). Dx: Personality disorder-- now what? Patient Care, 29(11), 75-83.

Linehan, M. M., Tutek, D., Heard, H. & Armstrong, H. (1992). Interpersonal outcome of cognitive behavioral treatment for chronically suicidal borderline patients. American Journal of Psychiatry, 151(12), 1771-1775.


共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。