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タクシーの空気

タクシーに乗って考えた

比較的狭い
エアコンが入っているので窓は閉まっている
外気は取り入れていると思うが
運転手はずっとこの空気をすったり吐いたりしているわけで
そう考えると運転手の吐いた空気を私が吸っているような気もする

と思い始めて思いつかなければよかったと後悔した
息を止めてしまいたかった

ーー
別のタクシー運転手は
客待ちをしていて
明らかに居眠りをしていたようで
行き先を寝ぼけて聞いていて理解できない様子だった
こんなに分かりやすい場所を指定しているのに
何を悩むことがあるのだろう
印刷物を見せると縦にしたり横にしたりしていた
もうだめだと思い差し障りの無い理由をつけて敬遠した

何事にも限度がある

立派なタクシー運転手さんもいるので一緒にされるのも嫌なことだろうと思う
最近は比較的良い運転手さんに当たっていたが
今日は行きも帰りも苦しい思いだった

ーー
昔の社会はこのような人たちをどのように処遇していたのだろうか
適材適所にも限界がある

それでもなお適所を考えなければならない

筋肉と攻撃性だけしかない人間

現代社会では戦争も起こらないし飢饉もないので
筋肉と攻撃性しかない男性はまったく用がない

しかし用がないとはいえ
現在でも約400から450万人くらいはいるらしいとの話もあって
どうにかしないといけない

介護職があるとの意見もあるが
筋肉と攻撃性しかない人間には無理というものだ
農業に吸収できるかどうかといえば困難である

おかしな言い方だが
プロスポーツ選手の弱肉強食の制度を変更して
なるべく平等に収入が行き渡るようにすればいいのだけれど

松井、イチロー、松坂など、また、日本の阪神金本などの給料を割り算して
沢山の人が生活出来る程度、たとえば年収で300から400万円くらいに設定すれば
随分とやる気も出るのではないかと思うがどうだろうか

ーー
本当に何か考えないと
公共事業費を削減するだけでは社会が不安定になるだけだと思う

サザエさんはパートに出なくてもいいのか?

日々、人々の心理学的側面に直面しているわけだが
内容を言えば一つは対人関係の問題で
もう一つは経済問題である

住宅ローンを抱え教育費に追われ
夫婦ふたりで働いてやっと生きていける
それが現実である

サザエさんが愉快に暮らしていけるのはやはり
持ち家があり家計が豊かだからだと思う

よく分からないが教育費もあまりかけていないような気がする

ーー
妻にサザエさんみたいに専業主婦でいてもらうために
婿入りしてもいいと思う男性はどれだけいるだろうか

ーー
ひとりが働けば家族の何人を養えるかと考える

50年前よりも現在はひとりが働いて養える人数は少なくなっているように思う
夫だけが働いて家族4~6人を養えるとは思えない

それはどうしてか

労働生産性という言葉があり機械化も進みpcも簡単になって
機械に働かせているので
どんどん労働者の生産性は高くなっているような気がする
昔なら二人でやっていた仕事を
今はひとりでやっていると思う
しかし賃金は二倍ではない

実際は物価に比較しても賃金が低くなっている
私のように100円ショップで買物と決めていれば
賃金低下を吸収できるが
普通の暮らしをしたいと思ったらなかなか大変だ

文明が進歩するということは
少なく働いて衣食住をまかなえることなのではないかと
一瞬思うがそんなことは現実には決してない

ますます教育の時間が長くなり
企業労働に特殊化しないと役に立たず
その意味で役に立たない人間と役に立つ人間の選別が進行し厳しくなっている

ーー
労働生産性が向上したのは極めて一部の部門で
たとえば食物を作り出す農業部門では
生産性はあまり上がっていないのだと思う

農業部門で生産性が上がりユニクロのようなことになっていれば
また住宅産業で、教育産業でユニクロが起こっていれば
世界は変わっているだろう

しかし現実には労働強化が進行しただけである
なぜなのか

文明が進歩すれば
少しだけ働いて
あとは文化活動に没頭できるはずではなかったのかそうなってはいない

ただ商業音楽の消費が続いているだけである

生産手段の進歩は労働者の熟練を必要としなくなる
誰でもボタンを押せればいいだけである
そしてなんとそのボタンを押すだけさえも出来ない人間が多くなっている

この文明に合わない人も広範囲に存在しているようだ

ーーーーー
知的エリートと肉体エリートが
それぞれの場所で能力を発揮すれば
それだけで人間は食べていくことができるはず
ギリシャの奴隷がギリシャ市民の物質的必要を満たしたように、である

しかし現実にはそうではない
仕事以外の文化も余暇も近所づきあいもすべては困難である
原因は仕事に120%のエネルギーが必要だからである
おおむねを言うと必ずライバル会社があり
そこに必要以上の競争関係が生じる
余裕がある限り働くことになる


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