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町田康 告白 了解可能性

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構図としては
クィーン「ボヘミアン・ラプソディ」と同じではないかと思った
人生最初期における決定的な失敗

ボヘミアン・ラプソディではママと神様に叫ぶ
熊次郎はママには叫ばず妻と観音様がポイントになる

精神医学的な感じの心理描写も多いと人に聞いて読んでみた
実際、ドイツ精神医学的な部分があった

てんかん発作の前兆のような感じもある

なるほど作家の力量は素晴らしいものだと思う

p.534 ずれ、隙間、自分の行動が自分の行動のように認識できない、裂け目、破れ目、穴から漏れて止まらない

p.542では 行商人がトラと銀三に人格を破壊されるという説明のない描写があって、
何も説明していないのだが、行間からはまことによく伝わってくるものがある

長い時間をかけて説明すれば良く分かるところもあるものだと思うので
こういうとが了解の地平を拡大するということなのだろう


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集会の自由はなぜ人権として保障されるのか

集会の自由はなぜ人権として保障されるのかと質問されると
そういえばそうねえと考えさせられる

国家権力というものは、国民が集会を開くことを妨げてはならないということであって、
それが政治的自由の根本になるとの考えからだろう

しかしそう考えてもやはり集会の自由は何か特別な響きを感じさせる
現代ではネットやテレビがあるので
具体的な場所を占有しない擬似的な集会が可能である
そういったものは集会の自由というよりは通信の自由に属するのだと思うが
では現代では通信の自由だけで充分なのかといえば
そうではなくて
やはり集会の自由が必要であるらしい

具体的にひとつの場所に集まって一体となることがなぜ人権なのだろうか

たとえば先日の沖縄基地移転問題で移転反対の住民集会を開いて
移転反対の住民意思を鮮明にしたと報道された件がある

これを、動員して政治的にアピールしただけとする意見もある

集会は自己啓発のためではなくて
個々の潜在的な力を政治的パワーに転化する装置ということができるのだろう

そしてその奥には集団が意思決定する場合の集会の古くからの根本的な意義があるのだと思う

集会という場で人間は精神を引きずられたり感動したり共感したり
あるいは洗脳されたり
いろいろな事態が可能なのだ

株主総会とかも
根回ししてあるし、情報はネットと出版物で充分だしというわけにはいかないらしい

国会議員の各党の両院議員総会なども紹介される

ロックコンサートで手拍子を始めたり
演劇を見て一体感を体験したり
具体的な場所に同時に集まって何かをするということが人間にとって
本質的に重要な営みであるらしい

ーー
そのように考察した上で、集会機能の障害というものを精神医学では考えるわけだ


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妄想性人格障害症例

妄想性人格障害症例がいくつか
同時並行でモニターを続けている
驚くほどに同じで
やはり病気なのだと認識する


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あなたがわたしにくれたもの

決して病院には行かない精神病者というものについての考察

恐怖
後悔
怒り
人間不信

そのあとで
憐憫

人間というものはいかに無反省で生き続けるかについての考察
あるいは精神分析で言う、都合の悪いことは意識から完全削除して、自分に都合のいい物語を作る能力がいかに強力であるかについての考察

人間の卑劣さについての認識

人間は平気でうそをつくという発見
嘘つきは他人をうそつきと非難するという発見

恵まれない前半生と
恵まれない後半生についての同情

不誠実さの認識

他人というものは無限に遠い存在なのだという最終的な諦め

実に多くを学ばせていただきました


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一番近くの隣人に優しくできますか?

正直な話、
一番近くの隣人である妻に優しくできないなら
誰にも優しくできないだろう

また逆に
一番近くの隣人である妻に優しくすることが
一番難しいのも実際である

心のハードルが一番高い

一番近くの隣人である妻にさえ優しくできるなら
あなたは本当に優しい人だ

優しさという言葉を用いてはいるが
それぞれの文章で
少し意味がずれているのかもしれない

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世界の軋みを聴いている人

世界のきしみを聴いている人がいるもので、
何箇所もの声を聴く。

介護業界の雇われ所長。
利用者からはクレーム、介護士さんからは苦情、経営者からは文句。
誰からも感謝されない。

派遣業界。
企業からも就業者からも、クレーム。
就業希望者と気持ちを分かち合って、就業に奔走したつもりなのに、
3日くらい勤めただけで、もうやめますとあっさり言われる。
田舎に帰るからだと言われる。
自分のせいでもないのに、企業に行って謝罪する。

小学校の先生。
こっちが一所懸命になっても、報われない。24時間ささげて当たり前。

看護師。
もちろん、報われない。燃え尽きる。

妻。
立派にやっているのに、掃除も洗濯も料理も誉められないし感謝もされない。
どうせ何も言ってくれないのなら給料で評価して欲しい。

難病の人
医者に言われるのは治りませんの一言
「病気」は治せない。でもわたしは「こわい、くるしい」。

世界は軋みを立てている。

風土が変わり、世の中が変わり、人間も変わる。
それぞれの立場で、現実と現実がこすれあい、
変化の摩擦熱を発している。

*****
派遣業者ができて、
企業は不当に安い流動的労働力を手にしたと批判されている。
先日は二重派遣をしてしまった企業が摘発されている。

一方、派遣労働者の中には、自分のライフステージやライフスタイルにあわせて
自由に移動できる派遣の形が現代的な働き方にあっていると話す人もいる。
いいところが見つかったら、そのまま就職したいと、自然に語る人もいる。

一方、定職について技能を伸ばしたいのに、
派遣で使い捨てされるからいつまでたっても派遣から抜け出せないと語る人もいる。

とりあえずの使い捨ての仕事で歳をとってしまう。
管理職にはなれないし、定職にも就けない。

しかしまたそれを自由ととらえる人もいる。

昔なら労働組合と経営側が火花を散らして交渉し、
ストライキも辞さず、という緊張した場面を、
いまは派遣会社が、笑顔を作りながら、交渉しているのではないか。
受け入れ会社と派遣会社は、派遣会社がお金をもらえ方だから、ニコニコして話している。
労働者は派遣会社にとって、大切な資源だから、ニコニコ顔で対応する。

給料も労働条件も、昔は直接でけんか腰、今は派遣会社が入ってニコニコ顔。
もちろん、派遣会社の社員が、どんなに頭に来ても、ニコニコ顔でいるように指導されているからだ。
社民党の福島みずほでは、話はまとまらない。

最もシビアな交渉を、
派遣業法のもと、ニコニコ顔で耐え忍んでいる。
ここに社会のきしむ音がひとつ聞こえている。

*****
制度が安定しないうちは、
個人の努力で、制度の矛盾や欠陥を補うものだが、
それも限度がある。
派遣業、介護保険などは、その矛盾が集約的に現れている分野だと思う。

*****
議論は堂々巡りで、
最近の若い人は理由もなくすぐにやめる、
だから技術を教えようとしても無駄になる。
派遣は使い捨てだから、まともに教育してくれない。
正規社員と同じ仕事をしているのに待遇が違う。

たてまえの立派な言葉は岩波の「世界」らでも載せてもらって、
現場の人たちは、やはりまともに考えて、自分の将来のために、
いま何を学ばなければならないのかを
真剣に考えよう。
派遣会社の人たちはこんなにも親身になってくれているのだから。
ハローワークでもいいのだけれど、
ほんとうはハローワークの仕事なのだけれど。

巨視的に見れば人材派遣業の急速な拡大は、
企業の雇用形態を劇的に変化させた。
あの松下が、終身雇用をもうやめている。
成果主義と単純作業のパートへの委託である。
短期的に見れば資本のわがままが勝利したのだが、
長期的に見てそれでいいのか、分からない。

また巨視的に見れば、
土建業と農業しかできない人たちが、
たぶん500万人程度いるのだと思う。
農業しながらの季節労働者。
出稼ぎ。
しかし公共事業は減少。
単純労働は中国へ、そしてタイへ。
ワンタッチで開く傘が100円。
100円ショップに行けば、そこに世界市場がある。

何もできない。能力がない。しかし投票権はある。お金は欲しい。
そんな人たちにどのように人生を計画してもらい、どのような努力目標を提示することができるか、
ポイントはここだと思う。
公共事業で道路をつくるのはもうやめたから、
単純製造業は中国とタイとマレーシアに行ってしまった。
それしかできななら移住してもらう。
今度は英語とコンピュータプログラミングを身につけて、
仕事をしてくれ。
アメリカ下層階級とインド人がライバルだ。

そんなことをいわれてもね。
派遣で経理に回されたら簿記の資格をとる、税理士の資格を考えてみる、
不動産部門だったら、やはり資格を取る、司法書士なんかもいい、
労務関係に回されたら、社労士の資格をとる。
自動車工場であるバイトがあったら、自動車整備士。
きっかけをつかまえて、成長していくんだよと、
もちろん、人間として成長しつつ。
そういわれてもね。



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映画「髪結いの亭主」-3

「いま世界中でセックスしているのは何人かな」

「1万人よ。でもわたしがいちばん幸せ。
2人が離れるときは死ぬとき」

*****
私にさえそんな幸せな瞬間があった
もうそのことだけでありがたいことだ
それ以上は望んではいけないと思う
人生はいいものだ

それは記憶の錯誤かもしれない
年よりの昔話は脚色されている
しかしそれは罪ではない
一人の老人を幸せにしている

柔らかで気持ちのいいベッドだった
外は雪で暗い静かな夜だった

こんなにも?と語りかけ
こんなにも、と答えていた
そんなにも幸せだった夜があった



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映画「髪結いの亭主」-2

「人生は単純だと父は言った。
ものでも人でも、ただ強く願えば手に入るものだ。
失敗するのは望み方が弱いからだと。
夢はいつか叶う。
私が望むのは彼女だけ……、ならば、私は彼女を妻にできるはず」

映画「髪結いの亭主」

*****
強く願えば?
私の願いは弱かったと?

結果としては弱かったようだ。

それなりに強かったような気はするけれど、
足りなかったようだ。

いや現在のこの状態が
私の真に望んだものなのだろう。

強く望んだからこうなった。
そうに違いない。
無意識にせよ、望んだのだろう。

映画「Сталкел(ストーカー)」の兄弟のように。



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映画「髪結いの亭主」

『あなた……、あなたが死んだり、わたしに飽きる前に死ぬわ。優しさだけが残っても、それではきっと満足できない。そんな不幸より、死を選ぶの。あなたに抱きすくめられたときの温もりや、あなたの香り、あなたの眼差し、キスを胸にわたしは死にます。あなたがくれた幸せな日々とともに死んでいきます。息が止まるほどの長いキスを贈るわ。愛していたの、あなただけを。永遠に忘れないで――、マチルド』

映画「髪結いの亭主」

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それなのに神は人間を愛する。

人間は徹底的にくずであるから、
愛するに値しない。
それなのに神は人間を愛する。
全く意味が分からない。
意表をつかれる。
そこが奇跡の中心点である。
このパラドックスを思いついたのは人間なのだろうか。
それとも神の恩寵なのだろうか。

わたしはこれこそが神の恩寵だと思う。
愛するに値しないものを徹底的に愛するとは、
何という果てしない、目くるめく、奇跡だろう。

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しかし逆に、神は自分しか愛することができない。

愛するに真に値するのは神だけである。
だから、神だけは自分を愛することができる。
しかし逆に、神は自分しか愛することができない。

人間はくずである。
だから、自分を愛するのは錯誤である。
しかしその錯誤の延長で、他人を愛することもできる。

便臭を薄くすれば香水になるという。
人間は徹底的にくずだから、
隣人を愛することさえできるのだ。
まさに怪物である。

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次世代BD規格BDXL

次世代BD規格BDXL
3層式で100ギガバイト(GB)の記録容量
地上デジタル放送を高画質のまま約12時間録画

ディスク一枚に100GBだともうかなりの別世界だ

どんな暇人でも見切れない情報




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医療モールについて

このような仕事をしていると
医療モールについての話も色々と聞く

そしてため息が出る

普通は医療は安定して儲かる職業だと思われているから
その人達が働きやすいクリニックモールを企画して販売・賃貸すれば
自分たちも安泰だと土地持ちは考える

当然たくさん儲けたいので
お医者さんにはたくさん請求する

するとお医者さんはモールから離れてゆく
モールには空きができてしまう
患者さんは空きができてしまったモールを見て
自ずと何が起こっているのか知ることになる
(もちろん、何も思わない人もいるだろうけれども)

お医者さんを薬の自動販売機のように考えている患者さんなら
どんなお医者さんでもとりあえず構わないのだろうけれども
そうでない場合には
モールに長期間未入居の場所があるとなかなか体裁が悪い

そこで安売りが始まる
安売りをするとそれ以前に高額で入居していたお医者さんから苦情が出る

売れ残りマンションと同じ状態になるわけだ

そこで値段を安くするとは言わないでフリーレント期間を長くしたり
いろいろなおまけをつけたり
周囲には分かりにくいようにして正味は安くしてなんとか入居してもらおうとする
秘密契約

しかしそのようなクリニックモールがたくさんあるので
もうかなり限界に来ていて
モール自体が倒産して人手に渡ったりなど枚挙にいとまがない

それでも不動産屋はそれが商売だから偽装倒産とかそんなことも平気なのだけれど
お医者さんはそんなことの玄人ではないので結構な打撃を受ける

するとそこにコンサルタントが暗躍するようになる
そこから先は説明もいらないと思うが
やはりひどい世界が展開する
法律を知っているのはコンサルタントであるから後の祭りだ

つまり、みんながギリギリ最高の利益を求めて
結果としてみんなが倒れてしまう構図になっている

ーー

医院開業コンサルタント

逆に言えば、良い協力者を選ぶことが開業を成功させるポイントと言えます。初めて取引する業者(業界)については情報がなく、良い業者か悪い業者かの見極めは困難です。その医院開業に係わる業者について最も多くの情報を持っているのは、医院開業を専門としたコンサルタントです。特に、医院開業に適した物件の良し悪しを見極める判断は、開業のサポート経験豊富なコンサルタントにしかできないことだと思います。弊社では、医院開業を成功させるために、開業立地の選定から開業後の集患までトータルにサポートしています。

医院開業立地のひとつに、医療ビル医療モール(クリニックモール)医療ビレッジ(メディカルビレッジ)があります。異なる診療科目の医院が複数同居する開業形態です。80 年代に欧米ではじまり、その後、日本では 90 年代に集合形式の開業形態として登場しました。

医療ビル

医療ビルは、同一ビルの複数階に異なる診療科目の医師が入居する開業形態です。患者(例えば子供を持つ母親や、介護老人をかかえる家族等)にとっては、複数の専門医をワンストップで受診できることと、専門医ならではの高度な治療や医療ネットワーク享受できるメリットがあります。

医療モール

医療モール(クリニックモール)は、異なる診療科目の医院が同じフロアーに隣接して入居するタイプです。医療ビルと違い、エレベーターや階段での上下移動が不要で、体の不自由な方や子供も含めて、さらに利便性の高い開業形態と言えます。

医療ビレッジ

医療ビレッジ(メディカルビレッジ)は、戸建ての医院が隣接して集合形式をなしているタイプで、自由なレイアウトでクリニックを作ることができ、住居兼用とすることも可能です。ただし、医療ビルや医療モール(クリニックモール)と比較して、医院間の移動距離が長くなり、悪天候時の移動などにおいては患者にとってデメリットとなります。

ーー
困ったものだ
純粋医療費ではなくて
医療費にまつわる諸経費がついてまわるのでいつまで経っても
医療費は膨れたままだ
ただたんに高齢者が増えるからという理由ではないと思う

さらに言えば院外薬局の利益の構造、整骨院などの問題、サプリメント問題といろいろと問題は重責している



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