夫婦相談
夫婦相談は多い案件である
地方都市で開業していた当時は妻が夫のことで相談に来る事例が多かった
最近都心部での相談は夫が妻のことで相談に来る例が多い
都心部で働いているのは夫のほうが多いからだと思うのだが
ちょっと信じられないような妻たちの実態があるので
困ったものだと思う
新しいチャレンジ
夜10時半、仕事がやっと終わって外に出ると案外涼しい
2010-8-6広島原爆の日
ニュースでは暑さも峠を超えましたと言っている
ほっとしたような寂しいような妙な感じだ
またひとつ年をとって死に近づく感覚
事務員の変動があってまた新しく教育
大変だと思う反面
こんなに素晴らしい人材がいるのかと驚く面もある
人間は素晴らしいと思う
引継ぎをきちんとしてくれないのは困ったことだけれど
若い人の気まぐれはそんなものだろう
それよりも何人かで仕事の細部を創造するのは
なかなか楽しい
人が新しくなれば新しい工夫があるものだ
工夫が積み重なると前進する
何か常に新しいチャレンジをしていることが自分にはあっていると思う
厳しいけれど好きだ
嘘つき
嘘付きが嘘を言い続ける様子を見ていると
ひょっとして自分ではそれを本当のことと思い込んでいるのだろうかと推測してしまう
しかし現実は現実である
現実を曲げて受け取ることを妄想と言う
嘘つきが嘘を意図的についているとして
そのこともまた途方も無いことだ
それが嘘であることは自分が一番よくわかることだし
嘘をついて平気という人がいるものだろうか
いるはずがないのであって
それは深刻な病気ということになるだろう
嘘つきの大半はついには他人を嘘つきだと避難し始める
他人はひとりにとどまらず多くの人間を嘘つき、裏切り者と規定する
そんなにも多くの嘘つきがいるはずはないのであって
正解はその人だけが嘘つきなのである
客観的な事実はその人の嘘つき加減を証明する
それを証明されないと思い込んでいるのは自分だけである
彼女とfolie a deux にだけはそれが見えていない
しかし周囲の全員にはそれは明白に見えている
嘘の王国を守るために総てをなくす
凄まじいことである
つまりは謙虚さがないのである
傲慢なのである
神がいないのだ
簡単な訂正ができない
妄想は妄想がほころびかけると妄想でつくろう
結果として妄想の体系化が進行する
まるで官僚組織のような緻密な体系が出現する
内部での思いがけないつながりに驚かされる
だれもがありえないでしょう
と語るが
その瞬間に友人リストから外される
そのようにして妄想の王国は保持される
そこまで行くと世間の人はその人を嘘つきとは言わない
患者という
ーー
嘘が自分を破壊してしまうことがある
かわいそうなことだが
誰もどうすることもできない
子供思いの親が援助しようとすることがあるが
たいていは逆に子どもを追いつめる
妄想促進的な親がいるから
妄想から撤退することができなくなってしまう
嘘が自分を縛るに至り
心理的に破滅する
金額によってどうにでもなる真実などどこが真実なのだろうか
金額によってどうにでもなる真実などどこが真実なのだろうか
そしてそのようなものに身を捧げることの虚しさをどう考えているのだろうか