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日韓の若者の対話

草の根交流とか歴史認識とか
お互いにいだいているイメージとか
国家としての態度表明とかいろいろ
NHKで放送されていた

韓国の人が知っている有名な日本人の一位は伊藤博文で二位小泉純一郎
日本の人が知っている有名な韓国人の第一位が冬のソナタの俳優ペ・ヨンジュン
冬のソナタの女優チェ・ジウも10位以内に登場していた

どっちが売る側でどっちが買う側かはっきり出ている

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戦争の悲惨さを直接に語る人がだんだん少なくなって
多分日本国憲法9条保持のことも勢いが薄れてゆくだろう
改憲勢力が次第に強まってゆくだろう

それと同時に韓国との関係も
歴史認識の問題で損をしているよりは
経済的な利益を第一に考えようという傾向になるのだろう

歴史の教訓あるいは硬い教育あるいは誤解が忘れられるので
日韓はもっと親友になれると思うが
一方では9条の精神が忘れられるだろう

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アンケートで人と人との親しさについての考えが違うことも面白かった
韓国人は日本人を礼儀正しいがよそよそしいと感じているようで
友達だと思っていたのに親しくしてくれないというような感じ方らしい

家族と同じようになることが友人だというような感じの意見もあっておもしろかった
家族は同じ布団で寝て同じ皿から食事をするでしょうと言う
日本人ももちろん長い間そのような風俗習慣だったのでよく分かるけれど
それは根本的な民族性とかそんなものではなくて
単に物質的文明の発達過程の違いなのだと思う
あるいは物質的諸条件の違いと言っていいかもしれない
教育の違いとかマスコミ宣伝の違いはあると思うが
それ以上に物質的諸条件の影響だと思う

儒教倫理やキリスト教の問題はあるのかもしれない
日本で特殊に醸成された宗教的風土の問題もあるのかもしれない

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ヨーロッパなどでは
日本人と韓国人と中国人とを区別できないようで
このように局所的に理解の障害があるとは思っていないかもしれない

DNAの混じり具合で言えば古代にもまた近代現代にも大幅に混じり合っているはずであって
主には言葉が違うだけなのだろうと思う

ドイツ人がフランス語と英語とドイツ語を混ぜて使っても文法の骨格が違ってしまうのではないから
意味が通じるように
韓国の言葉と日本の言葉は単語を入れ替えることで意味が通じる部分もあると思うので
その点では混じり合いが進めば
混合語としての有用性が増すだろうと思う

もともとは漢字文化圏なのでその内部で共有できる言語の骨組みが出来れば随分と得をするとおもう

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世界の大きな流れとして
DNAの混合と言語の混合が進むのだろう
時間はかかると思うが

 その前提となるのが交通の発達と通信手段の発達ということになる

 そんな世界で「日本語の壁」をどのように守り、あるいは、守らないかは重大な問題である

 日本語の壁さえなければ世界のどこかで仕事が見つかる人も多いのかもしれないのだから

 しかしそうはいっても日本語の伝統や資産は守りたいと思うので難しい


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相手の気持を尊重する

相手の気持を尊重することはもちろん大切で基本的なことだけれど
場合にもよる

最近形を変えて何回か話になったことは
男性が「君次第だよ」「君が決めていいよ」と女性に対して大変優しい意思を伝えているのだけれど
女性にすればもっと強く愛情を伝えて欲しいと思う、
この場面では男性がもっと強く方針を決めて欲しいと思う
という構図だ

結婚の時期とか転勤による別居とか妊娠の問題とか
大事な場面で
「君の考えでいいよ」と任されてしまい
そこで相手の愛情の深さにも疑問をいだいてしまうようだ

やさしくて、相手の気持を尊重し、結論を押し付けることなく、
いいことづくめだと思うのだけれど、
そうでばかりもないらしい

ある程度の強引さが愛情と見える場面もあるようだ
愛情かもしれないし自分勝手かもしれないし
それは微妙なのだけれど


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韓流

韓流で思うのだが
まあ、韓流に限ったことではないのだろうけれど、
話をかなり単純化するとして、
日本の中年女性が息子程度の年齢の韓国の男性に憧れるのはなぜなのだろう

日本女性の50歳くらいの人が日本男性タレントの25歳くらいの人に熱を上げて
そのことを周囲にも誇らしげに語るということはあるのだろうか

そのあたりは微妙に異次元な感じがある

あんな息子がいたらいいわねえというのではなく
恋愛的な感情として熱を上げているのだとしたら
どうしたことなのだろう

ハリウッド男優にはどのような態度になるのだろうか

米国、日本、韓国のそれぞれの男優に対して
どのような感情で対するのかを考えてみるとなにか違うものがあるような気がする

ここには文化的優勢者または軍事的経済的優勢者が劣勢者に対する態度の
(それはもちろん客観的なものではなく主観的なもので、文化として作られたものに違いないが)
反映があり
支配側中年男性と被支配側若年女性の関係は言わずもがなのことなのだけれど
支配側中年女性と被支配側若年男性の関係は
ひとひねりした事情がありそうに思う

そのような表層的なものではなく
テレビドラマや映画のシナリオが日本人女性の心をつかんだのだろうし
その延長で俳優に対する熱中もあるのだろうから
単純なものではないだろうが


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暗くなってから墓参り

話を聞いてみると墓参りの時間は地方ごとにそれぞれあるようだ
狭い地域でも明るいうちと暗くなってからで違いがあり
私の場合は父方の家では暗くなってから出かける
母方の家では明るいうちに出かける
暗くなってから出かける場合には蚊に刺される可能性が高くなる
しかし子供にとっては肝試しみたいな感じがあって夜の墓参りはちょっとした非日常のイベントだ

前の日に親戚が集まって怖い話で盛り上がったりすると
なんとなく墓の下から手が伸びてきてあの世に引きこまれそうな気がして少し怖かった

真っ暗になった道の途中に地蔵堂のようなものがあって
水子供養のようなものかどうか知らないが
非常に念入りな衣装が小さな地蔵に着せられていたりすると
なにやら怨念のようなものがダイレクトに感じられる

親戚で一団となって出かけても蚊に刺される人は決まっているので不思議なものだ


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茨木のり子 

茨木のり子 

根府川の海

根府川
東海道の小駅
赤いカンナの咲いている駅

たっぷり栄養のある
大きな花の向うに
いつもまっさおな海がひろがっていた

中尉との恋の話をきかされながら
友と二人ここを通ったことがあった

溢れるような青春を
リュックにつめこみ
動員令をポケットに
ゆられていったこともある

燃えさかる東京をあとに
ネーブルの花の白かったふるさとへ
たどりつくときも
あなたは在った

丈高いカンナの花よ
おだやかな相模の海よ

沖に光る波のひとひら
ああそんなかがやきに似た
十代の歳月
風船のように消えた
無知で純粋で徒労だった歳月
うしなわれたたった一つの海賊箱

ほっそりと
蒼く
国を抱きしめて
眉をあげていた
菜ッパ服時代の小さいあたしを
根府川の海よ
忘れはしないだろう?

女の年輪をましながら
ふたたび私は通過する
あれから八年
ひたすらに不敵なこころを育て

海よ

あなたのように
あらぬ方を眺めながら…………。



「対話」(昭和30)所収

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わたしが一番きれいだったとき 

わたしが一番きれいだったとき 
街々はがらがら崩れていって 
とんでもないところから 
青空なんかが見えたりした 

わたしが一番きれいだったとき 
まわりの人達が沢山死んだ 
工場で 海で 名もない島で 
わたしはおしゃれのきっかけを落してしまった  

わたしが一番きれいだったとき 
だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった 
男たちは挙手の礼しか知らなくて 
きれいな眼差だけを残し皆発っていった 

わたしが一番きれいだったとき 
わたしの頭はからっぽで 
わたしの心はかたくなで 
手足ばかりが栗色に光った 

わたしが一番きれいだったとき 
わたしの国は戦争で負けた 
そんな馬鹿なことってあるものか 
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた 

わたしが一番きれいだったとき
ラジオからはジャズが溢れた 
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら 
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった 

わたしが一番きれいだったとき 
わたしはとてもふしあわせ 
わたしはとてもとんちんかん 
わたしはめっぽうさびしかった 

だから決めた 
できれば長生きすることに 
年取ってから凄く美しい絵を描いた 
フランスのルオー爺さんのように 
                  ね
ーーーーー
    はじめての町

はじめての町に入ってゆくとき
わたしの心はかすかにときめく
そば屋があって
寿司屋があって
デニムのズボンがぶらさがり
砂ぼこりがあって
自転車がのりすてられてあって
変わりばえしない町
それでもわたしは十分ときめく

見なれぬ山が迫っていて
見なれぬ川が流れていて
いくつかの伝説が眠っている
わたしはすぐに見つけてしまう
その町のほくろを
その町の秘密を
その町の悲鳴を

はじめての町に入ってゆくとき
わたしはポケットに手を入れて
風来坊のように歩く
たとえ用事でやってきてもさ

お天気の日なら
町の空には
きれいないろの淡い風船が漂う
その町の人たちは気づかないけれど
はじめてやってきたわたしにはよく見える
なぜって あれは
その町に生まれ その町に育ち けれど
遠くで死ななければならなかった者たちの
魂なのだ
そそくさと流れていったのは
遠くに嫁いだ女のひとりが
ふるさとをなつかしむあまり
遊びにやってきたのだ
魂だけで うかうかと

そうしてわたしは好きになる
日本のささやかな町たちを
水のきれいな町 ちゃちな町
とろろ汁のおいしい町 がんこな町
雪深い町 菜の花にかこまれた町
目をつりあげた町 海のみえる町
男どものいばる町 女たちのはりきる町




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機密費担当官僚、法廷で証言、影山日出夫・NHK解説副委員長自殺

機密費「情報や協力依頼の経費」 担当官僚、法廷で証言
         
 内閣官房報償費(官房機密費)の使途公開請求訴訟の口頭弁論が13日、大阪地裁(山田明裁判長)であり、その使い道を知る内閣総務官の千代幹也(ちしろ・みきや)氏(57)が証人として出廷した。千代氏は「国益が大きく損なわれる」として、機密費を支払った相手の名前などが公開されることに反対。一方で、政府と意見が一致した人物に機密費を渡すことや、どんな関係者に支払うかについての「基準」がないことなどを明らかにした。

 内閣総務官は官房長官を補佐する内閣総務官室のトップで、千代氏は2006年に就任。首相官邸に保管される機密費の管理や出納簿の作成などを担っている。国側と原告の市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)の双方が証人として呼ぶよう求め、地裁が5月に尋問を決定した。機密費をめぐり、担当官僚が法廷で発言するのは異例。

 千代氏はまず、機密費について「官房長官が国内外の難しい政策課題を解決するために必要な情報収集や協力依頼に使う経費」「領収書類は厳重に保管している」と説明。支出先や領収書類などを明らかにできない理由として「相手方は名前が出ない前提で協力している」とし、金額についても「(別の相手と)比較されて不満が生じ、信頼関係が崩れる可能性がある」と述べた。

 そのうえで機密費の支出をめぐり、司法の場で初めて証言。政府高官が政府と立場を異にする人物に接触して情報収集を頼み、その謝礼として機密費を支払っていることを明らかにした。

 また、官房機密費のうち官房長官が自ら管理する「政策推進費」について、原告側が「国は合意、協力、情報の対価と位置づけているが、この合意とはどういう意味か」と質問したのに対し、「(政府に)協力してもらうことや、一定の範囲で相手方と意見が一致したことなどを含む」と説明。だが、この相手に野党議員が含まれているかどうかについては言及しなかった。

 どんな人物に機密費を支払っているかとの問いには「基準はない」とし、国会議員や官僚に対しての支払いを禁じる規定も設けていないことを明かした。

 千代氏の証言を受け、原告側は「さらに官房機密費の現状を知る人物に話を聴く必要がある」として、元官房長官の安倍晋三元首相を証人として呼ぶよう地裁に申請。地裁は10月22日の次回口頭弁論以降に判断するとみられる。

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一方、NHKの影山日出夫・解説副委員長(56)が渋谷NHKで自殺。遺書が二通、家族宛と会社宛があったと言うが詳細は不明。

官房機密費の関係が取り沙汰されている。

NHKでは、2001年の10月15日にも解説委員主幹の長谷川浩氏(55)が変死している。「事件性はない」と、自殺なのか他殺なのかもわからないまま捜査を終了してしまった。




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イタコ「口寄せ」癒やしに効果…国助成で研究

イタコ「口寄せ」癒やしに効果…国助成で研究
 故人の霊を呼び寄せて言葉を伝えるイタコの「口寄せ」に、自殺者の遺族(自死遺族)が癒やされるケースが多いことに注目し、その理由を探る文部科学省の補助金助成研究が、今月末からスタートする。


 自殺者が12年連続で3万人を超える中、新たな遺族支援のあり方を提案したい考えだ。

 研究は、青森県立保健大健康科学部の藤井博英教授らが実施。調査は3年間で、今年度は、県内のイタコを訪れる自死遺族5人に協力を求め、口寄せを受ける理由や受けた直後の気持ちの変化、話の内容や口調などイタコのどこに癒やされたか――などを聞く。

 藤井教授によると、口寄せを受ける自死遺族には、他の遺族とは異なる苦しみがある。自ら命を絶った理由を故人本人から聞けず、自殺を防げなかった自分を責め続けてしまう。

 こうした苦しみは、話を聴いてくれるだけの通常のカウンセリングでは解決できないことも多い。

 このような遺族に、イタコが呼び寄せた「故人」は決して恨み言を言わず、「世話になって本当に感謝している」などとお礼の気持ちを伝える。さらに「私のために毎朝線香を1本あげてください」など、簡単にできるお願いをする。

 すると、「遺族の自責の念が和らぎ、故人と再び対等に向き合えるようになり、立ち直るきっかけになる」(藤井教授)という。

 来年度以降は調査対象者を増やし、病死遺族への効果とも比較する。最終的には、イタコの話す内容や口調、場の雰囲気などの中から、カウンセリングや遺族同士のケアに生かせる部分を提案する。藤井教授は「自死遺族の支援は不十分で、後追い自殺をする遺族もいる。非科学的とされる民間信仰を科学的に検証し、遺族支援に役立てたい」と話している。

 ◇イタコ=東北地方に古くから存在する巫女
みこ
で、死者の霊魂を呼び寄せて自分に乗り移らせ、その言葉を語るとされる。青森県むつ市の恐山が有名。「津軽のイタコの習俗」は国の無形民俗文化財。


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短歌・河野裕子

河野裕子『森のように獣のやうに』より


逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと


振り向けば喪ひしものばかりなり 茜おもたく空みたしゆく              茜(あかね)
              

虚しさは虚しさのみに戻りゆき砂時計無心に時を移しゐつ


吾が為に薔薇盗人せし君を少年のごとしと見上げてゐたり


あはれ常に鏡の裡よりのぞきゐる暗く澄みたるひとつの顔あり


君の持つ得体の知れぬかなしきものパンを食ぶる時君は稚し


透明を重ねゆくごとき愛にして汝は愛さるることしか知らぬ


癒えたならマルテの手記も詠みたしと冷たきベッド撫でつつ思ふ


一輪の紅き冬薔薇くれし少年もかなしみもとほくなりたり


炎ゆる髪なびかせ万緑に駈けゆきし青春まぎれなくま裸なりき


寝ぐせつきしあなたの髪を風が吹くいちめんにあかるい街をゆくとき


デボン紀の裸子植物のせしごとき浅き呼吸を恋ひつつ睡る


夕闇の桜花の記憶と重なりてはじめて聴きし日の君が血のおと


逆光の耳ばかりふたつ燃えてゐる寡黙のひとりをひそかに憎む


横たはる獣のごとき地の熱に耳あててゐたり陽がおちるまで


真昼間のまばゆき闇の彼方より天打ち返し郭公鳴ける


ふるさとの雨後の丘に光りつつ虹まとひをりたる椎よ


ブラウスの中まで明るき初夏の日にけぶれるごときわが乳房あり


坂こえて来たる夕雲ふかぶかと野の花いろの光ふくみて


予感めくかなしみに似てつばめよつばめ紫紺の羽を濡らして飛ぶぞ


振りむけばなくなりさうな追憶の ゆふやみに咲くいちめんの菜の花


耳熱く睡りゐし夜も病みてゐしわれの頭蓋よ草そよぎつつ


森のやうに獣のやうにわれは生く群青の空耳研ぐばかり


いまだ暗き夏の真昼を耳閉ざし魚のごとくに漂ひゐたり


忘却のふちに輝き今宵見ゆ金色の縄澄み揺れゐしブランコ               金色(きん)


抱かれてなほやりどなきかなしみは汝が眸の中を樹が昏れてゆく



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