抗生剤きかぬ「スーパー細菌」
稼ぎが妻よりも少ない夫は浮気しやすい
稼ぎが妻よりも少ない夫は浮気しやすい
稼ぎがパートナーより少ない男性では、そうでない男性よりも浮気率が高く、ヒスパニック系の男性ではこの傾向が特に強かった。
男性にとって「一家の稼ぎ手」は男性のステータスであり、それが危うくなった時に「浮気」という手段で男性としてのアイデンティティーを回復しようとしているのではないかと見ている。ヒスパニック系で顕著な理由としては、ヒスパニック社会では「稼ぎ手」であることが男らしさの決定要因と見なされているためと考えている。
その一方で、パートナーによる依存度が高い男性ほど、浮気率が高いという両極端の事実も明らかになった。
■稼ぎが多い女性も浮気しやすい
女性の場合は少々異なる。「稼ぎ手」の女性は、そうでない女性よりも浮気する確率は高い。つまり、女性の稼ぎが男性より多いカップルは、双方が浮気に走りやすいという絶望的な状況にある。
だが、家計をパートナーに依存している女性では、浮気率は低かった。
「女性らしさは、一家の稼ぎ手というステータスにも、性的な征服にも無縁なので、男性への依存は『女性らしさ』への脅威にはならない。それどころか、性の二重基準にかんがみると、経済的な依存は女性を貞淑にさせる傾向がある」
なお、6年間で1回以上浮気したという人は、男性が6.7%と、女性の3.3%の倍以上だった。
■大学図書館で見つけた相手は理想的?
研究は、給料の良い今の仕事をやめずにパートナーの浮気をやめさせる方法をいくつか提案している。例えば、パートナーを教会、モスク、寺院へ定期的に通わせる。宗教行事に定期的に参加するパートナーほど、浮気する確率が低いという。
パートナーを大学の図書館、研究室、講義室で探してみるのもいいかもしれない。というのも、「学習や研究に没頭しているパートナーほど、浮気しにくい傾向がある」からという。
「酒」と「タバコ」──脳への影響
なかなかやめられない「酒」と「タバコ」──脳への影響は?
──お酒とタバコは脳から嫌われて当然?
人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常で何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。
あきらかに脳には「マイナス」
タバコがガンの一因だという説は有力ですが、タバコのせいで頭が悪くなるということはあるのでしょうか。また、お酒は脳内の活動を鈍化させるのでしょうか。
そもそもタバコがやめられないのは、ニコチンに習慣性があるから。このニコチン、実は薬理学では古くから知られる脳作用薬なのです。
ニコチンはアセチルコリン受容体にはまり込んで、エセ(似非)アセチルコリンとして働き、神経を興奮させます。ということは、脳が本来シグナルを送るために出すアセチルコリンの働きを妨害する可能性を考えなければなりません。そのぶん、タバコは頭を悪くする、といえるでしょう。
しかし、タバコをいつも吸っていると、脳もそれに対する防御を試みるようになります。ニコチンが過剰になるぶん、アセチルコリン受容体の感度を下げているのです。そのため、タバコを吸っている人が禁煙すると、アセチルコリンに対する反応が弱くなりすぎ、しばらくは本来の自分より「バカ」な状態になってしまいます。もちろん、しばらくすれば本当の自分が返ってくるのですが。
また、お酒も脳にはよくありません。大量のアルコールは、まさに直接脳細胞を殺してしまうとすでに実証されているのです。
ある種の薬とお酒を一緒に飲むと…
たとえば、強い精神的な不安に悩まされ、その不安を抑える薬品を服用しているとき、酒やタバコは脳にいっそうよくない影響をもたらします。
そもそも人が不安に悩まされるのは、脳の警戒システムが異常に興奮するからだとされています。だから不安を解消するには、まず異常な興奮を抑えなければなりません。異常な興奮を抑えてくれるのが、ジアゼパムやトリアゾラムといったベンゾジアピン誘導体です。
このベンゾジアピン誘導体は、抑制のキーマン、神経伝達物質ギャバの働きを強めることで脳の異常な興奮を抑え、不安や緊張や焦燥感を軽減する機能を持っています。また副作用も少ないとされ、この種の病気には有効だと高い評価を受けています。
しかし、アルコールやタバコと一緒に服用すると、厄介な症状が起きてきます。
たとえば、お酒を飲んでベンゾジアピン誘導体を服用すると、ベンゾジアピン誘導体の作用が異常に強くなるとされています。あるいは、ベンゾジアピン誘導体とアルコールとが相乗効果によって酩酊の度合いを高め、場合によっては運動障害を引き起こします。最悪のケースでは、相乗効果によって呼吸が抑制され、ついには死に至るともいわれています。
これはアルコールがベンゾジアピン類と同じギャバ受容体に強い作用を持っているからです。お酒を飲むと緊張がとれるのは、ギャバによる抑制作用が強まって、不安を抑えられるためなのです。
ではタバコの場合は何が起こるのでしょうか。
もともとベンゾジアピン誘導体は異常な興奮を抑える役割を担っていますが、タバコに含まれるニコチンを摂取すると、脳のアドレナリン分泌を刺激し、脳の警戒システムをさらに興奮させてしまいます。その結果、興奮を抑えるベンゾジアピン誘導体の効果を相殺してしまうのです。
このように、お酒やタバコはある種の薬が本来持つ効果を打ち消してしまう働きがあります。お酒やタバコが脳の治療の面で敵視されるのは当然ですね。
タバコはゆっくりと減らしていこう
これまで見てきたように、お酒もタバコも脳に害作用があります。
しかし、酒は適度の量ならば気持ちを楽にしてくれるし、仲間との和を生む手助けにもなります。つまり、脳の報酬回路を刺激することで、脳全体の働きをよくする面もあるのです。
節度ある飲酒、結局これが現実的なチョイスなのでしょう。タバコもやめるに越したことはありませんが、無理をすると脳にストレスがかかってしまいます。ゆっくりと減らしてみる。それがベストかもしれません。
健康寿命を延ばす「10の方法」
健康寿命を延ばす「10の方法」生活習慣と食事、運動がカギ!
同年代でも若々しい人もいれば、老け込んで見える人もいる。その差はどこからくるのか。健康で長生きする秘訣を探った。
「100歳を超えても若々しく人生を楽しんでいる人たちに共通するのは、長寿遺伝子が働いていることにある。長寿遺伝子を活性化させ、健康寿命を延ばす条件もわかってきた」。こう話すのは、加齢制御医学を専門とする白澤卓二・順天堂大学大学院教授だ。
実際に人間の長寿遺伝子が特定されたわけではないが、白澤氏は、100歳を過ぎてなお現役スキーヤーだった三浦敬三氏(故人)をはじめ、多くの“健康長寿者”に会い、体の状態や食事、生活習慣などから、長生きの秘密を研究してきた。
その結果、提言をまとめたのが右の表だ。簡単にいえば、健康寿命を延ばすには、「(1)カロリーコントロール、(2)運動、(3)前向きな考え方が不可欠」ということであり、白澤氏は特に食事について注目している。
カロリーコントロールの必要性は動物実験で実証されている。長寿遺伝子「Sir2」を発見したマサチューセッツ工科大学(MIT)のガレンチ教授によれば、餌を制限した酵母菌や線虫のほうがSir2が活性化され、寿命も50%延びたという。
「1日のカロリー摂取の目安としては、厚生労働省の日本人の食事摂取基準を参考に、栄養バランスは崩さず、腹七分から八分に抑えるべき」と白澤氏は言う。腹八分目の食事が長寿遺伝子を活性化させ、健康寿命を延ばすわけだ。
また、老化を抑えるのに必要なのが抗酸化物質の摂取である。人間の体内では、ミトコンドリアでブドウ糖などの栄養と酸素からエネルギーがつくり出されるが、ミトコンドリアが漏出する酸素が活性酸素に変化し、細胞やDNAを傷つけ、老化を促進してしまう。
つまり、活性酸素の無毒化・除去ができれば、老化を防げるということになる。特効薬はないが、日常的にできる対策の一つが抗酸化作用のある成分、食品を取ることである。
特に重要な成分が3つある。まずビタミンE。脂肪の酸化を食い止める効果がある(ただし、脂溶性ビタミンのため、必要以上に取ると体内に蓄積されてしまい、注意が必要だ)。
2つ目がビタミンC。活性酸素を消し去る力がある。3つ目にコエンザイムQ10。ミトコンドリアの膜に含まれる補酵素で、抗酸化力が強く、ビタミンEの抗酸化作用を助けることが知られている。
「植物や動物は紫外線から身を守るために、抗酸化物質を蓄えている。抗酸化力の強い食べ物をしっかり取ることをお勧めしたい」と白澤氏は言う。
表のように、βカロテンが豊富なニンジン、ビタミンCが豊富なブロッコリー、リコピンが豊富なトマト、アスタキサンチンの豊富なサケの切り身など、抗酸化力の強い食品はいろいろある。「食材を購入するときには、色の濃いものや、過酷な自然環境で育ったものを選ぶとよい」(白澤氏)。
前述の長寿遺伝子発見者のガレンチ氏の食事は野菜中心で、ブロッコリーを積極的に取っているそうだ。ブロッコリーには、ビタミンのほかに、発ガン物質の活性化を抑えるイソチオシアネートやインスリンを助けるクロムなどさまざまな有効成分がある。
1ページ目の表の(3)に挙げた「ベジフル7」は、厚生労働省が掲げる「1日に野菜5皿、果物2皿」を目安にしている。重量でいえば、野菜350グラム、果物200グラム。参考までにニンジン1本100グラム、リンゴ1個250グラムである。
(5)に「お酒を飲むなら赤ワイン」と書いたが、これは脂っこいものを食べているのに心臓病が少ないというフレンチパラドックスのことだけではない。ハーバード大学のシンクレア博士は、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールが長寿遺伝子に直接働きかけ、酵母菌の寿命を延ばしたという研究を発表している。
もっとも、アルコールの取り過ぎは問題。米国のガン研究財団は「ガン予防の15ヵ条」で、男性は1日2杯以下、女性は1杯以下に(1杯はビールで250ミリリットル、ワインで100ミリリットル)と定めている。
運動は定期的に継続的に行なうこと
長寿遺伝子を活性化させるために、食事と並んで重要なのが運動だ。運動は定期的に、継続的に行なうことが重要だ。
「脂肪に含まれるアディポネクチンというホルモンは、血管修復や脂肪燃焼作用があるが、太った脂肪細胞からは分泌されなくなってしまう。つまり、脂肪細胞を太らせないようにしなければならず、生涯にわたって運動する必要がある」(白澤氏)
興味深いことに、運動は何歳から始めても遅過ぎることはないという。たとえば水泳。体力や泳力は年齢とともに低下していくが、「練習によって開発される能力は高齢になっても向上することが専門家のあいだで確認されている」(白澤氏)。
長寿遺伝子を働かせ、健康寿命を延ばす――。これは、食事と運動、そして前向きな生き方にかかっている。自ら働きかけないと、長寿遺伝子は静かに眠ったままである。
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8、9、10のあたりは精神的健康の項目である
「ブクログ」「パブー」(Puboo)
ウェブ上で誰もが簡単に電子書籍を作成・出版できるという驚きのサイトが立ち上がった。ネット上で自分の本棚を共有する「ブクログ」による新サービス「パブー」(Puboo)である。
「パブー」の最大の特徴は、電子書籍の作成、公開、販売までの全てをウェブ上で行なえる点。作成できるページ数に上限はなく、でき上がった作品はPDFだけではなく、電子書籍ファイルフォーマット規格である「ePub」にも自動的に変換してくれる。
つまり、通常のテキストファイルで執筆した原稿さえあれば、いとも簡単にiPadやキンドルで読むことのできる電子書籍を発表することができるのである。
しかも価格設定は、作者の自由。無料で公開するか、あるいは10円から3000円の間であれば、好きな価格で販売することができる。売り上げが発生した場合、「パブー」側が30%の販売手数料を取り、残りの70%が作者へ印税として支払われる仕組みだ。
若者の1.7倍の水分必要
若者の1.7倍の水分必要
猛暑の中でウオーキングする時、熱中症を防ぐために、中高年は若い世代の1・7倍の水分補給が必要なことが、滋賀県立大学の寄本明教授(運動生理学)の調査でわかった。
寄本教授は、年代の異なる約200人を対象に、様々な温度や湿度でウオーキングした時の発汗量を測定。熱中症予防には発汗量の8割の水分補給が必要として、1時間のウオーキングに求められる水分量を計算した。
その結果、中高年(40~79歳)は汗をかきやすく、35度以上の猛暑では、男性は1060ミリ・リットル、女性は890ミリ・リットルの水分を必要とすることがわかった。18~39歳の男性の620ミリ・リットル、女性の520ミリ・リットルに比べると、それぞれ1・7倍になる。
寄本教授は「中高年のウオーキングは、若者のジョギングに相当するような発汗をもたらす。目安の量を何回かに分け、こまめに補給してほしい。暑さが厳しい時は運動を中止するべきだ」と呼びかけている。
健康のため長い距離を歩くウオーキングは、中高年を中心に約4000万人が取り組んでいると推定され、夏も多くの大会が開かれている。
青少年の飲酒と暴力、救急外来受診時にカウンセリング介入で行動が改善
青少年の飲酒と暴力、救急外来受診時にカウンセリング介入で行動が改善
2010/08/17(火)
病院救急外来部門を受診した14~18歳の青少年で、飲酒経験および暴力行動を起こしたことがあると自己申告した者に対しカウンセリングを行うことで、それら行動が改善することが、米国ミシガン大学精神科部門のMaureen A. Walton氏らにより報告された。米国では年間約2,000万人の15~24歳の青少年が救急外来を受診し、青少年への、特に無保険・制限付き被保険者への重要な医療提供の場となっている。Walton氏らは、同部門を利用し、学校にきちんと通っていない、かかりつけ医がいない、年老いすぎた小児科医にしか診てもらっていない、定期健診を受けていない青少年への予防医療が提供可能ではないかと考え、救急外来を受診した3,000人超の青少年を対象に、無作為化試験を行った。JAMA誌2010年8月4日号掲載より。
コンピュータor心理療法士によるカウンセリング介入と、パンフレット配布のみの対照群
同研究グループは、2006年9月~2009年9月にかけて、ミシガン州Flintにある病院救急外来を訪れた(日時問わず)、14~18歳の3,338人について調査を行った(男性43.5%、アフリカ系アメリカ人55.9%)。そのうち、過去に飲酒および暴力行動があったと自己申告したのは約25%(829人)おり、726人について、無作為化試験「SafERteens」を行った。
研究グループは被験者を3群に分け、一群には35分間のコンピュータによるカウンセリングを(コンピュータ群)、別の群には心理療法士によるカウンセリングを(心理療法士群)、残りの一群は対照群としてパンフレットを手渡すのみ(対照群)との介入をそれぞれ行った。
主要評価項目は、仲間への攻撃性(敵意を抱く)、暴力をふるう、暴力転帰(負傷させるなど)と、飲酒、過度な飲酒、飲酒転帰(退学や仲間とトラブルなど)に関する自己報告とした。
対照群に比べカウンセリング群、暴力関連3割減、飲酒転帰は半減
結果、暴力の項目に関して、介入3ヵ月時点での心理療法士群の、対照群と比べての有意な改善が認められた。仲間への攻撃性についての報告は、心理療法士群-34.3%、対照群-16.4%で相対リスクは0.74(95%信頼区間:0.61~0.90)、仲間に対する暴力は同-10.4%、+4.7%で0.70(同:0.52~0.95)、暴力転帰については同-30.4%、-13.0%で0.76(同:0.64~0.90)だった。
また6ヵ月時点での飲酒転帰の報告例は、心理療法士群-32.2%だったのに対し、対照群-17.7%でオッズ比0.56(同:0.34~0.91)と、心理療法士による介入効果がパンフレット配布の対照群と比べて倍近かった。この指標の結果についてはコンピュータによる介入についても、報告例-29.1%対-17.7%でオッズ比0.57(同:0.34~0.95)であった。
電話によるDV相談サポート、うつ改善にはつながらず:香港
電話によるDV相談サポート、うつ改善にはつながらず:香港
2010/08/17(火)
親しいパートナーからの暴力[intimate partner violence:IPV;一般にドメスティックバイオレンス(DV)と知られる]を受けた女性に対し、暴力からの自衛手段を教えるなどのエンパワメントおよび電話カウンセリングを行っても、被害者のメンタルヘルスへの影響、うつ症状の改善にはつながらないことが報告された。IPV生存者のうつ症状に対する効果的な介入については明らかになっていないことから、アドボカシー的介入の効果を検討するため、中国・香港大学のAgnes Tiwari氏らが、200人の女性を対象に行い無作為化試験を行ったもので、JAMA誌2010年8月4日号で発表した。なお、香港におけるIPV発生率は、4.5~10%に上るという。
通常ケアに加え、エンパワメントおよび電話カウンセリング介入
同氏らは、2007年2月~2009年6月にかけて、IPVを受けたことのある18歳以上の女性200人について、調査を行った。研究グループは被験者を2群に分け、一方の群(介入群、100人)には、通常のコミュニティサービスの他に、介入開始時に約30分間1対1で「Dutton氏のエンパワメントモデル」に基づいた防御およびよりよい選択と問題解決方法を教示し、その後12週間にわたり週1回の電話によるカウンセリングを行った。
もう一方の群(対照群、100人)には、通常のコミュニティサービス、医療的ケア、運動・趣味のサークル活動の提供にとどめる介入を行った。
なお被験者全員には、24時間対応の電話ホットラインが提供された。
主要評価項目は、9ヵ月後の「中国版ベックうつ病調査表II」によるうつ症状の変化。副次評価項目は、IPV発生率、健康関連QOL、ソーシャルサポート利用についての変化とした。
3~9ヵ月後のうつ症状スコア、介入群で対照群に比べ2.66減少したが……
その結果、試験開始後3ヵ月後のうつ症状スコア変化の平均値は、介入群が14.9に対し対照群が11.6、9ヵ月後はそれぞれ23.2と19.6で、3ヵ月時点および9ヵ月時点の治療効果の有意差は認められなかった(p=0.86)。
また試験開始3~9ヵ月で、うつ症状スコアは、介入群で対照群に比べ、2.66(95%信頼区間:0.26~5.06、p=0.03)有意に減少したものの、臨床的に意味のある変化と規定していた5ポイントには達しなかった。
一方、パートナーからの心理的攻撃については有意な減少が認められ、介入群で対照群に比べ、3~9ヵ月で1.87(p=0.01)の有意な減少がみられた。また、ソーシャルサポート利用は同2.18(p=0.01)で有意に増えていた。しかし、身体への暴行や性的暴力、健康関連QOLの変化については、両群で有意差はなかった。
なお、IPV被害者に対するサポートの強化が、有用であると回答したのは、対照群で81.7%に対し介入群で93.8%(両群差12.1%、p=0.02)、親しいパートナーとの対立を解決する手助けとなると回答したのは、対照群で84.1%に対し介入群で97.5%(両群差13.4%、p=0.001)と、いずれも介入群の方が有意に高率ではあった。
浴場付き個室
君が嫌だったら、僕はそれでいいよ、君次第だよ