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また揺れている

東京また揺れている
2011-3-16-22:38
23区は震度3
震源茨城南部


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タイ バムルンラート病院

世界の医療事情の一端を。

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 タイの医療セクターには、バムルンラート病院を含め、13の企業が上場している。1980年に設立されたバムルンラート病院は、89年にタイ証券取引所(SET)に上場している。

 バムルンラート病院の2007年の業績は、売上高が94億1300万バーツ(1バーツは3.2円で換算 約301億2160万円)、純利益が16億500万バーツ(51億3600万円)、時価総額235億バーツ(752億円)。ROE(株主資本利益率)は42%で、ROA(使用総資本当期利益率)が30.7%ある。

 バンコクドゥシットメディカルサービスは国内拡大路線に対し、バムルンラート病院は、顧客層を国内外の富裕層に絞るなど限定型の拡大路線を取っている。

 同病院は、年間に100万人以上の外来及び入院患者を受け入れている。このうち43万人は世界190カ国からの外国人患者が占めている。医師の数は歯科医師、非常勤医師を含めると900人に上る。病床数は554、1日に最大3500人の外来患者の受け入れが可能。

 病院に入るとホテルのようなロビーがあり、様々な国の人々が行き来している。特に911(米同時多発テロ)以降、欧米での先進治療を受けにくくなった、中東系の富裕層の姿が目立つ。

 この病院にはVIPルームと言われる病室がいくつもある。BHの関係者は常々、ライバルは5つ星ホテルだと語っている。病院内にスターバックス、マクドナルド、日本食料理屋、その他のレストランなどの店舗が出店し、どの病室からでもルームサービスを注文できる。

 患者本位に快適さと、便利さを追求していること、つまり単に体を治せばよいと考えているのではないことを感じさせられる。細かい気遣いのある、まさにサービス業の本来の姿をそこに見ることができる。

 病院が世界標準であるだけでなく、サービスやマーケティングも世界標準なのだ。米国の健康保険組合などが積極的に提携を求めてくる理由が分かる。単に医療費がタイの方が安いだけでなく、医療水準が世界レベルで高く、彼らの組合員が快適に過ごせる安心感がそこにはある。

 グループのCEOであるカーティス・シュローダー(Curtis J. Schroeder)氏は、米国でホテルチェーンの経営に20年以上携わっていた人物だ。

 経営のプロと医療のプロの明確な役割分担を強調した。「経営と医療は区分されているので、医師や看護師が医療に集中できる体制を整えている。患者はもちろん我々病院のお客様だが、同時に医師や看護師は我々マネジメントのお客様だ。この体制によって、医療に携わる人たちが経営などに惑わされず、患者に集中できる環境が整うのだ」ということだった。

 BHはここ数年で、フィリピンの大型病院を買収して子会社化し、ドバイには地元資本と共同出資して病院を建設している。こうした海外展開によって、初診は現地で、深刻な患者はバンコクでという体制が整い、運営の効率化が進み、また海外の富裕層を中心とした顧客層の拡大を実現している。

 一昨年にはアジア最大の腎臓移植ネットワークの会社を100パーセント子会社化し、拡大する移植医療でも対策を講じている。そのほかにも、美容、健康維持、アンチエイジングなどを手がける100パーセント子会社も保有した。

 ますます豊かになるアジアの人々はより安心で、高いレベルの、しかも快適な医療を求めて国境を越えて移動し始めるだろう。 自分の生命と健康のためなら、人々は国境を越える切実さを間違いなく持つだろう。

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医療コストは米国の8分の1、EU(欧州連合)の3分の1、シンガポールの2分の1というデータがあり、
だから、海外の富裕層を中心とした顧客層の拡大を目指し、実現しているらしい。

年間に100万人以上の外来及び入院患者。医師の数は歯科医師、非常勤医師を含めると900人に上る。病床数は554、1日に最大3500人の外来患者の受け入れが可能。売上高が94億1300万バーツ(1バーツは3.2円で換算 約301億2160万円)、純利益が16億500万バーツ(51億3600万円)。
病床数が少ないような気がする。すごく速く回転させているはず。外来は一日3500人として300日で100万人になる。100万人来たら、ひとり3万円で300億円だ。
医師がいろいろ含めて900人というが、ナース、事務職、ホテル経営から移ってきたCEOなどの給料を推定すると、医師400人で2000万円として概算すれば80億円。事務、ナースはいろいろあって、人数も多くて、100億円くらい。医師とかナースは専門職になると英語圏でもっと給料のいい病院に就職できるはずなので、かなり条件をよくしないと定着しないだろう。
タイの物価に比較すれば大変な高額所得者だが、お金だけあっても、遊べないし、教育もできないし、コンサートもないところでは、報われない。専門職の定着率は悪いと思う。

米国の健康保険組合などが積極的に提携を求めてくるというのだから、複雑。
東京の人が埼玉の病院に入院させられても、看病とかいろいろあるのに、
健康保険組合からタイで手術を受けなさいと言われたら飛行機ではるばる出掛けるのだろうか。
アメリカの富裕層はしそうにない。医療コストは米国の8分の1というから、困っている人は行くだろう。
飛行機代を考えれば、しかも手術が必要な病身であることを考えれば、ちっょとためらうだろう。
万が一、死の瞬間には家族と、いつもの牧師さんに、そばにいてもらいたいと思うだろうから。

日本でも徳洲会グループがシンガポールに高度医療センターをつくり富裕層を呼び込もうと計画していたが、どうなっただろうか。
シンガポールユニバーシテイ-ホスピタルは4分の1の患者さんを海外から受け入れているとのことで、高度医療を安価に提供する素地が東南アジアにはある。
田中角栄元首相の肝煎りでできた中国北京の中日友好病院という話を聞いたこともあるが、
最近の中国のどこかに駐在している人の話では、上海まで行けば日本人の医者もいるとのことだった。

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ライバルは5つ星ホテルだと書いた直後に、
病院内にスターバックス、マクドナルド、というのだから、
5つ星の程度が分かる。

日本でも、加賀屋旅館や玉の湯旅館と組んでホスピタリティを追及する人がいてもいいが、
何しろ人件費が高すぎるし、設備が高すぎて、回収できないのだ。
東芝のMRIなどには国から補助金が出るからとりあえず買うけれど、それでもまだまだ高い。
品川の東芝病院はさすがに自分のところの病院だけあって、最新鋭の機械をそろえている。

土地と人件費の安いところ、交通の便がいいところ、法律の厳しくないところ、そして他にめぼしい産業のないところ、
そんな風にして株式会社病院の「出店」場所は決まる。こんなものができるということが逆に何か悲しいことを物語っているのだ。

かつて日本にも高級病院はあったが、ナースが集まらず、行き詰まり。
医者としては富裕患者だけを相手にする医者という自己像にも耐えられない。
わがままを絵に描いたような人たち。

しかし、最近は、わがままを言えるような立場ではないのに、平気でわがままをいう人の増えたこと、
とある人が嘆いていた。デパート関係の人だ。



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Maria Callas :Anna Netrebko :ラフマニノフ vocalise

ハードディスク内をvocaliseで検索して、幾つか見つかったので、
連続して聴いている。
いいものだ。
マイスキー、ゴールウェイ、エルドリッジ、バトル、ヨーヨーマ、ナタリー・Dessay、諏訪内、
あと、モンポーと一緒に録音されたもの、イーゴリ公と一緒に録音されたもの、
その他いくつか。やっぱり、ボーカルとチェロがいい。

You Tube にもあれこれ。

ついでに
http://www.youtube.com/watch?v=I0HaDXu4M0U
をはじめ、Anna Netrebko を眺める。
http://www.annanetrebko.com/
など。

http://www.youtube.com/watch?v=rzDjA8OULSc&feature=related
こちらAngela Gheorghiu はかなりねっとり drammatico。

でも結局、
http://www.youtube.com/watch?v=AqCmzU6e7-k&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=jTXE36Lr-lc&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=_PVyld0ubpo&feature=related
など、昔ものが好きだ。
You Tube に Maria Callas がかなり大量にあるのでうれしい。

ある音楽辞典でCallasの項目に
incarnation of eros と記載があったことを覚えている。

http://www.youtube.com/watch?v=XUE2zG3R-hc&feature=related
これもびっくり。Kiri te Kanawa のいつ頃のものだろう。

Joan Sutherland も聴く。抜群にうまいと思う。

Anna Netrebkoや諏訪内晶子、奥村 愛などを見ていると、
神の愛は偏っているとしか思えない。
http://www.youtube.com/watch?v=8WrQFuE0il4&feature=related



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ワンダー×ワンダー:西本願寺御影堂

西本願寺の修復の話で、
瓦の下の梁には曲がった松の木が36本使われていた。
ちょうな桁といわれる屋根の端の部分。
32本を取り替える必要があるが、曲がり具合が少しずつ違う。
この曲がり具合に合う木を探す。
まっすぐに伸びた木よりも、曲がった木のほうが強い。
根曲がりの木のほうが年輪が複雑で、いろんな方向から風や雪の力が加わり、強い木になる。
根曲がりの木を使うのは民家にも取り入れられ、雪深い五個荘の村の合掌作りにも取り込まれている。

home.jpg

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というような話だったけれど、
正確に言うと、
根曲がりの木は、強くなるのではなくて、
強い木だから、根曲がりの状況でも残ったという説明になる。

厳しい環境でも生き抜いているので強さがある。
いろいろな力にさらされてもしっかり生えているのだから強いことは証明されている。

風雪にさらされて強い木になる
というのはなんとなく生きる教訓になるけれど

「強い木になる」というより「強い木だけが生き残る」というべきで
そうすると
弱肉強食のようであまり人生の教訓として好ましいものでもなくなる

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実際人間の性格形成においても
逆境が人を磨くと言うよりは
逆境「にもかかわらず」生き抜いた人間が強いのだということになる

とすれば
やはりぬくぬくと生きた方が楽だし楽しいだろうと思う

人生で苦労なんてしないほうがいいと思いますね
できることなら

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とはいえ、どの人の人生も逆風の連続であり
多かれ少なかれ耐える人生になる

だから耐える必要のあるときには耐えよう

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問題は耐える力や逆境に抗する力がそれぞれに違うことだ

木の話にしても
根曲がりの木とまっすぐな木を同居させて使えば
うまくいかないのではないだろうか

同じ話で
ぬくぬくとまっすぐに育った人間と
苦労して厳しく育った人間とは
一緒にいても何となくそりが合わないし
仕事をしても夫婦になっても
いずれ食い違いに悩むことになるだろうと思う

その意味では
貧乏人同士と金持ち同士が
パートナーになるほうが摩擦が少ないだろう

摩擦が生じたときに損をするのはたいてい貧乏人のほうだから
その点は覚悟しておいたほうがいい

金持ちはいつでも自分たちが正しいと思っているし
社会もそう認める

貧乏人は逆境に耐えてきたのであるが
その厳しさが嫌われるのだ

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貧乏から努力して世間に認められた男と
生まれたときからの金持ちの女が
パートナーになることは珍しくない

そのとき男性の側で価値観を押しつけないことだ
あくまでも相手の女性は
お姫様であって自分と同じ価値観や忍耐を押しつけてはいけないのだと
いつまでも忘れないことである

しかしそれが実際の生活では難しい
日々の生活はやはり価値観の妥協が求められる

だからアドバイスするが
お金持ちのお嬢さんはお金持ちのお坊ちゃんをパートナーにするのがよい

根曲がりの木なんてそりが合わないに決まっているだろう


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ブリキの太鼓が腑に落ちる夜

文学作品も読む頃合いというものがある

年とってニーチェを読むのはつらいかもしれない
若い頃にはいいように思う

「ブリキの太鼓」という有名だが変な設定の話があって、
成長を止めた男の子が半ズボンをはいて太鼓をたたいて変な感じの映画もあって
どうしてこんな変な設定をするのか
説明を聞くと分かるけれど
それでも変なものだなあとずっと思っていた

今日、月がとってもきれいで空気が冴え冴えとしている
電車に乗ると学生服を着て茶髪、しかも長髪、なんだかがっしりしていて、顔がとてつもなく大きい
そんな人がいて
ああ、この電車に成長を止めて、青い半ズボンに青いシャツで、
ブリキの太鼓をたたき、時々奇声を発して、ガラスを破る
そんなおじさんが乗っていてもぴったりだと思った

こんなにも悪い報道ばかりで
心理的配置も悪く
地球は破滅しそうで
日本語は廃棄寸前で
そんな気分の時に
ぴったりの文学や音楽があるものなのだと思った



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