SSブログ

灰色の空 人を濡らす霧

そんなこんなで一日いろいろと体験したわけです

そしてもうこれでいいじゃないかという気分にさえなる

電車では人身事故発生のニュースが流れていた

私は自分の大切にしてきたものを無理に奪い取られた
その喪失感の大きさを実感して
人間が死ぬ時はこんなものだろうかと思った
死こそ大きな別れなのだ

死んであの世に持っていけないものを蓄えても仕方がない
そう言われるものだしその通りでもある

真に自分のものでないなら
執着しないようにしよう
そう思う

その上で思うのだが
やはりこの喪失は私にはこたえている
この大きな喪失から立ち直ることができない

駅ではからすが飛んでいる
何という灰色の空
降るでもなく人を濡らす霧

人が人を裏切る
人を傷つける
人を嫉妬する
人は人を不信する

生きれば生きるほどこの世を厭うようになる
それでいい
なにもいらない

人からは見れば私はある程度恵まれている部類なのだとお説教されたりする
私にはそんなお説教は一種の攻撃だと思われる
どちらが優越しているのかを試しているように思える
そんなとき私はいつも負ける
だって弱いから

こんな時私は自分の人生に執着する気力もなくしている
生きる気力が失せている
そしてその先になにもない

悔しいと思う気持ちさえ
消えている
ただもう疲れているのだ
もう勘弁してください


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。