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肥満こそ美人の国

相変わらず古い新聞を読んでいる
話を聞いてみると古い新聞を読むことの楽しみを分かってくれている人もいるようで
心楽しいことだ
新聞社はどのようなつもりで記事を書いているのか
時間がたてば我々素人にも見えてくる部分がありそうだ

2008-9-17付けの朝日朝刊
メタミドホスの頃で総裁選で麻生氏が優勢と伝えられ解散に向けて態勢を築きつつあるとのことだ。

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肥満こそ美人の国
という記事があり
アフリカの西の端、モーリタニアの話

19歳で140センチ、140キロ。
美人になるためにミルク漬け。
飲まないと虐待される。
夫も美しいと褒めてくれて、
自分でも次第にそう思うようになった。

痩せているのは貧乏の証拠との意識の背景にあるだろうとのこと。

男子は本能では太った女子が好き。そんな女子はお金持ちと結婚した。

座ったいすが壊れる、太ると動けないので家が汚れる、病気になっても重たくて病院に運べない

女性の73%はテレビを見ない
79%はラジオを聞かない

肥満が体に悪いのは知っている
でも女性は太っている方がいいと思うよ
などという意見も載せている

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体重に関しては美しいかどうかは別にして
健康を維持できて仕事ができる体力という考えもあり、
それでいえば
ほどほどに食べてほどほどにカロリー消費する体質が良さそうである

最近の人々の活動は筋肉を動かさずに神経だけを使うことでも
充分に収入になるしやりがいにもなるので、
それならそれでいいのかもしれなくて
そうなれば必要カロリーはますます低下する

脳はずいぶんとカロリーを使う器官で
基礎代謝の2割は脳が消費するらしい(うろ覚えではっきりしない)
だから筋肉を使わなくてもほどほどにカロリーは用意しないといけない

つまり、食事をおいしく食べて、
体を普通くらいに動かして、頭も使い、日中は陽にも当たり、多少の日焼けをして、
皮膚が強く筋肉も強い、そんな感じの女性が医学的には
病気から遠く、QOLが高いと評価されるだろう

*****
現在の日本での痩せ願望はモーリタニアの肥満願望の鏡像だと言える

健康ではない
美しいかどうかとかセクシャルかどうかとか
男性にとって望ましいパートナーかとか
いろいろ考えても特に有利だとも思わない

人間の常として他人と比較をする
比較をするには見えやすいところ、分かりやすいところで、みんなが納得しやすい要素がいい
二重まぶたとか
肥満・やせとか
髪型とか髪の色とかそんなあたり

好ましいという判断の中に
珍しいとか少数派であるという部分がある

色白というのは日本では少数派である
だから珍重される
健康ではないし医学的な判断としてはあまり意味がない
美白の人としてテレビに映っていても特に魅力的なわけではない
これは私が時代の価値観を共有していないせいだろうけれど

二重も一重もあまり関係はない

セックスする場合に具合のいい体型というものも多少はあり好みもあるだろうが
年中それが問題になるわけでもない

モーリタニアでの肥満は財力と健康の指標で
貧乏で病気ならば痩せるので、その反対ということで定まった美意識だろう

日本でも東南アジア地域でも古い時代にはそうであったらしい
肥満が豊饒の印というのは分かりやすいことだ
乳が出そうだし次も出産できそうである

現代日本やアメリカでは自然状態では肥満に向かうから
痩せている方が希少価値がある
話を聞いてみると本質的に痩せている体質の人もいて
冷えるし体力は続かなくて無理はできないしで
少し太って45キロくらいにはなりたいという人は多い
そういうフリをしているのかもしれないが、よく分からない
お酒は結構飲む

性格としてもそのようで
私は一般向けの性格という人はだんだん少なくなっていて
私はちょっと危険なタイプと自己定義している人が増えているような気がする
普通であることは鈍くさいのだろうか

中庸の中の中庸というのもとてもいいものだけれど

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