SSブログ

文学的なもの さらけ出す

先日NHKテレビで大阪の文学教室の話を見かけた

文学を信仰しているとでもいうような感じを受けた

これは一種の表出訓練か
ドラマセラピーか
テレビカメラが入ったせいでこのような盛り上がりを見せているのか

たしかに芸術とかそんな系統のものには
感情の強度を強める方向のものと
技法を洗練する方向のものとがあると思う

現代芸術と工芸の対比と言えばよいだろうか

自分をさらけ出すことにどれだけの文学的な意味があるのか門外漢にはよく分からないが
その番組では自分の体験と向き合えとか自分をさらけ出せとかそんな言葉が出ていたように思う

恐ろしいことを言うものだと思って聞いていた
露出趣味は恐ろしい
出したら引っ込められなくなることもある
そっとしまっておくのがいいこともたくさんあると思う

一般化して言えば
自己愛の処理の仕方だと思う
できれば洗練された仕方で処理していきたいものだ

裸を見たい・きれいだと思う人と
そうでもない人とがいるのだろう
人生の中でそのような時期があるのだろう

自己愛の強度を強めることは全然文学的ではないと思う

私はどちらかと言えば工芸作品の方が好きだから
こんな風に思うのかもしれない
辻邦生とか堀江敏幸とか
工芸的洗練

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。