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恋せじと 御手洗川に せし禊 神は受けずぞ なりにけらしも 読人知らず 

恋せじと 御手洗川に せし禊 神は受けずぞ なりにけらしも 読人知らず 
(こいせじと みたらしがわに せしみそぎ かみはうけずぞ なりにけらしも)

もう決して恋はすまいと、御手洗川でした禊であったがその願いを神様は受けて下さらなかったに違いない。

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ちょっと考えると、
あなたを思うのは、それほどに苦しい、だから忘れたいのだけれど、それも出来ない、
というような話で、要するにあなたでなくてはこの苦しみは沈められないという意味かと思うのだけれど
そうでもなくて
平安時代の人は
恋することは苦しいことと認識していたらしくて
否定的認知をしていたらしいと思う

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最近のテレビや雑誌で恋愛礼賛しているのは
恋愛が商売になるからで
恋愛にまつわるものならばくだらないものでも売れることが分かっているし
女性にもてるためにいい車に乗ったりとかが昔の男の常だった
最近はもうかなりそんな路線も後退している様子だが
相変わらずの面も確かにある

浪費する理由としては恋愛くらいしかないのだろうと思う
簡単に骨董品収集が始められるわけでもないし
恋愛以外に自分が主人公になれる出来事も多くはない

しかしすぐに子どもが出来て
子どもがすべての主人公になる
そのことに我慢できない父や母は途中で主人公になりたがり
いろいろともがく

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恋愛は苦しい、出来ればしたくないものだ、という定理は
多分仏教にも由来しているのかと思う
また、人間の死や病気も、昔はもっと身近にあったはずで、
恋愛の延長で妊娠ということになれば女性の身体としては危機も含んでいる

今よりもずっと多く否定的認知を採用していて当然だっただろうと思う

恋して出来ちっゃた婚でハッピーなんていっていられるのは
やはり健康な時代になっているということなのだろう

雑誌ゼクシーの厚さ
恋愛マンガと小説とドラマの隆盛

やはり人間全体の歴史という観点で見れば躁状態といえるのだろう


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