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映画「12 TANGOS  Adios Buenos Aires」

知っている女性の中で多分一番美しい
40歳以上も年下の人がブエノスアイレスに行ってきてアミーゴと会った

そのなことをいろいろと話すので
ブエノスアイレスのビデオを見た

「12 TANGOS  Adios Buenos Aires」
伝説のタンゴ・ダンサー、71歳のロベルト、その20歳のパートナー、マルセラ。
歌手たち、バンドネオニストが次々と登場。

アルゼンチンでは政府の失策により経済破綻を宣言、
銀行預金は凍結。「囲い込み コラリート」が行われ、預金があっても引き出せず、
実質的に無一文になる人もいた。
学校があり教師もいて生徒は勉強するけれど卒業しても仕事がない。
だからみんな出稼ぎに出てしまう。

なんだこりゃ!というわけで
「吸血鬼」というバンドが歌う
「銀行はあなたを食い物にします」とブエノスアイレスのシティバンクが映し出される
「IMFは500年だけ待てという」
「政府が失敗すればみんなが盗み合うしかない」
「失敗しても知らん顔の奴ら」

というわけで
タンゴを踊る

頭の中は妄想でパンパンだけど
体はタンゴを踊っている

我慢しているから
ますますはち切れそうになって
音楽はぐるぐる回り
二人は踊りまくる

セックスと違って終わりがない
音楽に乗せられていつまでも
寸前の陶酔を続けようとする

一般に踊りは忘却のためにある
現実が楽しければ踊る必要なんてない
忘れるために踊るのだ

フラメンコでもタンゴでも沖縄の踊りでもバリのダンスでも
何だかぎりぎりのものはみんなつらい

つらいがこのくだらない現実を超えるだけの内容が確かにあると思う
踊りがあれば現実なんてどうでもいいじゃないかと一瞬思える

ロベルトはヨーロッパ始め世界各地をタンゴを踊って遠征し、人生を楽しみ味わい、
結果として10万ドル貯めた。
それで老後を暮らそうと思ったら銀行が支払いを停止してしまった。
ビーフカツの衣をつけながら語る。
美人がアイロンが上手とは限らない。

*****
動物もセックスを儀式化してじゃれ合ったりする
人間の踊りもそのようなものだろう

逆方向に考えれば
人間のセックスにも音楽と踊りが内在している
リズムとパターンが合う人がいるものだ

何だか最近セックスも疲れるだけだなと思っている人は
もっと楽しくてもっと楽なセックスが可能なのだと思い出してはどうだろう

狭いだけの日本のアパートではそうも行かないのだが
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