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幸せな時代

わたしはパソコンをネット接続した時期が人よりずっと遅かった
ネット社会はアダルトと会社の広告とが中心で良質の情報はまだまだ有料の書籍にあると信じていた
一人の良心的な学者がライフワークとしてまとめた分厚い書物が好きだった
自分で何かを発信するつもりは全くなかった
日記はずっとつけていて
何も書くことがない日でも日課としてある程度の長さのある程度のテーマにまつわることを書くことにしていた
読むことと書くことが自分の人生だと信じていた時期があったし、
その時期にはわたしはある程度幸せだったと思う
それはある種の自閉であり、自分にとっての苦痛要因を自分の都合で排除できたのだった
排除すれば仕事に差し支えるなどの理由があって、苦痛であるがつきあいはするというのが通常だと思うが、
わたしの場合は、つきあいたくなくなれば、何を失っても、すっぱりとつきあいをゼロにしていた

幸せな時代だった


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