「アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集」
バッハが 彼の妻 マグダレーナのために クラヴィーア練習曲として まとめたものである
この曲集は 大別して 1722年 と 1725年 の 2つの部分から 構成されていて
1722年は クラヴサンのための 組曲 が 5曲 含まれている
1725年は パルティータの 3、4番 及び 小品集 を 中心にまとめられている
こちらは ほとんどの曲は バッハの作品であるが 他に バッハの息子の作品
クープランの作品 ゲオルク・ベーム(オルガニスト)の作品なども 加えられている
練習曲だけあって 楽曲は 多趣多彩である
メヌエットのうち 何曲かは 誰しも聞いたことが ある と 思う
舞曲も 多く 含まれているが 発祥の国 時代 拍数 などで 名称が 異なる
メヌエット:4分の3拍子 (フランス)
クーラント:3拍子 または 2拍子 (フランス)
ガボット:2分の2拍子 (フランス)
サラバンド:3拍子 (スペイン)
ポロネーズ:4分の3拍子 (ポーランド)
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わたしもむかしLPを一枚買って持っていました
誰の演奏だったか
それにしてもバッハの場合、練習曲がこんなにもきれいで難しくて
練習曲が終わっていったい何をひきたいのかと思うこともある
たぶん絵画で言う宗教画と静物画みたいなものかと思う
最終的に価値があるのは宗教画であり
静物画は練習であると言うこともできたのだろう
その点ではバッハも最終的には宗教曲を演奏するための練習であり
また作曲の練習でもあっただろう
昔はある音が神の何を表すとか、どういう音の連なりは聖書の何を表すとか、
そんな関係もあって、練習曲の形でなければ、その制約を受け入れる必要があったのではないか
絵画でも、シンボルがいろいろと決められていて
どの色は何を表すとか、若桑みどりさんとかがイコノロジーを詳しく書いている
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舞曲と言えば
ディスコのあった頃は現代風の舞曲があったわけだけれど
最近はどうなのだろうか
パラパラというのももう10年か20年か前のもののような気がする
現代の人はセックスさえ面倒で ましてやその代償物としての踊りなど面倒なのかもしれない
昔の人は旺盛だった
実験動物用のラットを、場所と予算を節約するために、密集させすぎたりすると、
予定外の病気になったり、早く死んだりする。もちろん生殖活動もしなくなる。
現代人のストレス状況のモデルのようで怖い。