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中医協委員から日医執行部外れる

中医協委員から日医執行部外れる
というわけだが
別段どうということもないだろう

日医が影響力を行使したいなら
外部からの遠隔操縦もいくらでもできる
その程度の芸はできる

しかし中にいても外にいてももうダメなのだというのが現状である
いまとなってはもうどの制度が悪かったのかも分からないし
どこを訂正すればいいのかも分からない
思いつきで一ついじれば
また書類が増えて他の法律との整合性が崩れ
すったもんだが始まる
それくらいがちがちに悪い方に固まっているのだ

見かけの診療報酬など
もうどうにならないところまで下落しているし
都心部では家賃さえ払うのが難しいくらいだ

皆さんは知っているかどうか知らないが
港区とたとえば北海道の診療報酬は同じ
家賃と人件費がいくらであろうと違いはない
だから利益率が全然違う
儲かるのは東京の地主さんとビルオーナーばかりなのだ
その人たちも税金で全部吸い上げられる

ワーキングプアとは様相が異なるけれど
でもやっばり
開業医の「やる気が出ない」構造になってしまっているのだ

都会は患者さんが多いではないかというなら
都会のお医者さんは働き過ぎになるはず
数をこなして成立する医療なんてなんだろう
薄利多売モデルなんだろうか
自分が患者さんになったとして薄利多売して欲しいかな

ユニクロなら量のメリットが出る
医療は量のメリットが出るのだろうか

保険診療ではやっていけないから
自費診療を多くするとか言っているのだが
考え方の本筋はそうじゃないでしょう
ということだ

山手線が混んでいるから
鉄道員をやめてタクシーの運転手になるようなもので
そうじゃなくて基幹運送手段を整備するのが本来でしょう
JRで働くのがいやならタクシーに移ってくださいというのでは
いかにも無責任な話

毎日のように流れるCMは医療保険で、万が一の時に備えて、入院保険がいくらとか疾病保険がいくらとか言っている。
いや、万が一の時は、国民健康保険と会社の健康保険で、充分なんですよ
そのための助け合いなんだから
そこのところをきちんと宣伝しなくちゃ
でも広告主に対しては何も言わないのがマスコミというものだ

方向としては国民皆保険は難しい、「自己責任」「選択制」「官から民へ」にしようではないかというもの
それがアメリカからの要望書というか指示書に書いてある
社保がなくなって、大きなマーケットができて、それをアフラックとオリックスで山分け、
問題は国保部分で、国保についてはアフラックもオリックスも引き受けたくないだろう。
赤字なのだから。

むしろ
中医協で「普通の判断」をして欲しいものだが

そんなわけで
お金持ちしか都心部では開業できなくなっている
リスクが大きすぎる

もうここまで来ているのだから
診療報酬をどうするなんてあまり関係ない

医療を取り巻く「諸経費」の包囲網はなかなかすさまじい
まず税金
お医者さんが相手だと
コンピュータソフトも急に高くなるし
医院建築は特別の坪単価だ
検査会社からなにからいろんな会社が寄生している

お医者さんが高級車に乗るのは
好きだからじゃなくて
業者が強力に誘導することの結果でもある
商売トークに乗せられた結果でしかない

みなさんのいい飯の種というわけで
あとには何も残らない
残らないからまた働き続ける

内部留保を形成してそれを再投資して
組織として大きくなるとか強くなるとかは
法律がそのようにできていないので
無理がある

第五次改正の医療法の趣旨から言えば
やはり医療は国家に属するもので国家統制の元にあるとしか言えない
テクニカルに抜け道はあるけれど
だからいいというわけではない
法の趣旨が問題だと思うが、どうだろう


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