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正月の個人的風景

ラジオ深夜便で石川啄木
分かりやすい感情を分かりやすい言葉で定着させている
複雑な現実も感情も分かりやすく近似して見せるのが芸だろう

近似値だから共感が発生する

ーー
部屋を整理しながら古い新聞を読む
なかなかはかどらない

2009年5月14日
民主党代表選挙始動とある。
次世代スーパーコンピュータ開発中断とある。
NECと日立が撤退、富士通は続けるとのこと。
神戸市のポートアイランドに建設中で1100億円の予算という。
年末になって、そんなのが必要なのかと話題になったスパコンである。

ーー
同じ日の紙面に30台自殺、昨年最悪、4850人と出ている。
自殺者は11年連続で3万人を超えている。
30代、10代、20代と、いずれも増加していることが特徴としている。
健康問題、多重債務、事業不振、生活苦。
よく言われるが、これだけ大量の食料を捨てている社会なのだから、
分配の問題を解決すれば少しはいいのだろうとも思うが、そんなものでもないのだろうか。

物質としての食料はあるのに
食料の分配権利を手に入れるための仕事がないから生きていけない
という状況はなかなか説明しにくいところがある

ーー
喜多条忠(61)が「神田川」を書いたときのエピソード。
南こうせつに歌詞を頼まれた帰りのタクシーで神田川を渡り、
別れた彼女との同棲生活を思い出した。
アパートに着いてスーパーのチラシの裏に書き上げ、電話伝えた。
5分後には折り返しの電話口から、ギターを弾きながら、こうせつの歌声が流れてきた。

別の機会にも何度か聞いたことがあるエピソードである。

作曲した側は、言葉がそのままロメディーになったと語っていたのを聞いたことがある。

同棲生活は昔は社会のルールを破る形での「甘い生活」の実現だったけれど
最近は生活のためのシェアであり、避妊も低用量ピルを使いつつ、
お互いを確認して、あるいは結婚は考えず、というようなカップルも多い。
大家さんとしても特に気にしていないのかもしれない。

晩婚化、離婚の多さ、少子化、女性のライフプランの中に、出産と子育てをすっきりと組み入れられないもどかしさ。
いろいろな要素があると思う

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片付けをしていたら日本映画「蒲田行進曲」松坂慶子。
なるほど、映画だね。女という特殊な生き物をファンタジーの中で生かしてみる。
人類の半分を占めるのも女だけれど、そうではなくて、人類の半分を占める「男」のこころの中で
生きている女を描くもの。

ーー
また食事をしていたら刑事ドラマ。面白く見ていたはずなのに途中でうとうとしてしまった。謎解きの大筋も覚えてはいるが大半は寝ていた。京都を舞台にして利休の研究をしている人たちとかiPS細胞の産業化に関しての秘密漏洩とインサイダー取引、そんな話。二つの話がうまくつながらない感じだったけれど、寝ていたのでよく分からない。

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2009年5月11日の新聞では
作曲家、三木たかしの死去を伝えている。
黛じゅんの兄というのも驚くが、「津軽海峡・冬景色」「時の流れに身をまかせ」「つぐない」「愛人」「別れの予感」など、
私にとっての名曲が並んでいるので驚く。
テレサ・テンの歌など、どれだけ繰り返して聞いただろう。
「もうあの手のムード歌謡曲を作れる人はいない」と船村徹。

同じ紙面で、小室哲哉裁判で執行猶予がついたことを伝え、小室本人が感謝して、新しく生きていくと語っている。

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喜多条忠がやはり「神田川」について語り、
最初、
「若かったあの頃 何も怖くなかった」で終わっていた。
デモから帰ってくると流しで彼女がカレーを作っていた。
その背中を見て、この優しさに安住した生活に逃げ込んだら抜け出せないという怖さを感じ、
やばいと思った。大半の人がやっている暮らしは、できないと。
それで「貴方のやさしさがこわかった」というフレーズが生まれたのです。




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