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教育活動 あたしは考える

 教育活動のモデルには五段階あって、教師が授業を行うにあたった上の目的から、ある科目の授業を終えて子ども達を評価するまでの手順が教授活動のモデルとして挙げられている。

教師の教授活動における第一段階は授業目標を設定することである。授業等、教授が活動する際、常に目的を持った活動となる。テキストによると、「目標は検証可能な明確な形で、しかも妥当性のある目標を設定することが重要だと記されている。何のための学習なのかという具体的な目的を教師が定めて明確にしておくことは、子どもも授業で何を得るべきなのかはっきりする。従って、教師が具体的で明確な目的をさだめるということは大切な作業である。

第二段階は、授業を受ける前の段階に子ども達の状態について知るということである。学習を行う前に生徒の大半が充分に発達している場合とそうでない場合がある。教師は学習者の学習到達度によって、授業目標を変更したりする。学習者のレベルや学習進行等を教師がしることは、効果的な授業を行うのに必要であるのだ。

そして第三段階は、授業計画を決定することである。どの教材を用いてどのような配列や順序の指導形態で行うかを、生徒の能力に応じて考える。授業の目的を達成するために授業を行う際の方法や技術を決定することが求められるのだ。

第四段階では、実際に授業を行う中での教授活動である。教師は生徒に説明をしたり、発問をしたり、疑問を投げかけたりすることで授業を展開する。その中で子ども達を称揚したり、叱ったり、助言を与える等、子ども達のモチベーションを保ち、上手く子ども達を学習しやすいように導く事が求められる。

第五段階は評価である。評価とは、子ども達を評価することと、教授活動を評価することとの2つに分かれる。子ども達を評価することにおいては何らかの基準を定めて、その基準によって評価や分類をすることができる。教授活動においての評価は、子ども達に学習が成立したかどうかを基準にして、その総合的な評価に対して改善すべきものは改善していくことが求められるのだ。第二段階では、診断的評価を用いることが出来る。これは学力診断テストのようなペーパーテストやアンケートも用いて学習者が前もってどのくらい理解しているのかという実態を調べ、学習への適応度を調査することができる。そして第四段階の授業中に行うことのできる評価は、形成的評価を用いることが出来る。学習活動を通して、その学習者の日頃の発表や期間指導の中でどれだけ子どもが理解しているのかを知ることもできれば、ノートや様々な活動の中で子ども達の定着度を確認することは可能である。次に第五段階の評価は総括的評価をすることができる。目標への到達度をとらえてこれまでの学習を反省する方法であり、学習結果をみるため到達度テスト等や学習記録等で総合的に子どもの定着度をはかり、評価する方法である。

 例えば「泣いた赤おに」(浜田広介 著)という物語がある。これを教材として国語の授業を行うという想定とする。対象は小学2年生である。一時間の内容は赤おにと青おにのきもちを考えて、人の気持ちを考えてみようというものである。まず、家では分からない漢字、分からない意味を調べてきてもらう。それをノートに記してもらうことで子ども達の語彙の理解度の差をみることができる。これが診断的評価にあたる。また、その漢字や言葉の意味も家で調べてきてもらう。そして授業の始めにテストを行うことで語彙の意味や漢字練習を意欲的に取り組めることが出来ているか、十分に自分なりに予習が出来ているかということ、これも診断的評価につながるものだと考える。そして、授業中は青おに気持ちと赤おにの気持ちがどういうものであるか、どこの箇所からそう思えたのかという理由を授業中に発表してもらう。授業中は授業の取り組む姿勢や、自分の考えを発言に活かすことが出来るかということや、発言の頻度や内容等の授業態度や、みんなで音読するときに話の筋を理解できているかどうか、そういったことも形成的評価を用いることができる。また、この話は、赤おにと青おにの行動の理由が表現されていないので、物語に描かれていないこの話しを子ども達はどう捉えたのかということをノートの提出などで、彼らの想像力をはかることができる。これも形成的評価に繋がってくると思う。単元の終わりに総括的評価をする。物語の筋が本当の意味で理解できているのかどうか、漢字や言葉の意味がしっかりと把握できているのかどうか、学習の成果をみるためにペーパーテストを行い、子ども達がどのくらい学習の定着が出来ているのかというところまでみることができる。また、ノートを提出してもらうことで、ノートには正しい語彙や文で書けているかどうか、発表では自分の気持ちを論理的に説明できていたかどうか、自分の気持ちを皆に分かるように伝えられることができていたかということ等のコミュニケーション能力まで評価するための記録となるのでノート提出は総括的評価につながる大切なものとなる。感想文や、単元と自分を照らし合わせて考えさせるような作文を書いてもらうことで、ペーパーテストだけではなく、こういったことも総括的評価の対象となるということをあたしは考える。


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