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強い学習の訂正としての心理療法

学習理論の中に

生涯で一回きりの強い学習から
なんども学習可能な弱い学習まで取り上げられている

脳の発達の過程で
ある部分に「欠乏」が生じ、
そこを埋める「体験」を脳は要求する

たとえば初めての母親体験とか
初めての言語体験
初めての異性体験など

それが強い学習だと言われるのは
一回きりの体験の刻印がいつまでも残る性質からである

そしてあとから訂正する体験をしてもなかなか訂正できない性質からである

真っ白な布が最初に何色にそまるかは偶然である
脳が選べる状況ではない
およそ何でも刻印してしまうから環境適応ができるという面もある

心理療法の核となる部分は
この強い学習の刻印をなんとか訂正しようと試みることだ

脳の発達に応じてホルモンが関係しているので
その発達時期に特有の脳回路が学習可能、つまり可塑的になるのだと思う

固有の時期を過ぎてしまうと可塑性は失われる

そこで薬剤で体内環境を調整して
再度、その脳回路を可塑的にする、
その上で体験を上書きして刻印する、
そんなイメージである


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