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発達障害

社交不安障害(SAD)、パニック障害、うつ病などの背景に
発達障害があることがときどきあって
その場合には
積極的に環境調整したり
対人関係にSST的に介入したりする
その場合に知能が高すぎても低すぎても
アドバイスを受け入れる余地がなくなる

対人関係能力の点で発達障害があり
知能には障害がない場合
むしろ独自の興味を発展させることもあると強調されるが
もちろんいいことばかりではなくて
辛いことの方が多いかもしれない

飛び抜けて高い知能の場合は
周囲との共感はできにくいのも当然なので
ある程度対人関係能力が良くないのも原理的に仕方が無いと思う

低知能の人にとっては星空は神話の花園だ
高知能の人にとっては星空は悲しみであり不安である

おおむね低知能の方が朗らかで人気がある

100メートル走のボルトが
足の遅い人の悩みや疲れが理解できるはずはないのであって
ボルトの悩みは質が違う

中程度の知能の場合には
自分のことを基準にしていれば
大抵の人と同調できるので便利である

高知能の人は自分の内心を参照しても
大部分の人とは共感できないので
内心を参照せずに、客観的な観察情報から、共感しないといけない
そんなことはとても難しい

数学ができない人の気持も論理も理解出来ない
数学のすべては「当然」なので
説明などはできない
その場合、未発達な人と呼んだら問題になるので
普通の人と呼んでいる

そうなると普通の人の側は多数決で
高知能者に奇妙な人というレッテルを貼る
あいさつをしないとかそんなこと

幸い高知能者は
物事を知性化して納得できるので
自分はこの世界の異端者なのだと納得し
自分なりのポジションを世界の隅に求めて安定しようとする

立食パーティの壁際でじっとして移動しない

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発達障害者の心理は長い時間をかけて複雑にストレスを貯めていくので
療育は大変むつかしい

私が相談を受けるのは辛い場合だけだから
そのように思うのだろう

発達障害と統合失調症の関係は微妙で
個人的にはやはり別の系統のものと思うが
定義のいかんによるので
関係する場合もありしない場合もありだと思う

発達障害で性的成熟に伴い
対人関係能力の限界を自覚する場合も多く
統合失調症の場合に性的成熟に伴い発症するのと似ている部分がある
区別はできるが似ている部分がある

弟に発達障害のあるお姉さんの恋愛話とかは
なかなか難しい

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PTSDのような事態は当然発達障害の場合にも成立する
フラッシュバックが多いことも言われている
周囲の世界の体験のされ方が違ってしまう

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一般の人の感じ方としても
現在の問題、たとえば繰り返す浮気は、幼児期の体験が原因でしょうかと
いうような質問がかつてはあった
最近は繰り返す浮気は、発達障害の結果でしょうかと質問する人もいる
また、一部では、性格障害でしょうかと、質問する人もある。

それぞれに想定している医学心理学的モデルが異なっている

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それにしても
たとえば30歳で会社員で背景に発達障害があり
仕事に行き詰まりを感じ
対人関係でも限界があり
それでも生活のためには働き続ける必要があり
必要なことと可能なことが分離してしまっているので
どうしようもないのだった

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発達障害は定義から
先天性のもので
ある程度どうしようもないと考えられて
その中核障害を前提として
周辺症状を解消して行く治療がまず求められる

周辺症状を緩和しておくと
中核症状への療育アプローチもしやすい

先天性と認知することが
いい方に働くのか(無理はさせない、正常化を目標としない)
悪い方に働くのか(どうせ無駄、どうせ治らない)


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