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町田康 告白 了解可能性

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構図としては
クィーン「ボヘミアン・ラプソディ」と同じではないかと思った
人生最初期における決定的な失敗

ボヘミアン・ラプソディではママと神様に叫ぶ
熊次郎はママには叫ばず妻と観音様がポイントになる

精神医学的な感じの心理描写も多いと人に聞いて読んでみた
実際、ドイツ精神医学的な部分があった

てんかん発作の前兆のような感じもある

なるほど作家の力量は素晴らしいものだと思う

p.534 ずれ、隙間、自分の行動が自分の行動のように認識できない、裂け目、破れ目、穴から漏れて止まらない

p.542では 行商人がトラと銀三に人格を破壊されるという説明のない描写があって、
何も説明していないのだが、行間からはまことによく伝わってくるものがある

長い時間をかけて説明すれば良く分かるところもあるものだと思うので
こういうとが了解の地平を拡大するということなのだろう


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