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日展の工芸

日展では洋画、日本画、書道、工芸などがあり
現代芸術としての洋画、日本画、書道はほとんど子供の落書きと区別がつかない
それは見るほうが低次元なのであって仕方が無いのだと思うが
分からないものは分からないので仕方がない
しかしどんなに言い張ってみても工芸作品は子供にはできないし偶然にも出来ないし
とにかく20年くらいの熟練が必要なように思う
その熟練は芸術的かといえばそうでもなくて職人的なのかんもしれない

文章の場合にも
そのような意味での
職人でなければ書けない文章があり
たとえば天声人語の一部などはそのようなものだ
あれこれ非難されるがやはり大したものだ
思いつきはどうかとしても芸はある

それは子どもがかけるものではない

短くなって俳句だとどうか
これは小学生の俳句集という厚い本があり
なかなか素晴らしい俳句がたくさん載っている
そんなものは素人の作品だといえば
確かにそうなのかもしれないが私には小学生の俳句も素晴らしいと思える

構想が必要な長編小説などはプロでないと難しいだろう
読む人もあまりいないし
おのずと読者層も限定され、うちわの社会が形成されて
書く方も読んで評価する方もまあまあ無茶は言わないオトナになる
つまりうちわぼめになる

たとえば有名俳人が小学生の作を盗作するのは簡単だし区別がつかない
同じものだってできるだろうという程度の認識である

山崎豊子の盗作は秘書が不注意だった人のことなので
遥かに色々と問題を含んでいる

ーーー
精神医学の論文の中には
哲学的で、しかも哲学者が読んでも全くわからないようなものもある

そのような文章を愛読する精神病患者がいて、自分でもいろいろと書いていた
ある日その一部を読ませてくれた
かれは書き写しもしているので
その一説が果たして有名精神医学者の書いたものなのか
その患者さんの書いたものなのか判然とは区別出来なかった

そのようなことも一つの芸なのだろう




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