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「心の理論」の中で、「志向性のレベル」「志向意識水準の次元」

「心の理論」の中で、「志向性のレベル」「志向意識水準の次元」と呼ばれるもの

■一次の志向意識水準
  =私は~~を思う
■二次の志向意識水準
  =私は思う、
      あなたが~~を思っている のだと
■三次の志向意識水準
  =私は思う、
    私が~~を思っていると
      あなたが思っている のだと
■四次の志向意識水準
  =私は思う、
      あなたが~~を思っていると
        私が思っていると
          あなたが思っている のだと
■五次の志向意識水準
  =私は思う、
    私が~~を思っていると
      あなたが思っていると
        私が思っていると
          あなたが思っている のだと
 単純な昆虫やコンピューター、昏睡状態の人間などは、自意識以前の「ゼロ次の志向意識水準」とみなしうる。
 普通の人は、五~六次の志向性レベル把握までが限度。 
 心が未発達な幼児は、浅いレベルでしか相手の心を想定できないので、より先を読める大人たちにいいようにもてあそばれたりしてしまうわけで。

 この「志向レベル」に関係するテストで、自閉症患者はよく不具合を示すため、自閉症では「他者は自分とは異なる思考をしている」と把握する脳機能に何らかの欠陥があって生じる(二組のたがいに矛盾しあう情報をうまく同時に扱えない)のではないか(「偽りの記憶」テスト)と考えられて、「志向レベルの脳機能障害が自閉症の原因ではないか」という路線の研究が盛んに行われた。


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