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スーパースピントボイス vs リリコボイス

女子アナの顔を比較するのではなくて
声そのものや原稿の読み方を比較するサイトがある

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彼女の強みはなんといってもアナウンス。声質は高音リリコ・スピント
で華麗で上品に響く。透明感も併せ持っていて、環境映像や旅映像での
ナレーションでも威力を発揮する見事なもの。高音スピントボイスの持ち主
という意味では1年先輩の守本奈実と似ているが、守本が鋼(はがね)の
ような強靭なスピントを展開するのに対し、久保田のスピントは守本より
やや優しめで透き通るような余韻を視聴者に与える。

彼女の持つ”スーパースピントボイス”は、カープの前田智のバッティング
に喩えられる。まさに「力強く、しなやか」。特に高音域の響きは完璧で
「やっぱりすごいわ」と溜息が思わず漏れてしまった。守本の特徴は、
語尾がやたらとはっきりしていること。「でした」「ます」「しました」
「ということです」等、ですますの文末がカチっとシマっている上、余韻が
輝かしく明るい。さらに彼女の場合は普通にトークしていても全く声の力を
緩めず、ただ普通に声を出すだけで拍手喝采を浴びる、オペラ界でいえば
テバルディみたいなタイプのアナウンサーだ。

ルックスは童顔の優等生顔だが全体的に非常に地味。丸顔でオデコが広く
目つきは割と鋭い。35歳になっても全然垢抜けず、いつも野暮ったいところ
がマニア心をくすぐる。
私が好きなのは顔。笑ってるときの顔より、しかめっ面でブスっとしてるほうが可愛らしい顔をして
いるタイプで、この辺は守本奈実に通じるところがある。

クオリティの極めて高い美声で唸らせる実力派アナとしてアナヲタの注目を集めている
井上の最大の武器は、やはり美声。同期守本奈実が高音域の
スーパー・スピント・ボイスの持ち主なのに対し、井上は中~高音域の
リリコボイスを持つ。しかし彼女のリリコは普通のリリコではない。木製の
暖かみというか、素朴かつ重厚な響きを持ち、一度でも彼女の声に触れ
ると強烈に耳に印象づけられ、何度も聴き直したくなる個性的な声質。
最初は「山本志保のアナウンスに似ているかな?」と思ったが、しばらく
聴いてると段違いに井上のほうが素晴らしいことに気づいた。山本の声
は色気先行型だが井上の声は色気勝負ではない。癖声ではあるものの
上品さと深みが感じられるし、アナウンス界でも指折りの美声だと思う。
そもそもリリコでもこういうタイプの声には私はあまり触れたことがない、
かなり異質な声なので、彼女の声にもいずれは何か名前をつけたい
と思う。


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