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恋愛の話

先輩にご馳走していただいた
仕事は正直大したことはないが
その分、他の方面に力を入れているようで、その成果をうかがった

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あのね、人間はね、何と何とどっちが大事、というような比較判断で大抵動いているでしょう
だからね、10桁くらいの数字の枠を考えて、そこにどの数字を入れるか考える
価値判断の傾向みたいな数字だね
10桁としても10の10乗だからずいぶん大きな数字になる

具体的に言うとポケットに2000円ある、
それを使うとして昼飯に使うか、
何日か節約してまとめてパッと飲むか、
そこに価値判断の分岐点ができるのね

それを整理して10くらいの項目で整理する

たとえば愛情と財産という比較項目があるね
そこでね、人によっては、どっちも大事、どっちも9みたいな人がいる
一方で、そんな情熱はない、どっちも2くらいだとかそんな人もいる
8と3だとか、4と1だとか
そのあたりもきちんと評価して10桁の数字を作るでしょう

それで相性判断、マッチングするの
価値観の相性だね
そのとき、単純に数値が一致するんじゃないの
テンションが高いなら高いなりに、低いなら低いなりに
相対的な山の形ができるでしょう
その類似を検証する

それはね、二人が生きるに当たって、ここに1万円があるとして何に使うか
あるいは貯金するか
その判断の根拠になる
愛が大事、財産が大事、付き合いが大事、仕事が大事、
そのあたりの判断が大きくずれなければ
やっていけそうでしょう
テンションはずれていてもいいんだ

内的ファンタジーと食事がほぼ1対1で大事というふたりなら
10回の選択があるとしてほぼ5対5になる
どのくらい積極的にしたいかはそれぞれのエンジンによるから違う
でも選択肢として提示されたときにどちらを選ぶかで言うと
二つのどちらかになるから
それは一致する
そういう一致を重ねていくのが現実だから
こんな数字をもとにしてグラフを書いてその山のタイプで分類すれば
案外きちんと評価できるんだ
絶対値ではなくて山の形

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別の考えをするね

人間はね、時間を生きているわけでしょう、それはもう誰も逃れられない前提条件、
最初の一年から箱を一つ作って年ごとに箱を増やす
30年生きたら30の箱ができてそこに数字または記号を一つずつ入れるとする

15歳でふたりが出会って50歳まで生きたとすると
最初の14までは一致しないけれど、むしろ一致するのは偶然だけれど、
15から50までの36の箱は一致した数字が入るでしょう
すると50桁の数字のうち36が一致しているんだからもうかなり奇跡に近いでしょう

二人で生きるっていうことはそういう奇跡を生むことなのね

愛っていうのはね、こうしてみると時間軸に描く曲線っていうことなの

最初の14年は一致しないけれど
そのあとはぴったり一致しているんだな
それが愛でしょ

少し違うのもいいね
違いの理由がよく分かっていれば
それでいい

一緒に生きていると言っても
その一年をまとめて数字記号を入れるとして
お互いが関係の無い違うのを入れたら愛にならないでしょ
妥協するなり納得するなりして同じ数字記号を入れるの
50歳というと50の数字記号が並ぶけれど
そのうちどれだけ一致しているかなんだ
一緒に生きて同じ記号を入れる
そんな中で愛と呼べる、ほっとして、あたたかくて、激しいものができてくるんだ
最初からあるのではない
途中から成立するけれど
一年気を抜くともう合わなくなって
どんどんずれてしまう

だから愛は一生でひとつだけだということも分かるでしょう
真剣に生きるってことはそういうこと

これまでの自分とどれだけ同じかということで選んでいこうとしても
なかなか一致しないでしょう
これまで微妙に違うけれど
これから先は同じ数字記号を入れるぞという決意が
結婚の誓いなの

10年粘れば10桁の同じ箱が並ぶ
これはもう替えがたいものだわ

愛はね、時間に刻む奇跡なの

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それで最初の数字の10のセットを一年として
それをと時間軸に沿って並べると立体的なグラフになるでしょう
それをパターン化して類似を見ればいいはず

その立体的なグラフが後半になって一致していれば
愛ということです

この理屈だとロミオとジュリエットは
時間を生きないで一致した奇跡の一つですね

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数字で表すということで言うと
相性については
男女の性愛の器官についての数値化が有効だと思うの

これもまた箱を用意してそこに数字を入れていく
上下、入り口、中、奥、それぞれをキツクとかシットリとか数字に変換
そして必要な回数とか時間とかそのようなものも数値化して
その人はそのような数字の特性を持った人になるでしょう
多分10桁くらい

それならば、求愛するときに、私はこんな数字なんだけどいかが?
なんていうこともできるよね
実際に何かするなんていう無駄で野蛮なことはしなくていいはず

異性の側としては経験を積んでどのような数字の人を探せばいいのかだんだん分かるでしょう
すると国民総背番号制みたいにして登録しておけば
このあたりの数値特性だと
このあたりの人たちなんだな、ふむふむ
で、相手の希望しているのはこういう特性なのか
なんとかなるかも
なんてわかるようになると
まあ、ちょっといいのかなと思うんだ

そして、その先はね、もうこの人ぴったりだから、大安心で大満足で何もしないの
何かすれば崩れる可能性があるし
測定誤差が出るかもしれないし
経年変化もあるかもしれない
そのまんまでなにもしない
すると理想型のままで保持される
要するに脳が満足すればいいのだから、ね

数字を愛するに至るわけです
あるいは記号を愛する

それが人間ですね
衣食住性の大半も現代では記号を消費していると教科書の一ページ目にも出ている

マズローで言うとね、上位の欲求充足に必要なのは記号への愛なんです

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