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「自分などいないほうがいい」のかどうか

自分などいないほうがいい
自分など人類のDNAの余計ものだ
患者さんはそう考えることがある

ーー
しかし人類、もっとさかのぼって生物の生殖の歴史を考えると
いまそこであなたがDNAを消滅させてしまうのがいいこととは考えられない

いままですっと続いてきたわけだから
それをここで停止させてしまう必要はない

適応を確認しながらここまで来たわけだけれど
次の環境変化がどうなるか分からない
従って次世代にはなるべく多様な遺伝子資源を引き渡したい

病気という事態ではあるわけだけれど
それは環境との不適合というだけで
内在的なものではない

たとえばDNAそのものを攻撃する遺伝子とか言うならば
内在的な不適合である

しかし周期的にうつになったり、ときどき軽躁状態になったりする遺伝子が
どうだというわけでもない
ただ環境どの程度適合するかだけだ

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