夏と躁状態

ここ何日か
一時の暑熱からは免れている
感覚は比較だから
これでもかなりしのぎやすく感じる

テレビはオリンピックだらけで
新聞もオリンピックだらけ
人とあって話すこともとりあえずオリンピックだ
高校野球がかわいそうだ

オグシオのチームは負けたけれど
日本の別のバドミントンペアが中国の
世界ランキング１位ペアを破った。
勝利のときの感激の仕方は
なかなか劇的なものだった

感動が伝わるとか
もらい泣きをするとかという現象はどういうことなのだろう
ミラーニューロンとか
メンタリゼーションとか
他人の心の状態に反応する神経細胞があるからなのだろう

オグシオのビジュアルのよさは
まるでマンガから抜け出たような姿と思う
潮田のクリクリした目と
少し上を向いた鼻と
そして少し寄り目な感じ
ほくろが一杯ある人だ

*****
夏には世界全体が躁状態に近づく感じがする
お岩さんの話だって鬱という感じではない
むしろ悪党の躁状態が目立つと思う

体温が上がって代謝が亢進するからなのか
暑さのせいで抑制が外れるからなのか

道を歩く人たちの服装は暑さ対策でむしろ肌を覆っている感じだ
一方的な露出ではない
そして冷房の中に入ったときの寒さ対策も考えているようだ

暑いと人間は将来のプランニングができなくなるのではないか
その日暮らしになる
今日一日だけを凌げばいいと考える
多分、暑い時はそうなんだと思う
とりあえず今日だけ命をつなげばいいと考える

暑さの中で人は基本的に疲れている
刹那的になる

刹那的になることは人間にとってはむしろいいことだと思う
人間は未来の価値を重く見すぎる

未来のために現在を犠牲にする思考が蔓延している

躁状態の特徴は
プランニングの欠如ではないかと思う
行き当たりばったりに
熱中している

注意の過剰転導性と熱中性とが特徴ではないか

２００８－８月のメモ