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やりがいのある仕事がない? 未熟な自己愛との関係

若い人は働く意欲も能力もあるのに
やりがいのある仕事が上の世代に独占されていて
回ってこない
閉塞した時代
夢を実現できない社会構造

というようなことが一部でいわれる

また一部では
そんなのは甘えた言い方であって
本当にやりたいことがあるならやればいいじゃないかとの意見もある

*****
そもそも本当にやりたいことにまだ出会っていないという
若い人も多い

どうやったら出会えるのか
分からないとも言う
いつまでかかるのか分からないそんなものを
待っているのは賢くないとも言う

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やりがいのある仕事を見つけるということと
本当の自分を見つけるということはほぼ等しいようだ
人生の時間の大半を使うのが仕事であるのだから
それは当然のことだ

本当の自分を見つけるということについていえば
自分とは何かについては
成長につれて
幼児的空想的自己から
現実的社会的自己に変化して行く

ここの成長が止まっている人格を自己愛性人格と呼ぶ

幼児的空想的自己の場合にはこの社会で生き甲斐を見つけることは難しいはずだ
現実的社会的自己の場合にはこの現実の中で生き甲斐を見つけることができるだろう

*****
ただ、空想的自己がいけないというのではない
それもあった方がいい
人生が楽しくなる

ただそれだけでは実際の話生きていけないだろうという
普通の話をしているのである

空想的自己から脱却して現実的自己を生きると決めたときにも
成熟した人格ならばそれほど摩擦なく受け入れられるだろうと思う

資本の支配する社会構造の問題や
やたらに年寄りばかりが多い社会構造というのも
問題ではあるだろうけれど
もうひとつは個人の自我の成長がそのような事情にあって
昔のような成長のプロセスと少し様相が違うことがあって
そのことが
若者がやりがいが感じられないとか
本当の自分を見つけられないとか
好きな仕事が見つからないとか
社会参加ができないとか
そんなことの根っこにあるような気がする


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