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うつ病と怠け病

Q.うつ病と怠け病の区別が分かりません

そうですね。見分けが簡単ではないことは確かです。

例えば、その人の、長い人生の全体を知っている人から見て、
この人の人生はこんな感じ、だから、怠けていても、驚くにはあたらない、と思うか、
この人の人生の全体を眺めていて、今回の怠け具合は、信じられない、と思うか。
信じられないという場合には、病気だと思う。
驚くにはあたらないという場合には、性格の問題だと思う。

骨折しました。
寝たきりになりました。
筋肉が萎縮しました。
動くのが億劫です。
結局寝たきりです。
どうして元気を出して歩かないのかと言っても、だめ。

こんなケースでは、まず骨折を完全に固定すること。
そして、その一方で、リハビリとして、きちんと骨を固定して、筋肉維持を図ること、
これが最近の方式だ。

脳の問題の場合も似ていて、

脳がうつ病になりました。
億劫になりました。
何もしたくありません。
何もしないでいるとますます何もしたくなくなります。
家族が動けと言っても動きません。
意欲がない。
怠け者になってしまった。

というストーリーでは、
骨折とうつ病が対応していて、
寝たきり・筋萎縮が廃用性萎縮と言って、うつ病の二次症状と対応している。

*****
んーー、今ひとつ分かりにくいか。

うつ病は心の問題で、脳の問題ではないという人がいて、
どう説明すればいいのか困ったこともある。
心の問題だから心でしか治らない、薬は効かない、という。
最近は少なくなった。
ほっとしている。

心身二元論や心脳問題と言うが、
脳と心の関係をきちんと考えれば分かることだ。

*****
わたしは世界観は
単に正しいとかというものではなくて
その時代、その地域の、限界が必ずあるものだと思っているので、
たとえば平安時代の加持祈祷がくだらないものとは思わない、
世界観として円環を閉じていれば、問題はない。
問題は、現代の世界観は、円環が閉じていない点である。
問題を見てしまえば、果てしなく、悩む。
だから、問題も見えないくらい、愚かであるのが一番いい。
最高に賢い人でも、問題を把握することができるだけで、納得のいく答えにはたどり着けていない。


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