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地震死者、10万人以上か ハイチ、50万人可能性も 国連要員も多数犠牲 インフラ壊滅、衛生悪化

地震死者、10万人以上か ハイチ、50万人可能性も 国連要員も多数犠牲 インフラ壊滅、衛生悪化 《1》
2010年1月14日   提供:共同通信社
 【サントドミンゴ(ドミニカ共和国)共同】マグニチュード(M)7・0の大地震に直撃されたカリブ海のハイチのベルリーブ首相は13日、地震による死者は10万人を大幅に上回るとの見通しを示した。米CNNテレビが報じた。AP通信によると、同国の上院議員は50万人が死亡した可能性があると述べた。

 いずれも死者数の根拠には触れていないが、人口約200万人の首都ポルトープランスでは医療施設の大半が倒壊し水道や電気などライフラインも壊滅。市内の路上に遺体が放置されて衛生状況も急速に悪化し、被害は拡大しつつある。

 国連平和維持活動(PKO)の国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)本部ビルも全壊し、部隊兵士多数が死亡。国連のルロイPKO局長は、MINUSTAH要員16人の死亡を確認、約150人が不明と述べ、PKO史上、最悪の被害の可能性を指摘した。MINUSTAHのアナビ代表死亡の情報もあるが確認されていない。

 MINUSTAHによると、地震で首都の国立刑務所が倒壊。囚人が脱走したとの情報もある。警備が手薄になったポルトープランスでは犯罪発生の恐れも出ている。

 国連によると、市街地と港湾施設が激しく被災。幹線道路は一部で通行が可能になったものの、なお各地で損壊したまま。現時点で数十万人が被災しているとみられ、余震の恐れからか家屋の外で様子を見ているという。電話など通信回線もつながりにくい状況が続いている。

 国連はハイチのプレバル大統領と連絡を取って、政府機能の正常化を進めている。

街角に亡きがら放置 「もう限界」と医師 《2》
2010年1月14日   提供:共同通信社
 【サントドミンゴ(ドミニカ共和国)共同】崩落し重なり合ったコンクリートのすき間に男性が身を乗り入れて生存を確かめる。「大丈夫か」。命からがら生き延びた人々はシャツを血で染めたまま「野戦病院」での手当てを待った。大地震発生から丸1日たった13日午後、ハイチの首都ポルトープランスの街角には犠牲者の亡きがらが放置され、絶えないけが人を前に男性医師が苦痛の声を上げた。

 AP通信などによると、三つのとがった塔を持った白亜の大統領府は中央の塔が崩れ落ち、大聖堂や学校施設も倒壊。がれきとなった学校からは手足が冷たくなった子供たちが続々と運び出され、遺体は学校脇に無造作に置かれた。周囲には異臭が立ち込め始めているという。プレバル大統領は米メディアに「多くの学校では、中にいた多数の生徒が亡くなった」と話した。

 首都上空では捜索のヘリコプターがひっきりなしに旋回音を上げ、テントが張られた高級ホテルの駐車場には負傷者がひしめき、さながら野戦病院。ハイチ人の男性医師(28)は負傷した市民に包帯を巻き、がれきで切るなどした手足を縫合した。1日以上たってもけが人の列は途切れない。医師は「もう限界だ...」とつぶやく。

 カリブ海の強い日差しが降り注ぐ中、かつてはビルだった高さ数メートルのがれきに人々がよじ登って生存者を捜す。廃材で作った担架でけが人が運ばれて行く。「これからどうなるのだろう」。ほこりで顔を真っ白にした少女は道に座り込み、ただ泣き崩れていた。

中国救援チームが現地入り 水、食料緊急支援をと国連 《3》
2010年1月14日   提供:共同通信社
 【ニューヨーク共同】国連緊急援助調整官室(OCHA)のホームズ室長は13日、国連本部で記者会見し、カリブ海のハイチで発生した大地震で、中国の救援チームが現地入りしたことを明らかにした。米国の2チームも同日中に到着予定のほか、フランス、アイスランドなどの救助隊も現地に向かっており、国際的な救援活動が開始される。

 同室長は少なくとも数万人が被災、屋外で避難生活を送っているとみられると指摘。さらに水道、電気などのインフラが壊滅的な被害を受けており「医療に加え、飲料水、食料、テントなどの避難所の緊急支援が必要だ」と強調した。

 国連は、首都ポルトープランスに展開する国連平和維持活動(PKO)部隊の本部ビルが崩壊、大きな被害を受けたものの、次第に態勢を立て直しつつある。同室長によると、被害が軽微だった世界保健機関(WHO)、国連児童基金(ユニセフ)などが活動再開を準備中という。

 国連によると、世界食糧計画(WFP)はエルサルバドルに備蓄していた緊急食料85トンを現地に輸送中だ。

ハイチに日赤職員を派遣 被災状況調査へ
2010年1月14日   提供:共同通信社
 地震によるハイチの被災状況を調査するため、日本赤十字社の白田尚道(しらた・なおみち)参事(56)は13日夜、米国経由で首都ポルトープランスに向かうため成田空港を出発した。

 白田参事は現地に2週間滞在し、被災地で救援に当たっている国際赤十字と連携、どのような人員や救援物資が必要とされているかを調べる。

 ハイチの公用語のフランス語が堪能で、海外での救援活動経験が豊富という白田参事は出発前、報道陣に「生活水準が低いスラムなどで大きな被害が出ているのではないか。日本からの医療支援に向け、最新情報を得て報告したい」と語った。

 日赤は、国際赤十字を通してハイチに2千万円の支援を決定。義援金も受け付けている。問い合わせは日赤海外救援金担当、電話03(3437)7081。



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